威風堂々


春香、美希……と来て伊織。
優遇小町なんて風にも呼ばれてるお馴染み看板トリオの千早ではなく、伊織。
その人選はまあ、「竜宮小町=プロデュースできるようになった組」の代表的な側面があってのことなんでしょう。

けれど。
アニマス本放送でずば抜けた存在感を発揮して新規ファンをごっそり掴んで、765のエースっぷりを知らしめた美希。
765の象徴として描かれ銀幕の中で主役として君臨し、その美希にライバル認定を受けたりもした春香。
アイマスを背負って立つ、どんどん風格を増していく2人のメインヒロインたち。
そんな2人とトリオユニットを組んで並び立っているというのに、水瀬伊織は全く見劣りしていない。
この位置に遜色なく立てる存在というのは、僕の中では千早以外だとこの伊織しか思い当らない。
しかしそれが3年前の水瀬伊織に出来たかというと、僕にはそうは思えない。
竜宮小町のリーダーとして闘ってきた3年半があるから、今の伊織はここまでの高みに立っているはず。

OFAは3年前に出るべきゲームだったのかもしれない。
でも、3年早くこの映像が世に出ていたとき、きっと僕はそこに今のような伊織の凄みを見出せなかった。
だから例えOFAが「本来望まれていたはずの、無印アイマスの正統続編」になってくれていたとしても、
この伊織の姿があるだけで、僕にとってこの3年が全く価値を失うということはあり得ないでしょう。
堂々とはるみきの隣に立つ伊織の大物っぷりを見ながら、そんなことを改めて感じていましたとさ。