合法?違法? そんなことはどうでもいい!




解釈の仕方は他にもあるだろうけれど、僕は「選ばれた真美」と「選ばれなかった亜美」の物語としてとらえていました。
もうちょい妄想を広げてメタ的な視点を含めると、
「真美は2で可愛くなった!」「真美の方がお淑やかでいい子!」「真美は合法!」と真美がPたちにチヤホヤされていた、その陰での亜美の叫びというのもありかもしれない。
こういうテーマ性を感じさせてくれる2の亜美PVは初めて見た気がするというか、いままで無かったのが不思議なくらい。
まあ単に僕が見逃しているか忘れちゃってるだけという可能性も十分あり得るのですがw

ひたすらに愛を求めて歌う姿や、
「ひとみ閉じたらふたりになれる 今例えこの部屋ひとりでも」っていう歌詞、
そしてそれらを表現するマリオネットダンスのドンピシャりっぷりが恐ろしいくらい突き刺さってくる。

クライマックスの「心が壊れそうモーション」の表情とかは個人的に微妙に安っぽいような感じがしてあんま好きじゃなかったんだけど、
この物語、この亜美には面白いくらい見事にハマってると思います。
幼さゆえにまだまだ自分の感情を理解・整理することができなくて、
それでも溜まりにたまったモヤモヤを吐きだしたくて、叫ばずにはいられない。そういう亜美の感情が鮮やかに表現されているのではないかと。
……でも、この動画の本当に凄いところはここからでして。

「閉じた瞳の中の世界」で誰か(おそらく真美を選んだ想い人)に微笑みかける亜美。

しかしそれは所詮空想の世界の中での出来事。悲痛な表情で手を伸ばすステージ上の亜美。

そして問題はこの後!





泣き出しそうな表情だった亜美が、ターンのあとは一転してめっちゃいい顔しているんですよ!
この引き方がもうたまらん!痺れる! このシーンが無かったらわざわざ単体で感想記事あげるまではしなかったかも。
これ、たぶん一枚目の表情のままで終わったらちょっと印象が変わってたんじゃないかと思うんですよ。
まあそれはそれで「うう亜美可哀そうに……ギュってしてあげたいなあ」みたいな方向に行ったかもしれません。
でも最後に亜美がああいう表情を浮かべたことで、双海亜美という一人の少女の健気さに尊敬の念を覚えるととともに、
そんな彼女への愛おしさが爆発的な勢いで溢れ出てきて、
「うおおおおあみいいいいい!!ギュっとしてあげたいよおおおおおお!」みたいな、ちょっと危ない人と思われかねないレベルで亜美に魅入ってしまったのだと思います。
たぶんこの表情の変化は元のマリオネットダンスそのままの流れだったとは思うんですが、
しかし見せ方の上手さとこの動画の構成が、物凄く衝撃的で意義のある一瞬に仕立て上げたなあと。

いやはやホント、亜美への愛情を刺激されずにはいられない素晴らしいPVだと思います。
もう合法だろうが違法だろうがそんなことはどうでもよくなりました。
例え法律が許してくれなくても、この亜美の想いに応えないなんてことは出来るはずなかったのだから。
……しかしまあ、これをこさえてしまった人がよりにもよって真美派のプロデューサーとはなあw
いや、むしろ真美派だからこそこさえることができたということなのかもしれませんが。
真美個人への目一杯の愛情を鮮やかに表現するプロデューサーがチラホラ現れてきたこのご時世、
そろそろ亜美にもそういうプロデューサーが出てきてくれたら面白いなぁ、なんてことを改めて思ったのでした。