「英雄伝説 閃の軌跡Ⅲ」感想①(総評)

(過去の閃シリーズ感想記事)
・「英雄伝説 閃の軌跡」感想①(総評)
・「英雄伝説 閃の軌跡Ⅱ」感想①(総評)

英雄伝説 閃の軌跡III - PS4

英雄伝説 閃の軌跡III - PS4

閃の軌跡Ⅲクリアしました。
NPCとの会話は極力コンプリート、
釣り・料理・VM・各種ノート等のやり込みはとりあえず抑えていく方向性で、プレイ時間95時間ほど。
過去のシリーズでここまで時間がかかった記憶はないので、おそらくボリュームはシリーズ最大級ではないかなと。

今作の出来としては、非常に面白いし、"良くなった"ゲームだったと思います。
閃Ⅱシナリオのマイナスポイントだった、学生物語故のこじんまりした感じとか、味方キャラが機能してない問題とかが改善されてたし、
閃2作や空・零碧も通じて過去作の遺産を存分に発揮したオールスター群像劇は破格の面白さ。
相変わらず完結はしなかったけど、まあそれは元々織り込み済みだったし、
何だかんだ多くの伏線が回収されて、クライマックスに収束していくカタルシスもありました。
ゲーム面でいえばロード時間のストレス短縮や、グラフィックが(当社比で)かなり進化したのも非常に大きい。
戦闘バランスが最低だったのを差し引いても、閃シリーズでは一番の作品と言っていいのではないかと思います。

……なんだけど、ラストの展開がどうにも後味悪すぎて、ウキウキ気分で感想書けないのが辛いところ。
クリア直後は、「ええっ…、なんやこれ……」ってめっちゃ萎れてて、
そこから日が経つにつれ、「いやでも、振り返ると今作めちゃくちゃ面白かったよな」と持ち直してきて、ようやく感想書き始めたというのが現状ですねw
感想巡りしてると、同じように
・「終わり方酷すぎ」、というネガティブな意見
・「でも面白かった(少なくとも閃ⅠⅡよりは良くなった)」、というポジティブな意見
の2つが多かった気がするので、まあそんな感じの作品だったのかなと。

ともあれそんな閃Ⅲの感想をダラダラ書いていこうかなと思います。
※以下ネタバレ全開

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シリーズの評価ごと"大逆転"した傑作 「大逆転裁判2」感想

・マンネリ感漂うキャラクター・世界観の一新
逆転裁判の生みの親、巧舟の手がける新作"裁判"ゲーム
"4ショック"以降、私が逆転裁判シリーズに願い続けてきた要素を2つとも満たした「大逆転裁判」は、
近年の逆転裁判シリーズでもっとも発売を待ちわびた待望の作品だったのですが、しかし蓋を開けてみると……、

待望のタクシュー脚本・完全新作ながらも…。 「大逆転裁判」感想

こんな批判成分強めの感想記事を書いてしまうくらい、"期待を裏切られた"と感じるガッカリな出来栄えでした。
伏線ばら撒きっぱなしで消化不良なのは言わずもがな、
遊んでて何度も寝落ちしてしまった、テンポが悪く緊張感も無いダラダラしたシナリオ展開とか、
フラストレーションばっかり溜めてカタルシスを与えてくれない犯人たちとか、
事件そのもののつまらなさ、特に4話の想像を絶するクソみたいな真相とか、
いつもの逆裁らしい楽しさが圧倒的に欠けていて、待ちに待った「新しい逆転裁判」がこんなものになるとは…と悲しくなりましたね。

おかげで、今作の発売前は「大逆転1」の発売前のようなワクワク感がどうにも湧いてこず、
おまけに直前に大傑作「DQ11」が発売され、そのプレイ後の満足感でしばらく燃え尽きちゃってたこともあって、
大逆転裁判2」に手を出すまでに、発売からしばらく間が空いてしまう有様でした。
そんな感じで、微妙なテンションのままのんびりと遊び始めた大逆転2でしたが、
遊び始めるうちにどんどん熱中していき、一気に駆け抜けて、最後には大きな満足感が残る……つまり非常に素晴らしい出来栄えでした。
個人的な評価で逆転裁判シリーズ全作品をおおまかにランク付けしてみると、

傑作…1〜3、検事2
良作…6、5
微妙…検事1、(レイトンvs)、大逆転1
問題作…4

だいたいこんなところですが、*1
今作「大逆転2」は、4以降の「裁判」作品で初めての、"傑作"の面々に肩を並べてくるほどの逸品ではないかと。
検事2の時といい、前作が微妙で期待値低かったときに限って久々の名作が出てきますね…(笑)
ともかくそんな感じで、前作に批判的な記事を書いた手前もあるし、
それ以上に、単純に今の感動をぶつけたいしで、
大逆転2が面白かったよということを綴っておかねばなるまいなと。もう発売からだいぶ時間経っちゃってるけど。
(以下ネタバレ含みます。)

*1:もうちょい厳密に分けると、「5」と「大逆転1」はそれぞれもう0.5ランクくらい落ちる感じかな

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「ドラゴンクエストⅪ 過ぎ去りし時を求めて」感想

ここのところしばらく、取り憑かれたかのようにひたすらドラクエ11PS4版)を遊び続けていました。
もう倒すべき敵も消化すべきイベントも無くなり、ついには自分史上初めてトロフィー取得率が100%になり、
いい加減やることもないなあ…という感じなんですが、面白すぎたせいで未だに熱が冷めてくれません。
熱が残りすぎている今の段階で冷静な評価をするのは難しいですが、
個人的にはシリーズナンバーワンを5と争うくらい、
世間的にも、3・5・11がドラクエ三大傑作なんて位置づけられてもおかしくないんじゃないかなとくらいに思えるほどの傑作でした。
そんなわけで、溜め込んだ熱い思いを放出するためにアレコレ感想を書いてみようかなと。
(※以下ネタバレ満載なのでご注意ください)

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「立華高校マーチングバンドへようこそ」感想

昨年最もハマったコンテンツ「響け! ユーフォニアム」の続編製作がめでたく決定しました。
いやあ、何分綺麗に締めてしまったものだから、流石に原作の方はもう打ち止めで、
アニメの方もせいぜい定期演奏会のエピソードが一本映像化されるかどうかくらいかなーと思っていたんですが、まさか久美子2年生編が大々的に展開されるとは。
蛇足にならないかなという怖さも多少ありつつ、
優子部長夏紀副部長の新体制や、「新入生指導係」久美子の巻き込まれ苦悩する姿が今から楽しみでなりません。

一方、こういう道筋のスケジュールが組まれたということは、
「いつかアニメ化されたときに初見で楽しむため…」と封印した、スピンオフ小説「立華高校マーチングバンドへようこそ」の映像化は当分無さそうかなあと。

そんなわけで、今ままで読まずにとっておいた立華前後編+北宇治×立華の合同演奏会エピソード「星彩セレナーデ」を一気に読んでしまいました。
すると、まあ所詮スピンオフ…と思っていた立華編が予想以上に面白かったので、ちょっと感想を書いておこうかなと。
※以下、立華編及びユーフォシリーズ全編のネタバレ含みます。

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「響け! ユーフォニアム」を語り倒したい(後編)

「響け! ユーフォニアム」を語り倒したい(前編)

アニメの感想はだいたいこっちで書いたんですが、
同時に読みすすめていた原作の方もまた面白かったと同時に、
アニメで削られた・改変された部分、逆に追加された部分とかの差異がいろいろと興味深かったので、
そういったアニメと原作の違いについても言及してみたいなーと。
あと、その辺も含めてこのキャラのここが好き!みたいなキャラ語りも併せて…。

ちなみに、原作は1〜3巻及び短編集、あと後日談小説「冬色ラプソディー」まで既読。
佐々木梓を主人公とした立華編、及び北宇治と立華の合同演奏会を描いた「星彩セレナーデ」は未読です。

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「響け! ユーフォニアム」を語り倒したい(前編)

昨年の今頃、「2015年一番熱かったコンテンツ」として漫画・ワールドトリガーの魅力について熱弁するクソ長い記事を書いていましたが、
その15年、ワートリに次ぐ2番目に熱かったコンテンツであり、
そして去る2016年、最ものめり込んでいたのが、昨年末まで2期が放送されていたアニメ「響け! ユーフォニアム」(以下ユーフォ)でした。

一昨年放送されていた1期の次点で既に年間ナンバーワンにハマったアニメだったし、
続編の製作が決まったときはガッツポーズを決めたものですが、
2期が始まってからはもう、「今日は次話のあらすじが公開される日で…今日は予告映像が公開される日で…そして今日はついに放送日!」みたいな感じで。
さらに、アニメの進行度合いと並行して原作小説も読み進めたりして、
毎週毎週生活サイクルの中で、常にユーフォのことを意識しながら日々を過ごしていたように思います。
まあそんなにたくさんアニメを見るわけでなく、話題どころをちょこちょこつまみ食いするくらいのにわかなんですが、
今まで見てきた中だと、こんだけ毎週各所情報を集めながら熱心に追ってきたのは、原作の次点で物凄く思い入れがあったアイマスのアニメくらい。
つまり作品単体の魅力でここまで夢中になったアニメって、初めてなんじゃないかなあというくらいでして。

ともあれそんなわけで、特に熱弁する相手もなく溜め込んできたここが良かったよ!的な話を、いろいろ書き連ねてみようかなと。
(※アニメ1期2期、および原作の後日談小説のネタバレも軽く含みます)

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「アイドル240人のペナントレース」第3話制作あとがき


第3話投稿しました。
前回と違ってOPを作る手間が無い分、
今回は1ヶ月ちょいくらいでパパッと作ってプラチナスターズ発売に備えようとか考えたのに、この体たらくでしたとさ……w

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