3話までのデレアニここがよかったよ話

絶賛放送中のシンデレラガールズアニメ略してデレアニ、毎週楽しく見てます。
シンデレラガールズは一応8ヶ月くらいプレイしてたのでそれなりにキャラや設定に理解ありつつ、
かといって765ほど思い入れも無いので、「これコケたらどうしよう」とか、「このキャラのこういう描写はどうなのよ」とか気にせず気楽に見れるという、ある意味ベストな距離感とれてる気がしますね。
さておき、3話までで取り敢えず区切りのいい所まで来たと思うので、ちょろっと感想を書いておこうかと。
今のところだいたい褒める所しかない感じなので、珍しくポジティブなタイトルでw

別に片方をダシにしてもう片方を貶めようとかそういう意図は全くないんですが、
同じアイマスのアニメってことでちょくちょくアニマスを引き合いに出すことになると思います。そういうの嫌いな人にはごめんなさい。
あと、地方格差少ないアニメだしたぶん大丈夫だろうとは思うんですが、一応ネタバレ回避のため格納しときますね。

導入の丁寧さ


いきなり13人出てきてワイワイやってたアニマスとは対照的に、
卯月・凛とプロデューサーの3人に絞って最初の第一歩を描いた静かで丁寧な導入が良かったです。
特に凛は、「アイドルの世界に誘われる」という一番最初の、0からのスタートが描かれてるのがええなぁと。
765プロはアニメに限らず、常にアイドルが事務所に所属してる状態から始まってましたから、
こういうのが見れるのは765とは別のアイマスならでは感ありますね。
デレアニは是非一番最初の一歩から描いてほしいなーとアニメ化決まった頃から思ってたので、それだけでも1話はわりと満足でした。
その分他のCPメンバーの動機や何やらはあっさり流されちゃいましたけど*1
2人のしっかりとした導入があったことで、他のアイドル達にもこういう経緯があったのかなーとか想像を巡らせやすくなりますからね。

世界の広さ

アニマスは小さな事務所のホームドラマ感が楽しかったですが、
デレアニは逆にアイドルがわんさかといろんな立場で出てきて世界に広がりがあるのが楽しいっす。
声無しアイドル達がモブや背景でいろいろ出演してたり、
高垣楓や城ヶ崎姉が風格ある先輩アイドル役として話に華を添えてるのもそうですが、


個人的に一番感心したのは、2話で卯月&未央が美穂と紗枝を見かけてエキサイティングした後、
続けて登場した安部菜々には微妙なリアクションを返したところでして。
単にドン引きしてた……というよりは誰だか分からなくて反応に戸惑ってたように見えたので、
CPメンバー以外の声付きキャラは皆「売れっ子先輩アイドル」って体で出てくるもんだと思ってたので、彼女たちの中にもちゃんと格差があるんだなあと。
今のところ例外はウサミン一人のみだけど、一人こういうまだ燻ってるキャラがいるだけでも、
主役のCPメンバー以外にもまだまだこれから物語が進んでいく子がいるんだよって感じられて、世界がグッと広がったような気がしました。

声無しアイドルの扱い


背景にちっちゃく映ってたり、ポスターとかに載ってるのを探してくださいねくらいの扱いになると思ってたので、
1話の上田さんとか、2話の夏樹とか本編の中にも自然に絡めてて感心しました。
流石に上田さんほど強烈な手駒はもう残ってないかもしれませんが…w

細かい原作再現


宣材写真がゲーム内のカードと同じ構図だとか、
チュートリアルボスであるみくを倒してロッキングスクールを着るとか、ゲームをやってればニヤッとする演出がちょこちょこ仕込まれてるのが楽しい。
まあ私は12年の9月くらいまでしかプレイしてないから、それ以降のネタは気づかない可能性高いですが…。

自然な空気感


シンデレラガールズは一部のアクの強すぎる子たちがちょっと苦手だったんですが、
ここまでは宣材写真撮る時中学生組が馬鹿騒ぎしてたり、雪歩が異常な男性拒否反応してたりしたアニマスの序盤よりもむしろよっぽど落ち着いてるというかわざとらしさがないというか、自然な空気感で話が進んでて良いなぁと。
宣材写真→ステージの仕事っていう同じ流れで進みつつ、デレアニの方が現実的な問題に常識的な反応を示してるのでその差が際立って感じられました。
アニマスのフィクション感バリバリな描写でもあずささん回のノリとかは好きなんですが、
2話3話辺りのオーバーさはあんま好みじゃなかったのでこういう方が良かったなあとか思いながら見てました。
でもそれは卯月凛未央という(いい意味で)普通の子たちが中心で進んでいたからな気もして、今後強烈なキャラの子たちが中心になったときもこの空気を維持できるのかどうか…w

3話のステージ


ステージシーンそのものがどうこうよりも、あの始まる前の緊張感が素晴らしかったなと。
失敗する方に転ぶ可能性も凄く高くて手に汗握らされたので、フライドチキンで飛び出し安定状態に入ったときのカタルシスも格別でした
初めてのステージっていう大事な所で、これだけのものをしっかりガッツリかませられるのはザ・正統派な感じで良いですね。
アニマスだと律子回でちょっと近いものはあったけど、
初ステージそのものではこの辺あんまスポット当たらなかったなーって思ったけど、そういやアニマスの初ライブって農村のお祭りでしたもんね。
デレアニはバックダンサーとはいえいきなり規模の大きそうなライブで、
凛がツッコんでいたとおり「上手く行きすぎ」ってちょっと引っかかる所はあったんだけど、
3話だとその「何かいきなり凄い所に連れて来られちゃった」って感覚が緊張感の拡大に繋がって実に上手いなあと。
売れっ子先輩がいっぱいいる大手事務所って設定がよく活きている作劇ですよね。

渋谷凛の存在


モバマス最初期、「ニュージェネレーション」の二つ名でSR昇格したときに「これ765プロ喰われるかも…」って思わされた時の記憶から、
渋谷凛シンデレラガールズの中で一際存在感の際立ったカリスマという風にずっと捉えてるんですが、
今のデレアニムーブメントの中で見かける種々のイラストも圧倒的に凛関連が多くて*2、やっぱシンデレラのエースはこの子やなあと。
しかもそういう看板としての役回りだけじゃなく、作中のポジションでも非常に美味しいところにいる貴重な存在なんですよね。
これまでのアイマスアイドルや、同じデレアニアイドル達も基本的に「こういう動機があって、アイドル事務所(養成所)に来ました」って状態なのに、
凛は勧誘されて意識的にアイドルの道を踏み出す第一歩から描写されて、しかも現在進行形で特別強い熱意や目的が無い「なんとなく始めて見た」状態なのが特別感あるよなあと。
特別な目的も無く誘われるがまま…ってのはまあ美希もそうなんですけど、
絶世の美少女で何でも出来ちゃう天才設定の美希より、可愛いけどどこにいてもおかしくない普通のJKな凛の方がよりその辺が変わる過程を身近に描けそうですしね。
だからこそ、アイドル活動の中で凛の心境が変わっていく過程はじっくり描いて欲しいと思ってます。
もし、3話の「アイドル最高!」でもう完全にアイドルに目覚めちゃいました!終わり! で済まされちゃったりしたらちょっとガッカリですね。

振り返りながら色々書いている中で、やっぱり3話までの流れが良かった一番の理由はNGの3人に焦点を絞ってたからだよなーと思いました。
アニマスもハッキリメインとサブを分けるくらいの路線の方が話そのものは面白くなっただろうなー*3と前々から感じてたんですが、
でも765のファンは総選挙とかやってるシンデレラのファンよりも格差つけられるのに敏感そうだし、
その後アニマス関連の商品展開が中心になっていたのも考えると、やっぱ765のアニメはあの横一線構造にするのが正解なんですよね。
デレアニは今のところ765では難しいこと、シンデレラだから出来ることをガンガン活かせてると思うので、
この先安易に全員の個人回やってCP皆で団結してどうこうみたいなアニマスっぽい路線に流れてほしくないなーと。勿論その路線で今の面白さをキープできればそれはそれでアリなんですけど。

上で書いたようにシンデレラの中だと圧倒的に凛が魅力的なキャラだと思ってるんですが、
アニメだとここまで未央もなかなかいい感じですね。
3話はみくとじゃれ合ってるところの微笑ましさや、ステージ前に一番沈んじゃってる所の落差も含めて喜怒哀楽の豊かさが実に見てて楽しかったです。
あとガンガン他人にアダ名つけていくスタイルが、亜美真美アダ名シリーズ大好きな僕としては非常に嬉しいものがあります。
凛ともども、「現実にいそう」な範囲で素敵な個性を感じられて実に良いです。
NG3人一括りで進んできたけど卯月凛と比べるとやっぱ描写不足感あるので、
この先未央個人にガッツリ焦点当たる話があるといいなー。
持ち歌はシンデレラソロシリーズの中で一番人気みたいだから、それメインに構成したエピソードとか来ないかしら。

逆に卯月はアクが強すぎるようなアイドルではない……とはいえ今ひとつフックになるものが感じられなくて現状個人的にはちょっと微妙かなーと。
アニマス新規組には春香さんもこんな風に映ったのだろうか。

NG以外のCPアイドルだと、姉がカリスマな先輩として存在感を発揮しているだけに城ヶ崎妹の話が楽しみですね。
姉妹設定があるだけでもう他のアイドルたちよりも美味しいというのに、
それが既に売れっ子の姉に憧れて追いかけて―って構図とかなおさら強力だわなあ。

それから、ゲームモデル大好きなニコマス民としてはやっぱりG4Uの件が一大ニュースなわけでして。
こんだけモデル用意してきたかーってのもあるけれど、
何より衝撃だったのは「2人で撮影」なんてモードが追加されてることですよ!!

これ、デュオやトリオのPVMADなんかに使える素材として凄く価値ありそうだよなーと。
でも765のアイドルじゃ使えないし、シンデレラのアイドルはソロステージ限定っぽいから宝の持ち腐れになりそうだし。
「羨ましい!」「勿体無い!」「765にもくれ!」などなどの感情が昨日からずっと頭のなかを飛び交って、凄くもどかしいです。
「こんなこと出来るようになったんだー」と素直に感心できず直ぐこういう方向に思考を走らせちゃうのが、ニコマス脳の悲しき性かな…。

*1:もちろんこの先メインのエピソードで掘り下げられる可能性も十分あるでしょうが

*2:プロデューサーはそれ以上に多そうだけど、あくまで「アイドルの中での話」ということで

*3:結果的にはるちはみきや真伊織辺りが出番多くて優遇って感じになってはいるけど、全体的な構造そのものは皆横並びで進んでたよねってことで