劇場版「アイドルマスター 輝きの向こう側へ!」感想

映画アイマス見てきたので早速感想を。よかった! 凄く良かった!
信用していたラインはもちろん、期待していたラインも超えてくれた感じです。
100点満点で評価するなら80〜90点くらい!(絶賛してるつもり)

この間書いたネガティブ記事がやたら広まっちゃいましたけど、別に僕アニマス嫌いになったわけではないですから!
むしろこうしてちょっと無理してでも公開初日に間に合わせたくらいには愛してますから!(必死の弁解)

物販はほとんど売り切れてましたが、元々パンフレットしか買うつもりなかったのでまあ問題なし。
ちなみにパンフはネタバレ全開なので、映画の前に見ないようにした方がいいかと。封印しといて正解でしたw
まあこういうの滅多に買わない僕が知らないだけで、たぶん世間的には常識なんだろうけど……w


ちなみに特典のクリアファイルは第一弾予告でお馴染みのシーンでした。大正義春香さん。
文句なしに大当たりだと思うんですが、正直来週の漫画の方が欲しかった……。
早いうちに見れたのはよかったけど、来週まで待つのも一つの手だったかも。
作品の出来がどうこうというより、映画を何度も劇場で繰り返して観るという概念が僕の中にないのよね。

では以下、ネタバレ全開で感想をぶちまけていきます。まだ見てない人は注意されたし。

とりあえず、時系列に沿って気になった点を箇条書き的な感じで書き殴っていきましょうか。
記憶を頼りに思い出しながら書いてるので、たぶん多少ゴチャゴチャになってたりうっかり書き漏らしたりすると思われます。
あとで「しまった! あれ書き忘れてた!」ってのに気づいたら追々付け足していこうかな。

「開始早々劇中の765プロ出損映画第三弾!」ってのは見事に驚かされました。しかも伏せられてた新曲まで来て掴みは完璧でしたね!
でも、映像の方が気になりすぎて新曲の方は全然記憶に残ってないという……w
これまでのロボットもの・極道ものは設定があまり好みじゃないのでただのギャグとして見てましたが、
今回の学園ファンタジーものは題材が僕好みなのでワクワクが止まりませんでした。
何かもう、今回の映画以上にこっちを二時間かけてやってほしかったってくらいですねw
ニコマスからアイマスに入って、架空戦記とかにハマってた身としては必ずしも「アイマス=ステージで歌ったり踊ったりしてるもの」でなくてもいいので、こういうのを単発でやってくれても全然OKなのよね。
ていうか今回のシーン自体が、架空戦記の世界がアニメになったような不思議な感慨がありましたわ。
極道ものといい「アイドル」の定義どうなってんねんwとか、
安定のはるちは・やよいおり・ゆきまこ推しとか、
律子が何かもう普通に出演してたりとか、
今回は春香じゃなくて美希が悪役ポジションなのねとか、
やよいのパワーキャラっぷりや千早のシールドは狙ってるよなあとか、
亜美真美の謎おしゃぶりが健全だったアニマスに本家のHENTAIっぷりが浸食してきたようだとか、語り出したらキリないくらいツッコミどころ満載でしたわ。
春香さんの立ち位置とかも把握しきれなかったし、ここだけ何十回も見返したいなあ。円盤まで待たなきゃいけない映画は辛いよ。
ちなみに一番よかったのは貴音のミステリアス悪役ポジションのハマりっぷりですね。
やっぱこういうのやらせたらこの子最強だなあと、765より961の貴音が好きな身としてしみじみ。
・同時上映はまさかの我那覇家のペット大集合。
動物タレントの相場とか知りませんが、こいつらここまで出世してるってことはけっこうな額稼いでるのでは。765プロ稼ぎ頭は我那覇響説浮上。

生レボコールからの歌マスにのせて各アイドル紹介OP。
いおりんの始球式マジ最高! いおりんのボールを空振りできる巨人の一番打者羨ましい! ボール受けられる対戦相手のキャッチャーもっと羨ましい!
アニマス雪歩の演劇推し路線は割と好きです。こういう分野で活躍してる雪歩というのは有りか無しかで言えば大有り。
・千早の新趣味が写真というのも良いチョイスだなと思います。

・海外行きの千早と美希は765の中でも頭一つ抜けた売れっ子っぽい扱いなのね。
これがごく自然に受け止められる辺り、やっぱりこの2人の格の高さは凄い。
・そして美希に対抗心燃やす伊織と無垢にでこちゃん好きっぷりを見せつける美希が最高。そうそうこういういおみきが見たかったんや! いおみき最高や!
・アリーナライブ決定で「すげえええええ」って感じになってたけど、正直どこまで凄いのかピンとこないというか、美希千早の活躍の方が凄いんじゃねとか。まあアイドルだからステージに立ってなんぼってことなんかな。
・春香のリーダー指名はまあ、アニマス26話を踏まえるとごく自然な流れだよね。春香を認めつつちょっと不満気な伊織がよかったです。

・合宿へ。全員一斉じゃなく微妙に時間差到着ってのがちょっと面白かった。
・ちょこっとだけゆきみきがあって嬉しい。ゆきみきもっと流行れ。
・物陰から覗きつつ、本物の765プロアイドルや〜って呆気にとられてるミリマスコンビが可愛かった。
・ミリマス勢紹介。ここで、映画前に彼女たちの名前と設定を予習してくるつもりだったのにすっかり忘れてたことを思い出し焦る。
結果的にまっさらな状態で彼女たちを見れたのがよかったのか、
それとも知識を蓄えたうえで見たらもっと楽しめたのか……前者であったことを祈ろうw
・初レッスン後ケロッとして移動してる765組と、離れたところでバテバテなミリマス組の図。悪い意味で変な距離感になったりしないかなーと危惧してたけど、その後は普通に絡みも増えてきて安心しました。
・食事シーン、春香さんに次いで雪歩が積極的に後輩に絡みに行ったのがよかったねえ。期待していた11話の弱音を踏まえてのアドバイスシーンもあって、開始早々にしてちょっと満足。というかDSのあいゆき以降雪歩が「先輩」って呼ばれるだけで昂ぶる人間としてはこういうシチュたまんないっす。
・その後の会議ではやよいの成長アピール。やっぱりこれは、本編で周囲に比べて劣等生扱いだった雪歩やよいへのフォローって意図なのかな。そういう意向が見えただけでも嬉しかったです。
・竜宮がローソン営業してるのはやっぱり律っちゃん繋がりのネタってことでいいのよね。
がなはるのシャニスマ最高や! そらもうアイマスで一番好きな曲だしテンション上がりますわ。2でシャニスマが響の持ち歌になって、響との相性は認めつつ、やっぱりあれは春香を中心としたユニットの歌だと主張してきた身としては両方を尊重してくれたのが嬉しかったです。まあシチュエーションの関係上あそこは春香がいなきゃいけないんですがw

(この辺から合宿の流れがハッキリしないので時系列ぐっちゃぐっちゃになってます。)
はるちはの朝ランニング風景が完全に夫婦だこれ。
予告編で印象的だったあの春香さんの海岸振り返りシーンが千早一人に向けられたものだったとは……w
千早のちょっとぎこちないカメラ捌きにおさまる笑顔の春香さんという構図もよかったですね。
一匹狼の志保に声をかけるのが千早や美希じゃなく伊織だったのがキュンときた。また後述しますが、この2人のコンビはほんとよかったねえ。
・水鉄砲バトルシーン。美希に対抗心を燃やす伊織の図にニヤける。いおみき最高や!(二度目)
そしていおりんの透け黒ブラ最高や……と言いたいところだけどやっぱあれはキャミソールかなw そういえば本編では変態罵り無かったなあと今更ながら。
・ゆきまこがセット離脱。雪歩が真に水かけてたとこといい、アニマスナチュラルにこの2人くっついてましたね。何だかんだ雪歩のベストパートナーは真だと思ってるので、15話みたいなのが無ければ基本嬉しいのよ。もっと他の組み合わせが見たくもあるけど。
・お留守番大人組飲み会。お酒でほんのり紅潮してる小鳥さん可愛いなーと思っていたら、BL妄想で見事にオチつけてくれましたw ってか公式ピヨちゃんもこういうのいける口なのね……。
・「ラムネ色 青春」に載せたアイドルワイワイシーンがとても楽しい。というかラムネ色が名曲すぎてですね。似たシチュで出てきた神サマーをさらにう良いものに昇華した感じです。マスピもいいけど今のところこれがブッチギリですわ。田中秀和さんはもっとアイマス曲作ってくださいお願いします! ソロ楽曲とかも是非聴いてみたいっす!
・主人公春香さんとヒロイン可奈ちゃんの絡み。可奈がいなくなる展開は予告で察してたので、「辛いときは土手で〜」のくだりは伏線だろうなと察しながら見てました。自己の経験を糧に諭す春香さんがいい感じ。
・そして可奈からのサインおねだり。パンダにあまみはるかサインで熊猫春香さんを連想するなど。
・最終日に律子を加えたごまえーダンス。おまけに律子センター。
たぶん終盤のライブシーンで律子を出せないことへの埋め合わせなんだろうな、と思っていたらやっぱりそうなりましたね。
・Pのハリウッド行き告白展開。美希が取り乱す展開を予想してたんだけど、そういえばこの子もハリウッド行くんだったわとハッとするなどw
美希までめんどくさい状態になると尺的にもしんどいから、2人とも同じところに飛ばしたのかななどと。もちろんアイマス2シナリオ再現ってのもあるだろうけど。
ここで伊織に素直に「寂しい」と呼ばせる感覚がお見事。その後の響へのからかいといい、今作の伊織の描写はほんと完璧に近いくらい魅力を引き立たせていたんじゃなかろうか。少なくとも僕の目にはそう映った。

・合宿終了後はMUSICステージ。
数日前に「合宿シーンの振り付け等らきっとアニマスのライブシーンでMUSICが来るはず!」って予想記事を見ちゃってちょっと後悔しちゃってたんですが、「あ、ラストじゃなくてここで使うんだったのか」と思わず苦笑。
編成が春香千早あずさのハニーサウンドチームで、アニマスの竜宮は結構自由にソロ活動してるよなーと。
・そしてここで曲が途切れ、一転して長いシリアスムードに。
単なる失敗だけじゃなく、ゴシップ記事での拡散がミリマス勢に追加ダメージを与えるというのは説得力あってよかったかな。アニマスのシリアスにおけるゴシップ万能説。
765の子たちは駆け出しの頃失敗しても小さい舞台で全然騒がれなかった反面、
ミリオン勢はバックとはいえいきなり大きな舞台に立てて、でも失敗したら容赦なく世間に曝される。それはまさに、アイマスと一緒に一から成長してきた元祖765組と、アイマスがビッグコンテンツになってから出てきたミリマス勢という現実の構図を反映しているようだなどと考えたり。
小鳥さんの「私だって寂しいんですよ」アピールの反則っぷり。春香美希には悪いが、赤羽根Pを誰かとくっつけるならやっぱり小鳥さんだなあ。
・Pとの絡みでいえば、律子の屋上パンチも可愛かったなあ。アニマスのPと律子の独特の距離感好き。
・ジュピターを出すなら876も……。台詞無しでいいから動く876組が劇場で見たかった……。いやまあポスターとかでサービスしてくれてましたけど。

・ミリマス勢の綻び展開では、可奈以外のアイドルをダンス出来る側と出来ない側で分けたのが上手かったですね。
そして出来る側代表として春香さんにつっかかる北沢志保。「絶対この子に反感持つ人出てくるだろうなー」と思いつつ、僕自身はこういう立ち位置のキャラ好きなんでむしろ好感持ってました。
ってかミリマス勢はこの子に限らず、全体的に大先輩に対してけっこう無礼だよね。芸能界あんなんでいいんだろうかw まあ上下関係に煩い765なんて誰も見たくないだろうから別にいいんだけど。
・そして緊迫な状況に静止をかける伊織の活躍がまたしても光る。竜宮のリーダー経験者としての立場と、競争意識が高くて独りよがりになりがちな志保の理解者としての立場両方を兼ね備えているのが素敵なのよねえ。予告でおなじみ「あんたがリーダーなんだから」の台詞も痺れますわ。伊織にしか言えない台詞やでえ。
・この辺ずっと雨のシーンが続くから、そういう演出と分かりつつもちょっとどんより感が。
・千早のサポートもあって、思ったほど春香さんがガッツリ沈む展開にならなそうで一安心。流石に23/24話リメンバーはもういいやって感じだったし。
・その他10人は雪歩と伊織の家に分かれてお泊り。2人の家が和洋で対照的なのが面白かったです。ってかまさかの雪歩の家登場ですよ! 11話でもちょこっと映ってたけど。
「ん? 何この和風な場所は?」→「え? 雨で泊めてもらった? しかもお茶が用意されてる? ってことは……」→「うおおお萩原家お泊り展開きたああああああ!」みたいな感じで実にいいリアクションをとってましたw
・ここはホントもう、雪歩伊織贔屓の僕としては最高のシーンでしたね。ミリマス勢が出来ない組・出来る組に別れて、それぞれを雪歩と伊織が中心になって支えるという俺得すぎる展開。
特に雪歩は、正直合宿序盤の食事シーンでもう見せ場終わったものだと思ってただけにねえ……。かつての苦い経験と、支えてくれた真や貴音らへの感謝を語りながら、優しく懸命に諭す雪歩の姿に思わず涙ぐみました。結局春香さんの独白よりもライブシーンよりもここで感極まってた辺り、やっぱり僕にとって雪歩が一番なんだなあと……。
・予告でアピールしてた美希の「ライバルは春香」宣言は、美希のライバルと言えば伊織派の僕としてはモヤッとしますが、それはもう完全に「ぼくのかんがえたさいきょうのあいます」内での話だから言ってもしょうがないw
本編26話も踏まえると美希にそう言わせるのは分からんでも無かったしそれなりに筋は通ってると思うんだけど、一方でまだどこか説得力不足というか違和感というか、そういう引っ掛かりもあったような。まあ僕が「ライバル」という単語に拘りすぎてるのかもしれないが。また改めてみると印象変わるかなあ。

・可奈を連れ戻しに行くまでの流れは悪くはないんだけど、もうちょっとコンパクトにまとめられたんじゃないかなあとも。途中でちょっとじれったくなってきました。
・可奈をみんなで追いかけ回す下りは、うっかり可奈か春香さんが車道に出て轢かれるんじゃないかとハラハラ。
・可奈が顔を出せなかったもう一つの理由が「お菓子のやけ食いで太ったから」というのは、まあ確かに女の子にとってアイドルにとって深刻な悩みではあるのかもしれないけど、正直「なんじゃそりゃ」ってずっこけました。ここについてはまた後で。
・本作のストーリー的なクライマックスである「私は天海春香だから」への流れは……う〜ん何とも難しい。
24話の展開よりも分かりやすくなってるし、あれを踏まえたうえだと説得力も増して、わりと綺麗な形には収まってると思う。グッとくるものも確かにあった。でも、どこかもにょもにょする気持ちもあって。
それはたぶん、本編放送時からずっと、僕がアニマス天海春香にどこか引っ掛かりを抱いているからなのかもしれない。
あそこはきっと、アニマス天海春香が大好きな人間なら素直に感じ入ることができたのかなと、微妙な歯痒さを感じながら、あのシーンにあの言葉にどう答えを出すべきか今でも答えを探し続けてます。
……でもまあアニマスのみんなで前へ! って世界観自体は嫌いじゃないし、その後の伊織の「転びそうになったら助けるのが765プロだ」的なセリフが最高にイカしてたのでまあいいかなーと。何ともいい加減だけどw 展開自体は前述の通りわりとすっきりまとまったからその点については違和感抱えず見続けられたし。
・あと、志保が春香の考え方に丸め込まれず、彼女の価値観もちゃんと尊重してくれたのは安心しました。あの春香さんの思想が絶対的な正解みたく扱われるのは嫌だったから。

・何だかんだ春香の方針で、大幅に遅れていた可奈含め全員が高いレベルの方で間に合ったのはご都合主義的ではあるけど、前述の伊織の台詞がカッコよかったからきっと皆で必死に支え合って漕ぎ着けてきたんだろうと好意的に解釈。今作の僕の評価はホントいおりんに支えられてますね。
・ライブ前、ガチガチになって手を握り合っているミリマス勢の2人が13話のやよゆきを再現してたのがちょい感慨深かったです。

・そしてアニマスの、アイドルもの作品の華のライブシーン……なんですが、ぶっちゃけて言うと、思ったよりも胸に迫るものは無かったです。
25話のときよりデッカイステージに立ってて、凝ったカメラワークでその広大さを実感させてくれる。
確かに凄い、凄かったんだけど、その分現実味が薄いというか、アイドルとの距離感を感じるというか、何というか。
今回のライブシーンは何か激しいカメラワークとか遠くから広く会場を映すカットが多かったんだけど、反面アイドルたちの表情がアップカメラで切り抜かれるシーンは少なかったような気がして……。正直、READY&CHANGEのライブシーンの方がずっと良かったのよね。
きっと僕が見たかったのは、「ライブ」じゃなくて「アイドル」であって、「こんなデッカイ舞台でこんな凄いライブやってるんですよ」ってことよりも、そこで活き活きと歌って踊ってるアイドルたちの姿・表情だったんだと思う。だから、僕はあの舞台にのめり込むことが出来なかったんだろうなと。
これは推測だけど、たぶんあのシーンはアイマスのライブを熱心に追いかけてきた人たちのためのものであり、彼らにならきっと感動の雨嵐が降り注いだのかもしれない。僕も一応オマージュ元と思われる7thライブをLVで鑑賞してはいたんだけど、実際にアリーナがどれだけ広大で、どれだけの熱気に包まれているのかは知らない。だから、そこに春香たちが立っていることだけでは涙することが出来ない。
それに、7thを見ていたときも今も、声優さんたちのライブには興味を持ちきれなくて、あの人たちと春香たちとは別物だと割り切ってる僕には、現実とフィクションを交差させたあのステージを完全に堪能することは無理だったのかな、とか。
そういう自分のスタンスのせいで肝心要のライブシーンを味わい切れなかったと思うと、どことなく悔しさや嫉妬のようなものが浮かび上がってきます。
……そんなわけで、感動のクライマックスライブを味わい切れぬまま、その後他の曲が歌われることもなく終わっちゃって(一曲フルでやったんだから尺としては十分だろうけど)、最後の最後で微妙にもどかしい終わり方になってしまいました。
・湿っぽい感じになっちゃったのでポジティブな話を一つしておくと、2番のところで春香と貴音という珍しいコンビが並び立つ姿が見れたのが新鮮で良かったかなー。あと、READYとかほどアゲアゲな感じじゃないマスターピースはどうなんだろうかと危惧してたけど、思ってよりずっとハマってたんじゃないかと。

・EDの虹色ミラクルもタイトルしか公開されてなかった新曲ですが、こっちも正直どんな曲だったか全く思い出せない……w
予告で何度も聴いてたラムネとマスピは流石に沁みついてるけど、それ以外はあっという間に通り過ぎていっちゃうので、映像を拾うことに集中してたことも相まって脳に定着しませんでしたね。
劇中ずっと注目してた伊織と志保のコンビがまさかのツーショット! これは思わずテンション上がりました。
・当然ながら可奈のパンダ返却がちゃんと回収されてて安心。あのまま放置されなくてよかったわ。
・そしてちょこっとだけモバマスからしぶりんがゲスト出演。ああいうのを見るとやっぱモバマスの核でありシンデレラ代表は凛だと思うしそうであって欲しいなと実感しちゃいます。卯月には悪いけど。
やよい・真美・響の新ユニットプラン?みたいなのが出てきたのは、ユニット厨的にちょっとワクワク。律っちゃんプロデュースっぽいのがまたいいよね。
そういや赤羽根Pがいない間765は律子一人で回してたんだろうか。負担がとんでもないことになるのではと思ったけど、まあ今のアイドルたちならP無しで仕事しても問題ないのかな。むしろどっちかと言うと、一人で事務やってる小鳥さんの方がヤバいのかもと今更ながら。
・最後はPが戻ってきて〆。アニメ第一話の頃よりだいぶ時間経ってるはずだから何人か外見が変化しててもいいのでは……と思ったけど、そんなことしてたらそっちにばっか注目しちゃうし未来図が公式化される危険性も考えるとまあ止めといた方が無難だよね。

とりあえず気になってたところをババーッと書いてきたけど、けっこうな長さになっちゃいました。
まあアニメ5、6話分くらいのボリュームがあるんだから仕方ないよね、うん。

次はキャラクターについて。
765側のアイドルで言うと、春香さんは別格として後は伊織、千早、美希、雪歩、律子。ストーリーに絡めたのはこの辺くらいで、後の子たちは申し訳ないけどちょい埋もれちゃったかなあと。もちろん前半にみんなでワイワイしてるときは各々輝いてましたがね。
・春香
いやもうホント、アニマス春香さんは難しいっす。
今作は天海春香のための映画みたいなところもあって、そういう意味ではめちゃくちゃ優遇されてるんだけど、
一方で、本放送時から感じてた、アイマスの中心・メインヒロインとしてアニマスの「みんないっしょ」的世界観を背負わされているようにも見えて。
24話のエピソードについても未だにどう結論付けるべきか迷っているような有様なので、そんな状態でこの映画の天海春香をどう位置付けるべきかなんて答えが簡単に出るわけも無く。まあ映画見る前からそうなることは分かってたんだけど……。
ただ、今回また春香が23/24話みたく沈んで復活してって展開になるのかと危惧してたけど、思ったほど春香さんがドツボにハマらなかったのは安心しました。まあどっちかというと底に落ちるのは可奈の役目だったしね。
後、春香が悩む主要因が可奈とリーダーの役割であり、Pのハリウッド行きがあんまり関わってこなかったのもホッとしたかな。今生の別れになるわけでないし、あんまりそれで大げさに悩む春香は見たくなかったのよね。
アニマス天海春香が良いか悪いかというのはさて置き、
次はリーダーの呪縛から解き放たれた春香が見たいな、OFAにそういう春香がいてくれるといいなと、今はそんな気分かな。

・伊織
僕の贔屓があることも認めつつ、準主役と言ってもいい活躍ぶりだったんじゃないでしょうか。
本編でも真と並んではるちはみきに次ぐ位置だったし、予告の台詞も相まってある程度活躍するのは分かってたんだけど、蓋を開けてみれば何ですかこのいおりんフィーバーは。
プライドの高さを覗かせて熱いわ、要所要所を締めて頼もしいわ、厳しさと優しさを存分に発揮してるわ、一方ではしゃぐシーンもあって可愛いわ、やよいおりもいおみきもあるわ、志保とのコンビも素敵だわ、スケスケサービスもあるわ。八面六臂、縦横無尽、怒涛の活躍っぷりでしたわ。
いろいろ複雑な春香よりも、単純に魅力を発揮しつつ活躍していたいおりんの方が実は一番得していたかもね。
僕個人としても、2ndvisionでゲームの中では悲惨だった一方僕の中でどんどん膨れ上がっていった熱く優しく誇り高き竜宮のリーダー水瀬伊織を今回公式で見せてくれたようで、とても大満足です。
特に志保との絡みは良かった。僕は常に向上心に溢れた伊織が何より好きなので、同タイプの彼女との絡みで伊織のそういった一面が再度発掘されたのと、未熟な志保と対比する形で伊織の熟成っぷりが際立っていたのは非常に喜ばしい限り。いおえりのようにいおしほの先輩後輩コンビが流行るのも見てみたいね。
ただ、あんまりにも終始いろんな役割を担ってたもんだから、もうちょっと部分部分を別の目立たない子に分けられなかったのかなとも。そりゃあ僕はホクホク顔でしたけど。
パンフでもまたまた言われてたように、765全体を描く中で伊織が超絶万能便利キャラなのはよくよく知ってますが、だからと言って頼りすぎるのもどうなんだろうかという……。まあそういう伊織に役割を集中させたことで、焦点を絞って描きたいテーマをよりまとめて伝えられたって面もあるのかな。
しかし本編中盤以降といい今回の映画といいこんだけ頼もしく自立した子として安定してるのに、なんで2話だけあんなに幼く描かれたんだろうかと今となってますます不思議になってくるw 経験の浅さとか、亜美真美のノリの巻き込まれたってのもあったんだろうけど……。

・千早
ほとんど春香の隣にいた印象ばかりだけど、まあ春香さんがバリバリ主役だった分千早も出番多めでしたね。
すっかり芯の通った、安心して見ていられる子になっていてちょっと感慨深いです。
母親をライブに誘うくだりも前に進もうとする意志を実感させてくれてよかったですが、実際にライブ会場で母親が映ってるカットは無かったですね。僕が見落としただけかもしれないけど。

・美希
ハニー問題が発展しなかったこともあって、思ってたより出番控えめだった美希。
それでもやっぱり強い存在感を放っていたというか、やっぱりカリスマ性が抜けてるよなぁと。
達観して意味深な態度を匂わすような立ち位置だったのもなんかカッコよすぎてズルいよねw
春香ライバル宣言は、先述の通りもうちょっと何かが足りなかった感じ。

・雪歩
「新人の子たちが足を引っ張る展開」になると思われた時点で、一番彼女たちの気持ちを理解できるであろう雪歩が活躍することをそりゃあ期待してましたけど、予想よりもずっと描写が充実してて感激です。
こないだいろいろ書いたけど、とりあえず今回の姿を見て、アニマスからの人の中で少しでも雪歩の評価が上がってくれれば、これに勝る喜びはないです。

・律子
今作の律子の扱いをどう捉えるかというのはたぶん人によって変わってくるだろうけど、僕はあれでよかったと思う。
25話の無理やりステージに引っ張る流れを何度も繰り返されるのは何だか嫌だったので、
プロデューサーに専念させつつ、ごまえーシーンやライブ前の「律子も一緒だよ」メッセ―ジでフォローも入れてくれた今回の扱いはいい落としどころだったんじゃないかなと。
もちろん何よりステージに立つ律子が見たかったとか、
律子と12人のアイドルたちとが別の枠組みになるのが嫌だって意見が出てくるのも理解できますが。
プロデューサーとしての描写は相変わらず物足りなかったけど、
そこはアニマススタッフに言うのもなあという引け目もあるので、本編はともかく今回は追及しない方向で。

・真
アニマスでは伊織と並んではるちはみきに次ぐポジションだったので今回もそれなりに絡んでくるものだと思ってたんですが、けっこう引き気味でしたね。
真は熱血体育会系っぽく見えて意外とあんまりグイグイ前に出ていかないタイプという印象なので、やや控えめだったのもまあ納得できるところではある。
厳しい伊織とは対照的にミリマス勢を甘やかす(と言ったら真が悪いみたいだけど)役どころだったのは、本編での雪歩との関わり方なんかとも繋がってる感じですね。真がそういう側だから、アニマスゆきまこは雪歩が一方的に支えられてるみたいで僕としては複雑なのよね。
雪歩との絡みでいえば、食事シーンだったかお泊りシーンだったかでミリマス勢を励ました雪歩にかけた言葉の調子のイケメンぷりが物凄かった記憶がw

・あずさ
かなりうろ覚えなんだけど、アリーナでの春香の長台詞の後みんなが涙してるときに、一人だけいつもと変わらぬ穏やかな表情を浮かべていたような気がして。あずささんはやっぱりそういうそっと見守る的なポジションなんだなーとか。
そういう人がいてくれるのは素敵なことなんだけど、そういうポジションだとズバズバ言う伊織とかと違って目立てないよねえ。
でも、春香に配慮しつつミリマス勢の楽屋に入っていったっぽいとことか、皆を代表して律子にコサージュを渡すところとか、所々では印象に残るシーンもあったかな

・やよい
序盤は成長アピールでフォロー入ってましたが、後半はお姉さん方の中に埋もれちゃったかなあ。
積極的に意見を言えるようになったからこそ、シリアスに突入したところでももうちょっと役割を担わせてあげてほしかったですね。
眠り姫で暴走して伊織に助けられるシチュは美味しかったけど、アニマスやよいおりはゆきまこ同様常に伊織が上に立ってる感じだから逆で見てみたかったなという感じも。そういう意味でははるちははだいぶバランス取れてきたのかもね。

・亜美&真美
やっぱり亜美真美は真剣な展開になると厳しいねえ。26話みたいなのだと大活躍なんですが……。もっと劇場ではしゃぐ2人を見ていたかったですが。
そういや真美がやよい・響とトリオユニット組んだのなら、何気にやよいが伊織、真美が亜美と対になってて竜宮との関係が面白いのよね。律っちゃんプロデュースならなおのこと。

・響
楽しいときにはしゃいで、辛いときに泣く。そういうストレートな感情表現を、やよい亜美真美ら年少組と一緒に担当するポジションなんだなあと再確認。
そう考えればやよ真美とユニット組むのも納得なんですが、961時代の響が好きだった身としては少し複雑。まああの頃からいろいろ隙全開だったし、アイドルとしての適性はともかく性格的には元々こっちよりなんだろうけど。

・貴音
いるだけ美味しいようなキャラなんだけど、だからこそそこで終わっちゃってる感も。
あずささんと一緒で静かに見守る立場ってことなんだろうけど、底が知れない分あずささんよりもその温かみがちょっと伝わりづらい感も。765一家の中にいることで精神的にド安定していったんだろうけど、もうちょっと激情を見せる貴音がいてもいい気はしますね。今回の映画に言っても今更だけどw
牡蠣食ってたシーンは面白かったです。流石のド真面目ギャグ。

ミリマス勢ではメインの可奈とトラブルメーカー役の志保が目立ってて、
後の子たちは大まかな分類だけって感じでしょうか。
歌わないバックダンサー役ならDaの得意な子を集めればよかったんじゃね?という気もしたんですが、そんな身も蓋もないことを言うと話が作れないからしょうがないね。
矢吹可奈
泥をかぶった志保とはまた別で、この子の場合は「こいつにばっか尺使ってんじゃねえよ」的な批判がきちゃいそうな気が。
「太っちゃって顔を出しづらくなった」ってのはけっこう否定的な意見出てきそうだし、僕もちょっとどうなんだろうかと思うけど、
失敗への辛さだけでずっと逃げてたってのもそれはそれで行き過ぎな気もするし、矢吹可奈というキャラクターを形成していくうえでの今後のことを考えると、こういう脱力したオチをつけたのも彼女の未来のためには間違ってなかったのかな、とも
……もちろん逆にあれが彼女にマイナスに作用することも十分考えられますし、そもそも原作で彼女がどういうキャラなのかとか全然知らずに喋ってるんですがw
それ以外だと、春香のことを何度も「春香ちゃん」って呼んじゃうのが可愛くてよかったです。
一人のファンとしての気持ちが抜けきれない、捨てきれない感じがいいなーと。

北沢志保
ミリマス勢ではいい意味でぶっちぎり。
ビジュアルはそんな好みじゃないんだけど、キャラクター性と立ち位置がもろツボでした。
ああいう役割を負ったことで彼女を嫌悪する人も出てくるでしょうけど、僕は全面肯定です。
やっぱこういう一匹狼的な子が集団に放り込まれるのが好きなんだよなぁ。
アニマスだと千早がアイドル相手には最初から割と友好的だっただけに、このめんどくささを待ちわびていたんだという感じ。
そしてそんな彼女を構ってくれて、諭すのがいおりんだというのがホント素敵よねぇ。何度繰り返してんだって言われそうですが。
ってか調べてみたら伊織より年下の14歳なんですね。ビジュアルや態度にてっきり高校生くらいかとw

横山奈緒
他の4人とそんなに立ち位置変わらないけど、関西弁効果でちょっと印象に残りやすいのが得してるなと。
春香と一緒にずぶ濡れになりながら可奈を追い詰めた追いかけたのもよかったね。

箱崎星梨花
名前のインパクトが強くてミリマススタート時から覚えてた子。
見た目からロリロリな感じを想像してたんですが、思ってたよりはしっかりしたお子さんという感じだった。

他の子はあんまり書くことないです、すいません。

後はてきとーにまとめを。

遊び心全開でド派手な創作映画から始まり、合宿の楽しげな雰囲気も素敵な前半パートは純粋に楽しかった。ここは文句無し。
後半のシリアスパートはそこそこ綺麗にまとまったとは思うけど、もうちょっとコンパクトに収められたんじゃないかとも。
(可奈の件とか、20話での千早の件を踏まえると春香がもっと早く行動しても良かっただろうし。仲間・友達を救いたいというのとリーダーと立場が云々みたいな違いはあるだろうけど。)
その分出番の少ない765アイドルに避けたんじゃないかとも言いたいけど、あそこをじっくりやったから雪歩や伊織の活躍を拾えたのかなという感じもするので微妙なところ。
終盤の春香の帰結とライブシーンについてはまあ、だいたいさっき書いた通りの感じです。
あと全体通してBGMがよかったような気がするかな。リレとかiとかでしょーとかをアレンジした劇伴が、ぞれぞれの曲の持つ意味とか考えると凄く身に沁みるものがあって、ここはやっぱりアイマスを題材にしてることの強みだよなぁと。

ミリオンライブ勢の参加について。
彼女たちを劇場版に参加させることについてはいろいろと賛否分かれてて、「せっかくの晴れ舞台・アイマス映画化でこの子たちに時間を割くのはやめてほしい」という意見も少なからず見かけます。
映画化が先にあったのでは無く、、「ミリマスキャラを絡めて新作作ってみましょうか」→「これ映画でやろうよって流れで出来てる」*1時点でそれを論じるのは見当違いにも思えるんですが、まあそれはひとまず置いといて。
正直、今の僕にはまだミリオンライブの子たちへの積極的な興味は持てなくて。
今回映画を見にいったのは、あくまで765プロのアイドルたちの活躍が見たいからというのが全てでした。
だから、ミリマス参入については彼女たちはどうこうでは無く、彼女たちの参加が765プロの物語をどれだけ豊かに出来るのかという、その観点で評価することにしていました。
んで、結果として。
ミリマスとの関わりのおかげで魅力をくっきり掘り下げられたと言えるのは、キャラ単位でいうと春香・伊織・雪歩……この辺りだけじゃないかなあと。
でも僕がこの彼女たちの参加・そしてこの映画自体に好意的なのは、まあ結局そこに雪歩と伊織という贔屓してる子がいるからだよねと。
たぶんそこにいるのが別のアイドル達でありこの2人は空気状態だったら、映画の評価はもう10〜20点くらい下がってたんじゃないかというのは否定できないです。
765プロの子たちみんな好きだよと言いつつも、やっぱり自分の贔屓してる子は特別気になっちゃうわけで。
彼女たちが恵まれていたら、他に蔑ろにされている子がいるのを理解していたとしても、どうしても評価が甘くなっちゃう。
我ながら現金な考え方にもほどがあるけど、一人の人間としてそういう偏りが生じちゃうのは避けられないのよ。それはきっと、他のファンもといプロデューサーさんにだって当てはまる部分はあると思うのだ。だから許してくれというわけではないけどね。
まあでも765だけで映画作ったとして、代わりに成長した彼女たちがストーリーの都合でトラブるってのもあんま見たくないし、
繰り返すようだけどそもそもミリマスキャラがいなかったら映画製作自体が無かったかもしれないから、論じるだけ無駄って感じなんだけど……。

総括として。
本編の頃と変わらないスタッフの愛と遊び心によって描かれる、活き活きとした765プロのアイドルたちにまた会うことが出来た。特別編とシャニフェスから一年半ぶりに開かれた、エンディング後の同窓会のような楽しさ。まずそれが何より嬉しい。
一方で新しい挑戦もあって。そのおかげでより輝くことが出来た子がいる一方、時間の制約もあって埋もれてしまった子もいる。
シナリオの方向性にも全面的に満足しているわけではないけれど、でもその答えは確かにアニマスがずっと描いてきた地平線上に存在していて、「向こう側」を描くという目標には届いたと言えるんじゃないかと思う。
少なくとも、アニメのアイドルマスターを見て、その世界とアイドルたちに好感を抱いてきた人ならば、間違いなく見ておく価値はある。そう断言できるだけの作品だったことは間違いないです。

……とまあいろいろグダグダ書いてきましたけど、結局僕の評価としては冒頭に書いた通りほぼ絶賛ですよ。
限られた時間、たくさんのメインキャラ、新旧世代の交錯、僕みたいなめんどくさい視聴者を抱える環境etc、いろいろと難しい条件の中で、本当に良いものを作ってくれたと素直に感心しています。
素敵な時間と体験をくれた製作スタッフの皆さんと、そしてアイドルたちに惜しみない感謝と賞賛を!

*1:正確には、「元々OVAか何かを一本作る企画が検討されていた」→「そこで後輩キャラ=ミリオンライブ勢を使って話を膨らませられないかということに」→「内容が膨らんでいって映画に」って流れっぽい? ミリマス参加が無ければ映画にまで発展していなかったかもしれませんが、企画自体は先にあったみたいですね。すいません