ドラマてんこ盛りの歴代最長回! アイマスクエストⅣ 113話 「エルフを求めて」 感想


動画を開いてまずぶっとんだのが、31分超という再生時間。
今までの最長が約25分だったのに、それをここまで大幅に更新してくるとは……
時間が長いだけあって1話の中に物凄い量のドラマが詰め込まれていたので、その一つ一つを見逃してしまっていないか怖いところですw

(以下ネタバレ注意!)

美希、ついにパーティ復帰


今回のほろりと来るシーンその1。
開始5分で早くもピークを迎えたような気分になったよw
一旦戻ってきたと思いきや110話でああいう感じになっちゃった分、余計に感慨深いものがありました。

あのシーンの何がいいかって、みんなを代表して迎え入れ、支える役目を雪歩にふったこと。
そして、美希を引っ張り上げる役目を真にふったことなんですよ!
前者はあずさに(ちょっとくどくなるかもしれないけど)、後者は春香に置き換えても問題なかったかもしれません。
でも、あそこで雪歩と真を選んだことに意義があったというのは、マスクエを追ってきた人には言うまでもないでしょう。
美希と同じように呪いを受け、闇に堕ち、その痛みを知っている2人ですもんね。
その2人がこういう役に回れることで、美希の復帰と同時に2人の成長を描いていて、それが凄く素敵なわけですよ。

3人とも呪いを受けた共通点がある、と書きましたが、僕の中ではそれぞれは別物として考えています。
で、美希はどちらかというと真よりも雪歩に近い側にいるのです。
呪いを受けたことで、抑えていた思いが溢れだしたこと。
誰かを想う気持ちが行動の原動力になっていたこと。
そして、闇を克服できないまま呪いを解かれてしまったこと。
特に、個人的には三つ目の点が重要です。ここがみきゆきと真の最大の違いだと思うのです。
真は長く苦しい旅の中で自力で闇を克服し、7章の時点ですでに安定ぶりを見せていました。
でも雪歩は、千早を呪殺するという伝承の再現をしてしまったことで呪いから解き放たれた、言わば呪いに負けた人間なんですよね。
伊織と千早が傍にいてくれたおかげで戻ってくることが出来ましたが、彼女自身はどこか傷を背負ったままのように見えたんです。

一方美希はPに尻尾を切られるという、強引な手段で無理やり呪いから解放されました。
そしてその後も変わらずPのために突っ走り続け、闇を背負ったまま戦っていた……
そんな美希を支えてあげられるようになったということが、雪歩の成長を何よりも物語っているのです。
ようやく本当の意味で雪歩は闇を克服できたんじゃないかと思えました。そしれ気づけば目が潤んでいましたw


そういえばかつて、ておくれPは雪歩にあずさと同じく「母=強い女」を演じさせようと思った語っていました。
さらに「格の差が出ちゃった」と評され、みんなのコメントや僕自身もそれに同意していたことを覚えています。
でも今回、美希を支える雪歩の姿に、ついに「母」の面影を見ることが出来た。それがすっごく嬉しかったです。
本当に強くなったなぁ、雪歩……(´;ω;`)

後は、いつか美希にも、真の意味で闇を克服できたと思える日がくるといいなぁと願わずにはいられないですね。
大魔道の「鍵はエドガンの娘」発言とか見てると、まだもう一波乱ありそうで怖いですが。
(それが美希だったとしてもあずさだったとしても)
……このシーンについてはもうちょい書きたいんだけど、力尽きて他が疎かになりそうなのでこの辺で身を引いておきます。
まあ、きっと荒川河川敷さん辺りが力説してくれるはず(笑)

皆、揃ったね


今回のほろりと来るシーンその2。
一見何気ない会話なだけに、あっさり流されていないかやや心配ですw
伊織の大暴れから始まる、美希も加えた大喧嘩→レベルアップの恒例の流れ。
その後に、「あぁ、みんな揃ったんだなぁ」と感じる春香。
同じように僕たちも「ああ、そうかついに……」と感じさせられる。
流れるのは「導かれしもの集結のテーマ」ともいえる馬車のマーチ
もう本当に完璧な流れ。台詞回しの秀逸さや、人選が春香と律子ってとこまで含めて。

前述した雪歩と真の件といい、本当にどの役目をどのアイドルに振るかって判断が素晴らしいと思います。
だからマスクエのアイドルはみんな魅力的なんですよ!

それにしても連載開始から4年半、動画数173作か……本当に長かったなあ(しみじみ)

春香、モシャスを覚える


本日のほろりと来るシーンその3。
まぁここは説明不要でしょう、うん。
民に希望を抱かせる存在となり、仲間たちも「変わったなぁ」と言われるようになったけど、
根っこの部分は5章のときのままなんだなぁ、なんて風に少し安心感を覚えたり。

本編の感想そのものとは少しずれますが、実はこのシーンで初めてDQ4勇者がモシャスを覚えることを知りました。
僕がプレイしたPSのリメイク版では削除されてたんですよね。
リメイク版はよく6章の存在が蛇足だとか改悪だとかって議論になることがありますが、
このモシャス削除も何気にかなりの改悪なんじゃないかと。全く話題に上がらないけど。
DQ4勇者がモシャスを覚えるってめちゃくちゃロマンのある事だと思うんですよね。
そして今回のマスクエはまさにそれを証明してくれているわけですよ、ええ。

各地で暴れる古代の魔物

てっきり閣下が封印されたらあいつらもいなくなるものなのかと思ってましたw
あのまま退場はもったいないなーと思っていたので嬉しかったです。
春香がルビスの光で閣下を消したらいなくなるのかな? ちょっとこの辺の設定があやふやになってきてるw また見返さなきゃ……


そしてバズズの唐突な登場は心臓に悪すぎるw
「支配されるか確かめにきた」「次は殺される」と春香は語っていましたが、
つまり「よっしゃあこいつは閣下がじゃない。これで自由の身だ!ヒャッハー!」ってことなのかな。
てっきりバズズたちもカンダタと同じように閣下に忠誠を誓っているのかと思っていましたが、単に支配されてただけなのかな?
あの化け物どもがこれから敵に回るとかホントおっそろしいですね……

いおりん、ピサロをぶっ飛ばしたい


「私がピサロをぶっ飛ばす」と名乗り出た伊織。
どちらかといえば「フォロー役」「名脇役みたいなイメージがあったので、ここで彼女が前面に出てくるのはちょっと意外でした。
でも、よく考えるとやっぱり最適解だと思います。
春香・千早・美希・真・あずさ・律子辺りはピサロと因縁が深い分いろいろと複雑なものを抱えていると思うんですよね。
雪歩・やよい・真美は前に出てくるタイプじゃないし、亜美はほら……亜美だから(笑)

今やアイドルたちも、ピサロが彼なりに抱え込んでいるものがあることはある程度把握しているでしょう。
そのうえで、「なにピサロになりきってんのよ、あのバカ!」なんて言えちゃう伊織が素敵すぎる。
いやー清々しいわーw
パーティを支える立場でずっと奮闘してきた伊織。
家族を失った千早の悲しみも、闇に苦しむ雪歩や美希の姿も間近で見てきた。
そんな彼女だからこそ、いろいろたまっていたものがあるんでしょうね。
千早や美希の挑発にのる形で暴れていた伊織が、珍しく自らトラブルの種になったこともその大きさを感じさせます。

エビルプリーストの真の実力とは


今回、バズズ登場以上に虚を突かれたのがこのシーンでした。
実は僕、ここでエビの名前が挙がるという可能性を全く考えてなかったんですよね。
前にマスクエ強さ格付けっていうチラ裏記事を書いたときも、エビの評価はあまり高くありませんでした。
強力な閣下の配下や、オリジナル設定で強化されたアドンヘルバトラー辺りと比べるとどうも見劣りするよなぁとずっと思ってて。
さらに107話では真相手に撤退を強いられたなんてこともありましたしw
だから今回のこのピサロや、大魔道の「弱いフリ」発言にはビックリでした。
ピサロの右腕で、後付け設定とはいえピサロを超える裏ボスになるキャラですもんねぇ。そりゃもっと強くてもおかしくないわなーw
忠実な腹心ぶりが板についてきましたが、やっぱりまだまだ油断ならないキャラだなーと思いました。

その他気になったことをいくつか適当に。
 
 
・「魔物の本性」を律子が語っているときの、この真と真美の表情がグッとくる。
 時代が、環境が違えば、この2人が敵対していたのかもしれないんだよなぁ……

・アイドルたちももう十分原作クリアできるレベルだなーと思う同時に、春香と美希・真・雪歩のレベル差にビックリ。
春香は閣下に支配されていた間あまり経験値が入ってなかったから他との差がついちゃったのかな?

・美希は今回の先頭を見る限り、あの「青い炎の呪文」は使わないのかな?
 単なる温存なのか。それとも闇の力は封印する、ということなんですかねー。う〜む……
 後者だとますます雪歩の立場が似てくるなぁw

ピサロが腕輪を二つ持っている」という予言との食い違いについて言及されて一安心。
 前回「完全に原作ルートに戻っちゃったなぁ」みたいな反応があって、あれでもこの点が…と引っかかっていたので。

・ベルザブルが使おうとした呪文はやはり、あずさとルビスだけが使える「完全版メガザル」になるのかな?
 もしこれを操っていたのが大魔道なら、彼の言う「エドガンの娘」はあずささんである確率が高くなりますね。(予測コメなので反転してお読みください)

「進化の秘法は人間の血を引く者にしか使えない」って設定初出だよね? めちゃくちゃ重要そうな予感。
 この設定だけで妄想が止まらなくなる……

・後書き曰く、次回は「さらば、マスタードラゴン!」だそうで(笑)
 今回の亜美への特別レッスンが関わってくるのかなーw
そして投コメでは大乱闘になると言われていますが、どういうシチュエーションで、誰と誰が争うのか全く読めない……w