アニメ「アイドルマスター」第18話感想(ちゃんとした版)

神回だったのに完全に出遅れたorz

ようやくリアルが落ち着いてきたので、遅ればせながら感想を書いていきます。

※ネタバレ含みます

贔屓の雪歩・伊織の個別回が早々に終わってしまった後、僕の興味は律子回にシフトしていました。
他の皆と一人立場の違う彼女を、果たしてどう描いてくれるのか見てみたかったからです。
今までずっとどうなるのか妄想してきて、どんどん律子回へのハードルは高くなっていたんです。
でも18話は、そのハードルを軽々と越えていった最高のエピソードでした。
キャラ個別回ではダントツ、全体でも13話に次ぐくらい大好きな一話ですねー。

とにかくもうね、律子が最高だった!
一度きりとはいえ、アイドルとして再びステージに立つことへの葛藤。
それでも竜宮小町のために決意し、懸命に努力する姿。
そして何といっても、「いっぱいいっぱい」のステージシーン。もうあそこは素晴らしすぎました。


直前に「竜宮小町のステージに立つこと」の敷居の高さを感じていただけに、萎縮する律子。
(このシーンも凄くよかったです)
そんな律子を支える、仲間たちの思いやり。

それを受けてステージに勇み出たものの、やはりあの会場の空気の中では全力を出し切れない。

しかしそこに聴こえてきた「いっぱいいっぱい」のコール。
そして視界に飛び込んできた緑のサイリウム

ファンの熱いエールを受け取り、緊張が吹き飛んで笑みがこぼれる。

眼前に広がるのは、一面の緑色。

ノリに乗り始めた律子は軽快なステップを踏み、最後はファンを煽るほどの余裕を見せる。

……いやー、何度見ても最高の流れだわ。
ここ数日凄く忙しかったんですが、このシーンだけは10回以上繰り返して眺めていました。
13話の美希の連続出演に肩を並べるほどのお気に入りです。

もうホント、何もかもがいいんですよね。
完璧すぎる一連の流れと、それを盛り上げる演出。

(特に、会場全体が緑一色に染まったのがあくまで律子の心象風景であり、
 伊織と位置が変わる瞬間に現実の光景へと移り変わっていく演出は絶賛したいです。)

それに竜宮小町の仲間たちの思いやりが律子を支えるという素敵な展開に、何といってもステージを通して行われる律子とかつてのファンたちとの交流

ぷちピーマン君を始め、かつての律子のファンたちにとっては本当に幸せなひと時だったでしょうねー。
律子がプロデュースする竜宮を応援することで、未だに律子を応援し続けているという彼の姿は胸に迫るものがありました。
そしてその交流の媒体となった、「いっぱいいっぱい」。
僕は律子の曲だと「魔法をかけて」の方が好きなんですが、今回の流れだとこの選曲がベストでしたね。
会場の熱気や、ファンとの一体感をここまで表現できる曲はアイマス曲全体でも他にないかもw
前半は上擦った感じで、後半はノリノリで歌っている新録音源がさらに輪をかけていましたね。

そんなこんなで、アイドルとしてステージに立った律子の姿は本当に素敵でした。
でもそれ以上に、プロデューサーとしての律子を見れたことが今回における大きな収穫でした。
「律子はやっぱりアイドルじゃないと!」と言う人の気持ちも分かりますが、僕はPとしての律子の姿も悪くないと思っているんですよね。
アイドルたちはみんな、いつまでもアイドルでいられるわけじゃない。
いつかは誰しもが第二の道を見つけるはずであって、律子はそれが皆より少し早かったのだというように僕は思っています。
そして、新たな道を進んでいく彼女を応援したいとも。
(ただし、「アイドルの道は早々に見限った〜」みたいなアイマス2の設定はあまり好きではありません。
 まあ自己評価の低い律子だからこういう言い方になったのであって、本当はある程度成功していたのかもしれませんが……)

でも今まで、Pとして活躍する律子の姿はほとんど見られませんでした。
アイマス2本編でも、ここまでのアニマスでも。
PS3版で追加されたエクストラエピソードはまだ見れていないので、それ以外での話になります)
それが今回になって、ようやく描かれたことが何よりも幸せでした。
3人を厳しくしごきながらも、体調をしっかり気遣う一面も見せる。
だからこそ、3人から確かに頼られ慕われている。
数々の描写から、律子がアイドルたちと一緒に四人五脚で進んでいるのだと実感できました。
そして最後に放ってみせた、「竜宮小町がトップに立つと信じている」の一言。
今回で改めて、そして今まで以上に、Pとしての律子を応援したいと心から思えるようになりました。

また律子も含めた、竜宮小町四人の絆の強さを感じさせてくれたことも凄く嬉しかった。
Pとしての律子の活躍が描かれなかったのと同様に、竜宮小町の結束が描かれることも今までなかったように思えます。
ゲームでプロデュースできないこと以上に、そのおざなりな扱いが僕にとって最大の不満点でした。
しかしその点も、今回でそれなりに解消されましたね。
アイドル3人と律子が、お互いの事を思いやっていることが強く感じられましたから。

病気で大変な中でも、律子のために自分の出来ることをしようとしたあずささん。
律子のために、ファンクラブのメンバーを呼ぼうとした伊織と亜美。

竜宮小町に無くてはならない、大切な仲間」と2人が語るシーンでは、あわや涙がこぼれそうでした。
「そうだよ、俺はずっとこういう竜宮小町が見たかったんだよ!」……みたいな思いが込み上げてきてw

感動的なシーンだけじゃなく、

こういう仲の良さが感じられシーンもまた眼福でした。
律子回としてはもちろんのこと、竜宮回としても絶妙なエピソードだったと思います。

それと今回は、そうした諸々の要素を詰め込んだうえで綺麗にまとめた構成が見事でしたね。
密度が濃いうえ、美希があずさの代役をやれば〜みたいな点もしっかり拾っていましたし。
後で脚本が7話・9話の人だと知って、いろいろと合点がいきましたねー。
7話は言わずもがな、9話も繰り返してみるとその構成の巧みさに舌を巻いたものです。


EDでは「魔法をかけて」を持ってきてくれたことはもちろんながら、DS組を再び拾ってくれたことも嬉しかったです。
というか律子は涼を助けてやれよwww

次回予告

実にいいみきりつだった。30秒バージョンにも期待大w

次回は貴音回みたいですが、響回同様961がガッツリ絡んできそうな予感。
どういう風に描いてくるか読みづらいキャラだけに不安を感じるなー。
ややドキドキしながら、木曜日を待つことになりそうです……

今週のお気に入りカット


写真を凄い勢いで確保する律ちゃん。
この慌てっぷり可愛いなーw

伊織と亜美の想いの詰まった言葉を受け、覚悟を決める律子。何度見てもいいなー。

こういうファンの楽しそうな姿は、見ているこっちまで熱くなってきます。

ステージ上で、アイドルとして視線を交わす律子と伊織・亜美。
ライブシーンの中でも一番大好きなカットです。
三人の心情を考えるだけでもう、ね。

このおさげを下に垂らした髪型がツボすぎてヤバい。
これで一度ステージに立ってほしいなー……なんてw

机の上に置かれたアイドル時代の写真と、フレームに飾られている竜宮小町4人の写真。
今回の締めに相応しい素敵な構図だと思います。髪を解いた律子も可愛いしw

今週のおすすめ動画

伊織・亜美・律子で「七彩ボタン」

本編で見れなかった七彩ボタンのライブシーンは、これで補完しておきましょう(笑)

魔法をかけて M@STERVERSION 律子 -2008-

「アイドルとしての律子」を感じてもらうには、やっぱりこの曲が一番手っ取り早いように思えます。
しっかり者のイメージが強い律子ですが、本当はこの歌詞の通り凄く乙女なんですよね。
そんな彼女の魅力がぎっしり詰まった名曲だと思います。

ついでに、そんな一面が垣間見れる動画も貼っておこうw

りつこのへや

今回少し絡みがありましたが、律子と美希のコンビは個人的に大好きです。
ボケとツッコミ、しっかり者と自由人、コンプレックスの強い者と天才……などなど、対比させるととても面白いんですよね。
この動画で、そんなコンビの魅力を感じてもらえればなーと。
テンポが良くて台詞回しも面白いので、12分があっという間に過ぎますよ!

Trailer for 竜宮小町 「Are you gonna be・・・」

熱さ・楽しさ・感動などなどいろんな要素が詰まった、竜宮小町のはじまりの物語。
アニメの彼女たちはデビューしてすぐ成功しましたが、こんなifストーリーも素敵ですよね。