アニメ「アイドルマスター」まとめ感想 その1(各話振り返り)

昨年末はいろいろ他の事を優先させちゃって、どんどん先延ばしになっちゃったアニマスまとめ感想。
さすがにそろそろ書かなきゃマズイだろうということで、ようやく重い腰をあげることにしました。
もうアニマス感想目当てでうちに来てくれていた人たちはいなくなってるかもしれないし、
すでに需要とかないかもしれないけど……気にしない!気にしないよ!(20話のほっとけない春香さん風に)

感想は一まとめにしようとするとグダグダになりそうだったので、三つに分割することにしました。
この「その1」では、1話から順番に各回を振り返っていきます。
最後まで見てから、の感想なので、放送当時とは意見が変わってたりしますw

それと、今回の記事は試験的に回り込みを使って書いてみました。
何か読みにくくなってたらごめんなさい!

※以下ネタバレ含みます

1話 「これからが彼女たちのはじまり」
アイマスがアニメになったんだーって実感がわかなくて、何だか動いている彼女たちの姿を見て感慨にふけっているうちに終わっちゃいましたw
この辺の感覚は6話くらいまで引っ張ってた気がするw

内容自体は単なるキャラ紹介だったので、そこまで語ることは無いかなーという感じ。
ただ、今になって事務所でワイワイと騒いでいるアイドルたちを見ていると、「ああ、遠いところまできたんだなぁ」という気分になりますね。
一番の驚きはやはり、ラストのプロデューサー登場でしょうか。
アニマスアイマス2の前日談」説が一話にしてキッパリと否定されちゃいましたしw
Pの登場はどういう影響を与えるのか不安な部分もありましたが、結果的には実に絶妙な立ち位置に収めていたなーと思います。

2話 「“準備”をはじめた少女たち」
「少女たち」って書いてるけど、今思えば一人だけ成人が(ry
写真撮影という状況下で、キャラクター一人一人の個性を伝えるというやり方は実にうまかったなぁと思います。
この頃はまだ、新規視聴者の方々はキャラクターの名前を把握できていなかったでしょうし。

「伊織回」としては不満ありまくりだったんですが、(というか、当時は「伊織回」として認識していなかったかも)
まあ伊織に関しては、7話で十分フォローがなされてたからいいかなぁと。
というか、あっちの方が伊織回っぽかった気もするw

それと、冬馬の登場にはビックリでした。
正直なところ、「いろいろとめんどくさいことになるから、出てきてほしくなかったなぁ」と思っていましたw
(別にジュピターのことが嫌いなわけではないんだけど)
彼らの登場が結果的にはどうだったかは……まあ、その2のキャラクター編で。

3話 「すべては勇気の一歩から」
早くもやってきた雪歩回。
散々言われているけど、やっぱ雪歩の男嫌い描写はやりすぎだよなー。
あれじゃあ病気みたいに思われても仕方ないよ……
でも一方で吹っ切れた後のステージシーンは凄く素敵だったし、初披露のあずみんオールライトがいい意味で衝撃だったりして、
何だかんだでそれなりに満足している回ではあります、うん。

4話 「自分を変えるということ」
3話までで一人異彩を放っていた千早という人物を早いうちに説明しておき、
ついでに春香・響・貴音のキャラ立てにもそれなりに成功している、わりとバランスのいいエピソード。

この話自体はそんなに面白くなかったんだけど、後の展開のための積み上げとしては重要な回だったと思います。
4話EDと20話EDの対比とかすごくグッとくるものがありますし。
それに「千早の料理」もアニメ全体を見渡すうえでの重要なキーワードになったなぁ。

5話 「みんなとすごす夏休み」
4話までのアニマスってけっこう厳しめの評価も多かったんですが、(たぶん切った人もいると思う)この回はかなり評判がよくて、微妙に立ち込めていた暗雲を吹っ飛ばしてくれたような印象を受けました。
やっぱり華やかなアイドルたちがみんな揃ってはしゃいでいるのは単純に見ていて楽しいですし、夜の布団の中での会話など、全体を通してみても意義深い回となって非常に好印象です。

後、竜宮小町結成にはやっぱりビックリというか、冬馬登場と同じような理由でドキッとしました。
ゲームみたいな酷い展開がくるのではと身構えていましたが、そんなことは無くてよかったなー。
でも、竜宮の扱いについては少し不満があったり……

6話 「先に進むという選択」
当時は普通にいい話だと思ったんだけど、今見ると不満が。
いや、Pが焦って失敗するエピソードとか、春香のキャラメルとか、美希関連の色々とか非常に大事な回だしそれらの話自体はいいと思うんだけど、
竜宮小町のデビューがあっさり流されすぎなのがなんだかなぁという感じ。
これは全話を見終えた後で、他の9人と比べての竜宮組の下積み描写の弱さとか(あっさり成功しすぎ)、
律子のプロデューサーとしての描写の少なさなんかを感じたから出てきた話ですね。
たぶん、その2で律子について語る辺りでまた掘り返すことになると思います。

ラストのスモスリステージの完成度には本当に敬服したんだけど。
それだけに、ここに至るまでの積み上げが弱いのが残念だなぁと思っちゃいます。
いっそのこと、竜宮デビュー話に一話費やしてもよかったんじゃないかなー。

7話 「大好きなもの、大切なもの」
初期の良回。今見てもやっぱりいい出来だなぁと思います。
2話で描写が薄かった伊織の掘り下げや、竜宮になってもPの管轄下であることなどをしっかりフォローし、その伊織にかなり比重を置かれたものの、メインであるやよいのキャラ立ても十分なされている。
やよいと伊織を対比させることで、実に上手くお互いの個性を引き立てていますね。

エピソードとしても派手さは無いんだけどすばらしい。
伊織が高槻家訪問ってシチュエーションが俺得すぎるし、それに家族ものにはけっこう弱いんです僕……

8話 「しあわせへの回り道」
個別回(20話、24話みたいなのは除く)で一番エピソードとしての出来がいいのが律子回、
キャラの掘り下げが一番上手くいっているのが真回というような評価をしているんですが、
双方のバランスを考えると、実はこのあずさ回が一番よくできた個別回なのかもしれません。
ハチャメチャ騒ぎで視聴者を楽しませつつ、あずささんの人柄や「結婚」などの重要なキーワードもバッチリ押さえていますもの。

ただ、当時の感想でも書きましたが、「イケメンだったから結婚OKする」ってオチは無いわー。
そこはあずささんを上手く絡めなきゃダメでしょw

あずささんに新曲2曲はやりすぎじゃねって思ったけど、片方は「竜宮の曲」だったからよしとする。むしろ嬉しい。
「晴れ色」も今までのどの曲よりもあずささんらしい。というか今までなんでこういう曲が出てこなかったんだろうかw

9話 「ふたりだから出来ること」
当時の感想は「地味な話だったなー」という体で書かれていますが、
何度か繰り返してみているとその構成の綺麗さを実感して、じわじわと好きになってきました。
冒頭のドラマがエピソードの全てを物語っている、全キャラの出番を拾っている、あずささんのプリンの話を聞いたときの反応などなど。

しかし、このエピソードで真美に2人で仕事をしたいという願望を語らせたんだから、
後の話でそれが実現したことに対する喜びみたいなのを描いてほしかったなーと思います。
ただでさえ亜美真美の出番あんまり多くなかったし……


10話 「みんなで、少しでも前へ」
みんな揃ってのリレー勝負シーンは見応えあってよかったんだけど、やよいの描写がどうにも引っかかりますね。
走る遅さは百歩譲ってメンタル的なものが原因だと解釈してあげるにしても、歩かせたのは流石にやりすぎだったと思う。
真への応援で勝利の貢献はしたものの、やよいが足引っ張り続けたような印象はぬぐえませんし。
……当時の感想と真逆なこと言ってますね。コロコロ意見が変わる人間でごめんなさい><
まあこう思うようになったのも、最後まで「強いやよい」の描写が欠けてたからだったり……

竜宮デビューに一話欲しかったと書きましたが、もし削るとしたらここですね。他のエピソードとの関連性も薄いし。
というかあの規模の大会でアレだけ目立ったアイドルたち、特に真の状況に全く変化が無かったのはおかしいw

ああそうそう、DS組登場は最高のファンサービスだったと思います。実に素敵なサプライズ。

11話 「期待、不安、そして予兆」
「うそつき><」が全部もっていったなーw 
あれCパートに回せなかったのかな><
とはいえライブに向けて一致団結して頑張るみんなの姿とか、それを引っ張る春香の姿勢とかは凄く良かったと思います。
春香はちょっとリーダーポジションに固定しすぎな気もするけど。

12話 「一方通行の終着点」
美希関連のゴタゴタ解決編。
SPの件もあって不安な部分もあったんだけど、無難に収まってよかったなぁという感じでした。
別に波乱万丈の展開でも、結末が良ければそちらでもアリでしたがねw

美希というキャラクターについても上手く捉えていてキャラ回としてもいい出来で、
当時の感想に書いた「美希がアイドルとして羽ばたくところをこの先描いてほしい」という願望も後々ちゃんと叶って、不満は特にないかなーという感じです。

13話 「そして、彼女たちはきらめくステージへ」
ジブリステージの完成度もさることながら、美希のMC〜マリオネットまでの一連のシーンが神がかっている。
竜宮の遅れでバタバタする舞台裏。アイドルたちが頑張っても、のってくれない観客たち。
その状況にこちらまで焦りを感じていていたところに、劣勢をひっくり返す美希の大活躍。
あのシーンのカタルシスは本当に凄かった。何度見ても興奮します。

ただ、美希一人でどうにかなっちゃった感がするのがもったいないかなぁと。(精神的な部分では春香も頑張ってたけど)
他のキャラ、特に11話での扱いを考えるとやよい・雪歩に見せ場が欲しかったです。

14話 「変わり始めた世界!」
アイドルたちがご都合展開上等な勢いで売れっ子になったり、961プロが本格的に絡んで来たりと、まさにサブタイトルの言葉を実感させられた一話。
みんながファンレターを読んで立ち直るっていう締め方が凄く好きです。

後14話といえば、初披露のCHANGE!!!!の出来の良さに感動したなー。
それこそ、本編の感想より前にOP単体の感想を書いちゃったくらいにw

15話 「みんな揃って、生放送ですよ生放送!」
大反響だった全力のお遊び回。各キャラの個性がいかんなく発揮されてておおいに楽しませてもらいました。
ゆうパックネタとかは少し内輪ノリがすぎる気もするけど、まあ新規の人でも楽しめる作りになってたからいいかなーという感じ。
ただ、雪歩の真スキーネタはあんまり公式でやってほしくなかったなあ。このときは許容できたけど、17話の予告でもう一回やられちゃったし。
雪歩のことを本気で百合キャラみたいに捉えている人を見かけたりすると複雑な気分になります。

後、どこで聞いたかは忘れたけど、公式で「響は不憫な方がいい」とか言っちゃうのはどうなのって思いました。
実際不憫な扱いをすると輝くキャラではあるんだけど、だとしてもなぁ。
正直こういう話は聞きたくなかったなーと思う。明らかに真辺りとの思い入れの差を感じるし……

16話 「ひとりぼっちの気持ち」
悪名高き(笑)16話。
当時の感想でも書きましたが、一つのエピソードとしても、響回としてもガッカリでした。
たぶん響について語る際にふれると思うので、ここでは割愛。
でも、この話があれだけつつかれるのは、アニマス全体の出来がいいからこそだよなーと思う。
大多数が否を唱えてるのってこの回くらいだし。

17話 「真、まことの王子様」
今になってこの回について語ろうとすると、間違いなく「真贔屓ウゼェ」になりそうなのが困りもの。
いやでも、真を掘り下げる回としては本当によく出来た話だと思いますよ。
まあ、ああいう構成にした以上掘り下げられて当たり前という気もするけどねw

後、正直エピソード自体はあんまり面白くないです。響回みたいな寒さはないし、キャラの掘り下げが主体だから別に構わないんだけど。
たぶん僕が真、というか中性的ルックスのボーイッシュキャラ全般(最近のアニメだとP4の直斗とか)を可愛いと思えないので、「真マジかわええええ」みたいなノリで楽しめないのが原因だと思います。
あれが雪歩や伊織だったらそれだけで十分楽しめてそうだし。

18話 「たくさんの、いっぱい」
13話や20話みたいなそれまでの積み上げが必須のエピソードと違って、単体でこれほどのものを作れたのは本当に素晴らしい。間違いなく神回。
「いっぱいいっぱい」のシーンは心から震えたし、ゲームでは見られなかった「竜宮小町の絆」を描いてくれたことにも感動しました。
もうケチのつけようなんて全くないです。ブラボー!

19話 「雲間に隠れる月の如く」
凄く不安だったけど、蓋を開けてみればわりと無難な出来だったエピソード。
貴音というキャラはいろいろと難しいので、こういう描き方は悪くなかったと思います。
961時代の孤高な貴音に魅力を感じていた僕としては、
765でみんなのお姉さんしている貴音も悪くないなーと思えたことが最大の収穫でした。

ただ、ラストのアレはCパートに回せなかったのかなー。 
「うそつき><」のときよりもはるかに酷いよw
後、961社長があそこまで外道キャラになったのはいろいろとビックリでした。

20話 「約束」
僕の中ではぶっちぎりで最高傑作。創作物で泣いたのなんていつ以来だろうか……
20話を見られたということただそれだけで、このアニメは素晴らしい出来栄えだったと心から断言できます。

21話 「まるで花が咲くように」
作画とかあんまり気にしない僕が唯一気になったのがここのAパート。
でもまあ、肝心の眠り姫シーンでは持ち直したのでよしとします。

961プロとの決着は少しあっさりすぎる気もするけど、彼らとの対決をクライマックスに持ってきてもなーという感じもするので仕方ないかなw
後半の大人ワールドも味わい深かったんだけど、黒井社長のやってきたことを考えると引っ掛かりを覚えずにはいられなかったのが残念。

22話 「聖夜の夜に」
単なるクリスマスの話だろうとあまり期待していなかったんだけど、
5話との対比関係になっていたりして、重要かつ心温まるいいエピソードでした。
しっかりと雪歩の誕生日も祝ってくれてよかった。本当によかった。

前にも書いたけど、ここに新曲を2つも回すなら別のところ(貴音回とか)にしてほしかったなー。
5話と対比させての新曲2つ構成ってのは分かるんだけど、流石にクリスマスソング増えすぎでしょw

23話 「私」
春香がジワジワと削られていき、そしてあのラスト。
彼女の心情を思うと、いろいろとキツイものがある一話でした。
このころはもうアニマススタッフを全力で信頼していたので、今後の展開への不安とかはあまりなかったんですがねw

雪歩好きとしては、LMGのシーンは凄く嬉しかったです。
終盤でフォローされた分、雪歩はまだ恵まれていた方かもしれないな―。

24話 「夢」
正直、このエピソードに関しては良いとか悪いとか評価することは僕にはできない。
当時も、今も、そしてきっとこれからも。
ただ2点だけあげるとするなら、
一つは、若干急ぎ足で詰め込みすぎてる感じがしたかなぁということ(主に春香以外の仲間たちの描写が)、
もう一つは、アニマスの出した春香というアイドルへの答えは、自分的には「アリ」だということですかね。

25話 「みんなと、いっしょに!」
24話でだいたいの問題は片付き、ただ純粋に楽しむだけだった最終話。
こういう最終回の迎え方ってのはちょっと新鮮でした。でもいいと思います。

もうちょっとライブシーンを見たかった気はするけど、「READY&CHANGE」だけでも十分満足できるクオリティだったし、
「いつまでも、どこまでも」(とりあえずここではこのタイトルで)のイメージPVもいい感じでした。
最後の花見ENDもこの物語の締めとしては適切で、実に晴れ晴れとした終わり方でした。

僕はわりと後から不満が出てくるタイプなので、思ったよりネガ気味な振り返りになっちゃいました。
当時とは違う言い分になってるとこもあるし……
ただほとんどのエピソードには概ね満足しているので、ここに書いたのはわずかな愚痴くらいに受け取っておいてください。

後、こういう形式で書いておいてなんですが、一つ一つのエピソードが全体の中でしっかり意味を持つように作られているので、
切り離して個別に語るのは難しいなーと思いましたw

続いてのその2は、キャラクター別の感想になります。近日中にあげられたらいいなー……(遠い目)