「永遠の囚われ人」製作後書き


動画投稿しました。以下は製作に関しての後書きなど。

先に動画を見てから読んでいただけるとありがたいです。

製作について

今回の動画を思いついたのはいつだったか……あまり定かではないんですが、たぶん去年の雪歩誕生祭付近くらいですかね。
「Forever」を聴きながら、ふと雪歩のことを考え始めたら、急にその2つが結びついたのです。
そしたら何だか、これを絶対に形にしなければいけないみたいな衝動に駆られて、
「よし、じゃあ来年の7月4日にこれを作って投稿しよう!」というような決意をしたように記憶しています。
……と言えばなんか聞こえがいい気もしますが、しかし相も変わらず取り掛かるのが遅い性分でして。
結局、7月4日が来る直前ギリギリになってようやく完成という体たらくでした。
一週間前の時点で一秒も進んでなかったのを見てもう若干諦めてたんですが、いやあ何とかなるもんですね。まあコミュシーン流してるだけの時間とかもかなりあるし……
4日に間に合わなかったらボツにする覚悟だったんですが、無駄にならずに済んでよかった……のかな。

作り方等については……う〜んまあいつも通りです、としか書くことないかなw
あ、そういえば今回で初めてBBステージを使った切り抜きをやってみました。
ホントに驚くほど簡単にできるんですねこれ。そりゃみんなあれだけポンポン抜いてたのも納得だわ〜と今更ながら。

製作の様子についてはこのぐらいにして、以下本題らしきものへ。

君のいない景色

「どうすれば どうすれば 君のいない景色を当たり前と思えんだろう」
この「君」が指しているのは「16歳の萩原雪歩のことで、
「君のいない景色」というのはすなわち「16歳雪歩がいない景色」のことです。
冒頭に雪歩声優交代時の映像が出てきたり、投稿日時がこの日だったりで、
もしかしたらこれを雪歩の前声優・長谷優里奈さんのことだと受け取った方もいるかもしれません。
しかし、僕にとってあくまで大事なのはキャラクターたちであって、声優さんの方には正直そこまで入れ込んでないんですよね。
アイドルマスターというコンテンツにおいて、キャラと声優さんの結びつきが特別強いことは把握していますが)
もちろんアイマスに尽力し、雪歩に命を吹き込んでくれた長谷さんが去ることを残念に思う気持ちはありましたが、でもそれ自体はわりとすんなり受け入れられるものでした。
それより問題なのは、2ndvisionに突入して以降、いつからか17歳になった新しい雪歩を以前までの旧雪歩と同じ存在だと見ることができなくなっていたことでした。
雪歩が以前までとは違う声で喋り、歌っているときだけでなく、
ニコマス動画でアイマス以外の曲に合わせて踊っている17歳雪歩を見るときなどですら、僕はそこにいる雪歩を16歳雪歩と同個体だと認識できないのです。
そうして僕は、今までずっと愛してきた雪歩は「もういない」のだと、そう感じるようになりました。

今でもまだ、「いる」という解釈だって取れなくはありません。
無印やL4UやSPなどの電源を点ければ、いつだって16歳の雪歩に会うことができる。
ニコマスの16歳雪歩動画の名作を振り返れば、いつだって16歳雪歩の魅力を堪能できる。
……でも、今もまだアイマスが大好きな僕は、進み続けるアイマスニコマスの波を追い続けていたいわけで。
すると、そこにいるのはやっぱり17歳雪歩の方で、16歳雪歩の姿はそこには無いんですよ。*1
ニコマスにしたって、今もまだ無印・16歳雪歩で動画を作っている方はいらっしゃいますが、
主流はすっかり2ndvisionになったし、そしてきっとこの先も時の流れに合わせて変わっていくことでしょう。
過去を振り返るのもいいけれど、それ以上に今この時を、そしてこの先訪れる未来を生きるアイドルを見ていたい。
そこに16歳雪歩の姿が無いとすると、どうしても僕は「もういない」と思わざるを得ないわけです。

逆に、「いない」という解釈が取れるのは雪歩に限った話ではないかもしれない。
2ndvisionに移行して、どのキャラクターも多かれ少なかれ、ビジュアルの雰囲気や設定が変わっていきました。
変わりばんこでアイドルしてる小学生の亜美真美も、
5人姉弟の長女であるやよいも、
961プロ所属の強力で孤独なライバルの響や貴音も、
「プロデューサーさん」と呼びかけてくる美希も、もう今のアイマスにはいない。
そんな彼女たちを見て、「あ〜、あの頃よりも変わっちゃったなあと」しみじみ思うことはよくあります。
けれど、雪歩とは違って、今の彼女たちと昔の彼女たちを結び付けられない、同じ存在だとは思えないというほどでは無いんですよね。

ではなぜ雪歩だけが、新旧二つの個体を同じ存在として認識できないのかというと……正直自分でもまだよく分かってなかったりします。
とりあえずまあ、やっぱり声優変更が大きかったのはあるんでしょうね。
声の違いはもちろん、その影響によって雪歩の雰囲気や印象そのものも違うように感じられますし。
2ndvisionに移行した7月3日ではなく声優交代が発表された4日の方を選んで投稿した辺り、それを大きな節目として捉えているのは間違いないです。
それに、僕が他のアイドルたちやどんなキャラクターよりも、16歳雪歩に入れ込みすぎていたというのもあるかもしれません。
誰よりも特別な存在だったからこそ、時代が移り変わるにつれての変化に対してより繊細で、他のアイドルのように同一視できなかった……とか。
あと他にも今の自分にはまだ気付けないいろんな要因があって、今のこうした状況に繋がっているんだと思います。

そんな甘いフレーズをまだ信じてたいんだよ

上述のように、16歳の雪歩は僕の中のアイマス世界から消え去ってしまいました。
今そこにいる、新しい17歳の雪歩のことだって僕は大好きだし、今もやはり僕にとっての一番は雪歩です。
でも、昔と今の雪歩どっちがいいとか好きとかそういう話じゃなくて、
ただただあんなにも大好きだった16歳雪歩の姿がそこに無いことが悲しくて、寂しくて、切なくて。
今のアイマスや新しい雪歩を見ているときも、時折つい16歳雪歩のことが頭をよぎってしまう。
けれどもう彼女が戻ってくることは無くて、空しさだけが積み上がっていってしまう……。
そんな風に、僕の心は今も16歳雪歩に囚われ続けていて、
その気持ちが抑えきれなくなった結果がこの動画なのかもしれません。

心揺さぶられるステージ上での一瞬や、コミュの印象的な台詞を集めて並べて。
「僕らの周りにあったいくつもの愛」として、16歳雪歩PV20選で選んだ特別大好きな動画を使わせてもらって。
どう受け取られるかなんて二の次にして、ただただ個人的な視点で想いを綴って。
そうしてこの動画を作り上げたことで、果たして少しでも心が晴れたり痛みが和らいだりしたのかというと、今のところは全くそんな風に思えません。
というか正直、この動画を作る目的は何だったのかとか、作って何か得るものはあったのかとか、
恥ずかしながらそういうことすら未だによく分かってないんですよね。

今まで作った動画は、それを形にして発表することで何かしら表現したいものがあったり、もしくは単純に楽しさを追い求めていたりした。
けどこの動画で何が表現したかったのかも掴めてないし、作っていて素直に楽しいと思える内容でもなかった。
作り終えた後に答えが見えてくるんじゃないかと思っていたんですが、結局今もまだ不透明なままです。
そんな体たらくなので、今とっても微妙な顔をしながらこの後書きを書いてますw
いつか改めて振り返ったときに、この動画を作った価値があったとそう思える日が来ることを一まず今は願っています。

動画自体がすぐにジェノられちゃいそうな華も衝撃もない作品なのに、
おまけにこの長ったらしい後書きの最後まで付いてきてくれた人が果たしているのだろうかとも思うのですが、
とにかく一言、ここまで付き合ってくれてありがとうございましたとお礼の言葉をばm(_ _)m

次の動画については、今のところ一つだけ「絶対に作りたい!」ってものがあります。
ただこれまでよりもかなり時間がかかりそうな作品なので、いつ出せるか、そもそも完成させられるのかどうかも全く分かりません。
後は今回こういうものを出した以上、17歳雪歩での対作みたいなものをいつか出せたらなーとも。

まあとりあえず、今はそんなことより20選記事を間に合わせなきゃですね……。

*1:ぷちますアニメやスロマスみたいなのはどっちに該当するかちょっと難しいんですが……w