2013年下半期ニコマス20選

基本レギュレーション
・対象は2013年下半期(7月1日〜12月31日)に公開されたニコマス作品
・自身のセレクトを20作品以内でブログ・マイリスト等にて公開
・1Pにつき1作品
※作品と一緒にP名を表記していただけると非常に助かります

その他細かいことはコチラを参照してください。

明けましておめでとうございます。
新年のあいさつ代わりに、恒例のやつを投げときますね。
今回はあんまり余裕が無かったのでちょいあっさり目です。

アイドルマスター 17歳トリオで 「だって×2ウキウキ / 田村ゆかり」(えせがわP)




やっぱり17歳トリオは最高や!
アニマスのゆきまこネタは個人的に苦手なのでちょっぴり渋い顔になっちゃったりもしますが、
ウキウキハンバーガーダンスと幸せそうな3人の様子を眺めているともうどうでもよくなっちゃいます。
こっちも踊りだしたくなっちゃうようなとびっきり陽気なステージでした。
やっぱり17歳トリオは最高や!

しかし真がセンターなのに何だかんだ掻っ攫っていく春香さんはやっぱりいろんな意味で凄い。てへぺろサムネ大好きです。

[竜宮小町]SECRET RABBIT[人力Vocaloidオリジナル曲](立秋さん・むせおさん)


竜宮小町をどうしてもプロデュースしたくて曲を作りました」とおっしゃっているように、
楽曲の節々から個々のアイドルやユニットとしての竜宮小町の特性を咀嚼して練り込んだ様子が伝わってきて、
まさに「竜宮小町のための楽曲」に仕上がっているのがとっても素敵。
このユニットを3年間見守ってきた一人のファンとしては、思わず胸が熱くなってしまう楽曲プロデュースでした。
次は僕がずっと待ち望んでいる亜美メインの竜宮楽曲を是非作ってほしいです、とわがままを言ってみるw

【HaRuKarnival'13】アイドルマスター2 「リアルワールド」(ガラスP)



アップカメラを挟んでアイドルが次々と春香さんに化けていく演出でまず惹きつけられて、

サビ突入からは衣装チェンジからの増殖マジックで盛り上げる。

そしてここまでの流れを引き継いで、最後に訪れる秀逸すぎるクライマックス。




ステージを包んでいた魔法が解けて、12人の春香が765のアイドルたちに戻るこの瞬間のカタルシスといったらもう、ね。
ちゃんと人数や衣装のカラーも対応させている(しかも亜美真美に対応するキャラは衣装が被っている)という伏線を貼っているから、その感動が果てしなく膨れ上がるのよね。
驚愕と興奮と不思議な余韻と。しばらく開いた口がふさがりませんでした。
上げて、上げて、上げて、そして一番最後に最高潮を持ってくる。これぞ超一級品のギミックPVでしょう。

sm21776560(タイトル・投稿者名無し)



タイトル無し、投稿者名無し、動画説明文無し、そして真っ白なサムネイル。開いてみれば美麗で荘重な手描き動画。
太公望の釣り」と名付けられた正体不明の投稿者の作品群は、
「知る人ぞ知る」と言うにはあまりに有名だったけれど、
しかしその及ぶ範囲は、ほとんどがアイマス動画を主体的に探して見ようとする人々に限定されていたと思えます。

そんな氏の新作がいつもと同じ投稿スタイルで、しかし中身はアニメOPパロディというバリバリエンタメなスタイルで投稿されました。
動画はあっという間に過去作品の数字を追い抜き、アイマスカテの枠を飛び越え、気づけば総合ランキングの一位にまで躍り出た。
お祭り状態だった小林幸子の動画を抑えて頂点に鎮座する、真っ白なサムネのノンタイトル動画。
その光景を見た時、「絶対に荒れるだろうな」と感じたのを覚えています。
これまで氏の作品が「太公望の釣り」として歓迎されたのは、その動画を訪れる人のほとんどがアイマスファンだったから。
しかし、総合ランキングの1位なんていう目立ちすぎる場所にきたらそうはいかない。
アイマスに興味が無い者、それどころかアイマスに対して悪意を持つ者、そういった人々の目にも触れるのは避けられないでしょう。
あの好奇心を刺激されるサムネをついクリックしてみたら、中身がアイマスの動画だったとき、きっと呪いの言葉を投げかける人たちが沢山出てくるはず……。
せっかく素敵な動画が出てきたのに残念だなと、暗い未来を思いながらため息をつきました。

……しかし、僕がチェックした限りでは、いつ見ても動画のコメント群は僕の想像よりもずっと平和でした。
動画の“釣り”スタイルやアイマスに対する罵詈雑言が無かったわけでは無いけれど、
「すげえ」「よかった」「かわいい」そういったコメントの方が大半を占めていたのです。
それはきっと、アイマスが好きか嫌いかとか興味があるか無いかとか関係なく、
この動画が誰の目にも文句なしで「凄い」と映るような、そういうものだったからだと思うのです。
もしかしたら、僕が思っているよりもニコ動ユーザーのモラルが良かったというだけなのかもしれないけどw

ちなみにここまで読んでも何の動画の話だか分からないor見逃していたという方のために一応説明しておくと、
アニメ「YAWARA!」のOPを、アイドルマスターのキャラや世界観に置き換えたパロディアニメーション作品でした。
現在は残念ながら非公開となっているようですが、
きっとこの動画を再生した何万人もの人々は、今でもあの高品質なアニメーションや春香の可愛さ綺麗さを思い出せることでしょう。

【第11回MMD杯本選】ルパン三世VSアイドルマスター(D-2さん)


こちらも間違いなく、「誰が見ても凄いと思える作品」でしょうねw


ルパン三世アイドルマスター
双方のキャラが活き活きと動き回り、
お約束を回収しつつ起承転結をバッチリ抑えて、
ファンが喜ぶ小ネタなんかも拾って、
いろいろ詰め込んで動画の総再生時間はたった5分40秒。
構成力・技術力・両作品への理解、どこをとっても全くケチのつけようがありません。
見る者全てを唸らせ楽しませる極上のエンターテイメント。MMD杯大賞も納得ですわ。
モデルや小物等を借りられるとはいえ、一個人がこんなものを作れてしまうんだから凄い時代になったものですよね。

サンキューユッキ【OP風支援MAD】(塵屑さん)






友情タッグ連発からの護摩行オチで大草原不可避。
つらいです。このシーン見たさについついクリックしちゃうから……。
このシーン以外にも、何気にけっこうゴチャゴチャしてるサンユキのキャラ関係や各種要素を上手いこと詰め込みメリハリよく展開していて、サンユキファンなら間違いなくマイリストしちゃう絶妙な出来栄えと言えるでしょう。
本編の人気に加え、この作品を始めとした支援動画の盛り上がりや大百科の充実ぶり等も、2013年のニコマスを席巻したサンユキの勢いを感じさせてくれました。

サンキューユッキ パニプロ70開幕版(フュージョンP)


そして本編からはこちらの回を。

2人きりでの会話は珍しい巴笑美コンビがユッキを媒介に盛り上がる新鮮さ、
パワプロユーザーをクスッとさせるネタから怒涛のユッキ弄りにシフト、
活き活きと煽る2人とユッキのぐうかわ照れ顔、最後はしぶりんオチ。見どころ満載な個人的傑作回です。
キャッツトリオのユッキ有り無し論争回とも迷ったんですが、
何だかんだいつものメンバーが駄弁ってる話が一番好きだなあと。
というかこの一年超ずっと見続けてきて、友紀・凛・巴・笑美の4人組にはめちゃくちゃ愛着が湧いちゃった気がします。
特にユッキとお嬢のコンビは自分でもビックリするくらい入れ込んでます。765含めても好きなペアベスト10に入りかねないレベル。
モバマスをプレイするのも追うのもやめて、何だかその盛り上がりっぷりに対して疎外感を覚えちゃう自分にとって、
唯一自分とモバマスを強く結び付けてくれているこのシリーズはいろんな意味でありがたいことこの上ないです。
気づけばもう100話目前。今年もまだまだ楽しませてくれそうで幸せを噛みしめています。

10年後のやよいおり(saniP)




自分なりに「このアイドルは将来こんなふうになってくれたらいいな」という理想はあるんですが、
ここで描かれる2つの未来、どっちも素敵だなと素直に思えて。
何はともあれ、この2人が仲良しでいてくれればどんな未来もいいものだとほっこりした気分にさせてくれました。
「10年経ってもやよいおり」とはよく言ったものです……ってこれ上半期も書いたのよね。
どんだけやよいおり未来図ネタが好きなんだよと我ながら苦笑してしまいますw

NOW(むすひらP)

はる・ゆき・やよのはりけんPお気に入りトリオ、ブレザー衣装、そして楽曲が絶妙のバランスで噛み合って、素晴らしいステージになってると思います。
「My Best Friend」って「Do-dai」とかと比べるとアイドルの可愛さを素朴に、控えめに引き立てる感じで、
そこが派手さはないけど可愛らしい雪歩・やよい・春香の三人とマッチしてるんじゃないかなー。

……と過去に一度書いていたように、元々この動画の素材元になっているはりけんPのエディテッドPVが大好きでして。
アイマスで一番「自然な可愛さ」を体現できるユニット*1と、それを引き立てる楽曲と衣装のコーディネイトの様式美。
そのステージにはド派手な演出も必殺の魅惑アピールもないけれど、
爽やかにのびのびと歌う3人の笑顔を見ていると、彼女らの可愛らしさがスッと心に沁み込んできて、ただただ幸せに浸ることが出来る。
それは何だかアイマスPVの魅力の根源に触れているようで、今でも足繁く通ってはその感触を確かめています。

そして、そんな動画をフォークソングの音色に合わせて再編集したこの場所でも、やっぱり同じような感覚が訪れるのです。
フォークソングの定義はよく知らないんですが、元はNFJの企画告知でもあったこの作品曰く「生活とか畳の匂いのする感じの曲」だそうで。
なるほど確かに、いつものごとく「よし、ニコマスPVを見るぞ」と身構える必要がなくて、
畳の上で横になって、虫の声を聴きながらのんびりと昼寝をしているような心地よさが僕を包んでくれる。
何というか、安住の地を見つけたかのような安心感を覚えています。



もし時間がもっとたくさんあったならば。
ずっとこの場所で、フォークを聴きながら彼女たちのダンスと笑顔を眺めていたいものです。いつまでも、いつまでも。

『765PRO ALLSTERS スペシャルメドレー』 LIVE in HaRuKarnival'13 アイドルマスター(けまり部P)


2年前から続くけまり部Pの公式曲オールスターライブの集大成ということで、
いやあ何というかもう、ただただ凄いですね、とんでもないですね、としかw
最早当たり前であるかように13人がズラーッと並んでいるだけで凄いというのに、

ここの隊列差し込みだとか、

時間差ハイタッチだとか、

必殺の回り込みカメラだとか、驚きを通り越して笑い出してしまうようなシーンが盛りだくさん。
ニコマスPVをたくさん見てきた人ほどワクワクが止まらない作品なんじゃないでしょうか。

かつて、アイドルが3人までしか同時にステージに立てなかった時代。
何の知識も無い僕には魔法のように見えるような技術で全員を同時に踊らせてしまうニコマスPVは、まるで夢の世界のように映りました。
MMDならもっと簡単に大人数を同居させられるよっていう話なんかもチラホラ聞こえてきたけど、
僕が何より見たいのはゲームモデルのアイドルたちであって、それとこれとはまた別モノでした。
ところが、昨年ついに公式によるオールスターステージが実現した。
専用の広々としたステージで、きっちりと整列して歌う13人のアイドルたち。確かにそれもまた素晴らしい光景でした。

でも、このゴチャゴチャしたオールスターステージも、僕には同じかそれ以上くらいに美しく見えるのです。
技術と力技とアイデアとを結集して、本来ではあり得ない光景を作り出そうともがき続けてきた、現時点でのニコマスの最高峰ステージ。
ここまできたのかと、そしてまだいけるのだろうかと、見ているうちに感動と期待が爆発的に広がっていく。
今でもやっぱりその光景は、僕にとっては夢の世界であり続けているのです。
……何かもう全然理屈になってないけど、とにかく大好きです、まだまだ見ていたいです、ということで(^_^;)

【合作】Nicom@s Fever Time! 〜ヒットメドレー'07〜(0707P合作)



懐かしき07年の名作楽曲でメドレーってコンセプトだけでもうテンション上がっちゃってズルいというのに、
中身のノリがあの時代の香りをそのまま引き連れているのがもうたまんないっすわ。
あんまり書くと老害とか言われちゃうのかもしれないけど、やっぱ昔のこういうノリが好きなんだよねえ。
リスペクト元の動画が投稿されてからもう6年も経っていて、
アイドルたちも2ndvisionモデルへと装いを変えているけれど、
ここではあの頃僕らを楽しませてくれた人たちが相変わらずバカ騒ぎしていて。
やっぱりニコマスっていいもんだなと、そういう気持ちにさせてくれました。


あと、僕の中の2大雪歩PVを、僕の想定していた最高の人材が揃って手掛けてくれたというのは、改めて思い返してもやっぱ出来すぎだよなぁとw
生きていればいいことあるもんだね、なんて言うのは流石に大げさかもしれないけど、いやもう感慨深いったらありゃしないわ。

単体感想記事
「Nicom@s Fever Time! 〜ヒットメドレー'07〜」感想

雪歩 『マメシバ』 PV(あとりえP)


今期のあとりえP作品では「ちょこっとLOVE」も大好きなんですが、やはり僕としてはこっちかなぁとw

アイマス2の雪歩シナリオは何だかんだ気に入ってますし、
それをかのツンデレーションスタイルで表現とかそらもうクリーンヒット間違いなしでしたが、
それ以上に、一年の歩みの中における雪歩の一挙一動や表情の一つ一つに見入ってしまって。



細かいことはいろいろ置いといて、
やっぱり17歳の萩原雪歩が可愛くて綺麗でカッコよくて、魅力的な女の子だという当たり前の事実を見つめなおしている自分がいました。

僕も、これからもまだまだ彼女との物語を続けていきたい。その思いを確かめさせてくれました。ありがとう。

単体感想記事
そこにある全てが彼女の輝き

シネマ(ふりそでP)


間違いなく今期最も繰り返し見ていた動画。
SFのゲームモデルを使ったMC全部盛りということで、終始それぞれの持ち場で輝いているアイドルたちが眩しくって仕方ない。
そのうえ、魅力的な素材をテンポ良く緩急を効かせて見せてくれる構成が実にお見事。

ゆったりと展開しつつ期待を膨らませていく序盤。


雪歩の静かなタメから一転して歌マスダンスの躍動で急発進する1番サビ。


2番Aメロの春香と美希の二大ヒロインソロステージ対決。

「もっと踊らせて」で演奏陣が楽器を掻き鳴らし、最高のタイミングで登場するボーカル雪歩の2番サビ入り。

Cメロの〆と完璧にシンクロした律子の魔法をかけてポーズ。


スローバラード勢の貫録の溜めから、徐々に加速してクライマックスはノンストップのステージラッシュ。
音楽と映像がシンクロする気持ちよさ、静と動・トメとハネに揺さぶられる快感。何度見ても惚れ惚れします。
この動画が見れただけでも、僕にとってSFがこの世に出た価値があったと断言できるほどです。

お祭りゲームであるSFの映像の数々を、極上の編集で堪能させてくれる。
ならばきっと、そこは快楽と熱気と幸福に満ち溢れた、最大級のフェスティバル会場になってくれるはず。
しかし、僕はこの動画を見ているといつも、それらの感情と一緒に何とも形容しがたい奇妙な切なさを覚えます。
その感情と何度も巡り合う内に、僕が行き着いた結論の一つが、
「この動画が“シャイニーフェスタ”」によって作り上げられているからというものでした。

衣装もステージもユニットも何もかも固定されたそのステージングに、プロデューサーが介入できる余地は無い。
その事実に、昨今の変わりつつあるアイマスの状況への想いや、どことなく物悲しくもある曲調も加わって、
彼女たちが幸せそうに歌い踊っている理想郷が、最早自分では手が届かない場所であるかのような錯覚に陥ったのでしょう。
それでもやっぱり、この映像は圧倒的に楽しくて刺激的で。
そこにいるアイドルたちはどこまでも活き活きとまばゆい光を放っていて。
めんどくさい感情が介入しようがなんだろうが、そのユートピアに近づかずにはいられない。
そうして今日もまた、僕はこの4分43秒のエンドレスリピートに吸い込まれていくのです。

以上13作が、今期のマイ20選選出作品になります。マイリストはこちら↓

別に「あー今期の動画全然見れてなかったわー。選べねーわー」というわけでもないのですが、
いろいろ考えた末、今期は初めて20の枠を余らせることにしました。
次回の20選は果たしてどういう形になるのか、未来に思いを馳せつつお別れといきましょうか。ではまた半年後に!

*1:私見です。異論は認める