明らかになった大きな謎と、新たに生まれる疑問 アイマスクエストⅣ 109話 「ルビスの涙」 感想(前半)

アイマスクエストⅣ 109話 第八章13「ルビスの涙」

※以下109話のネタバレ含みます

今回で閣下の正体にまつわる謎が次々と明かされました。

上手く設定を整理し切れていないので間違いがあるかもしれませんが、とりあえず今回までの話を元にまとめてみると、
・閣下の正体はⅢ勇者(勇者ロト)
・大魔王(ゾーマ)を倒すが、「大魔王の予言」で彼を継ぐものが現れることを知らされる
・閣下は生きている間に転生の秘術を会得し、歴代の勇者(Ⅰ・Ⅱ含む)に憑依して共に世界を救ってきた。
108話で語られていた「姿なき神」=閣下ってことでいいのかな?)
・「闇を封じる法」を探るため、閣下は魔王に憑依することを決める。それが元人間の賢者エスターク
エスタークが魔王になるまでの経緯は97話で描かれています)
・魔界で「黄金の爪」を発見したこともあり、閣下は進化の秘法を完全に習得し闇を操れるようになる。
・しかし閣下は闇に浸食され始め、予言された「大魔王を継ぐ者」に近づき始める
・予言が成立する直前で、神々はやむなくエスタークを封印することに。
(マスドラが閣下に撃退されたこともありましたし、、何度か試みたうえでの成功だったのかな?)
・しかし閣下は転生の秘術で暴走したエスタークの体から抜け出し、強大になった自身を受け止められる器を持った春香の出現により再び現世へ。
……って感じかな。
不確実かつ分かりづらいまとめでごめんなさいm(_ _)m

しかしこれでいろいろと明らかになりましたね。
閣下が光の呪文やデイン系呪文を使いこなせるのは、自身がかつて勇者だったから。
戦闘経験が豊富すぎるのは、転生を繰り返して戦いを(しかも勇者・魔王として)繰り返してきたから。
(剣術に秀でているのは、ローレシア王子辺りに憑依したときに磨かれたのかもしれませんねー)
エスタークが二重人格だったのは、男賢者の人格に閣下が憑依したから。
進化の秘法への過剰な憎しみは、自身がそれを行使することで苦しんできたから。
過去の回を見返すともっといろいろ見えてきそうだなー。
まあそれは、完結した後にでも改めて味わうとしようw

でも一方でまだまだ気になることはあって、その最も足るのがエスターク関連の謎
いろいろと疑問はつきませんが、例えば一つは「閣下がどのタイミングに彼に憑依したのか」ってことがあります。
「闇を操る法を探す」目的で閣下はエスタークを選んだわけだから、魔界に向かった後が濃厚じゃないかな?
進化の秘法を発見する頃には憑依してそうですが、その前の魔界統一くらいは彼一人で成し遂げた可能性もありますね。
閣下が加わったからこそ勇者を打ち破り、神々の手も焼かせた最強の魔王足り得たのでしょうが、彼一人でも相当ぶっ飛んでますよね。
閣下同様進化の秘法まで習得していたみたいだし、常人の枠を遥かに超えた最強の魔法使いだったんだろうなー。

もう一つくらいあげるとすれば、「閣下とエスタークの関係」
世界を救う術を探るため魔王に憑いた閣下と、魔の全てを知るために魔王となったエスターク
果たして2人はどんな関係にあったんでしょうか。
同じ一つの肉体を共有している関係でも、春香&閣下みたいな感じではないだろうなー。
エスタークは閣下のことを受け入れていたのか?
そうだったとして、それは己の知識欲を満たすためなのか、それとも閣下の目的に共感したからなのか?
現時点では何とも言えませんが、ヒントとなりそうなのが96話のとあるシーンの台詞。

「地獄の帝王」相手に閣下が怒りをむき出しにし、ライデインで滅多打ちにしていたところです。
もし地獄の帝王が、秘法が暴走した後のエスタークの生れの果てなのだとしたら……
当時はこの台詞に少し違和感を感じていたんですが、もしそういうことなんだったらいろいろと腑に落ちますね。

そういや話は少しそれますが、マスドラって閣下のことを「エスターク帝王」って呼んでましたよね。
今回で閣下≠エスタークってことが判明しましたし、それを知っているルビスは一度も閣下のことをエスタークとは呼んでいません……たぶん。
これまでも二者の視点のズレが気になっていましたが、やっぱりマスドラはルビスほど真相を知らないのかなー。
まあ、その辺はたぶん次回の反応で明らかになるはず。

それからもう一つ気になったこと(以下展開予想的な内容なので、気になる人だけ反転して見てね!)
エスタークのことを「最強の魔法使い」って上述したときにふと思ったんですが、
現・最強の魔法使いである大魔道とエスタークに何か関係があったりしないかなーと。
大魔道の立ち位置っていまだによく分かんないんだけど、もしそうならておくれPがあれだけ取り上げたのも納得できる。
……まあ何の根拠もないただの直観なんですがね(^_^;)

他にも今回判明した事実を受けて書きたいことが山ほどあるんですが、キリがないのでこの辺でやめときます。
109話本編の内容に全く触れられなかったので、そちらは後編で。
たぶん後編は前編とはテンションが全然違う感じになるかと……

後半:やっと彼女と向き合えた