美しい並びのランキング、という一つの芸術品

ランキング」という文字列を見かけたらとりあえずクリックしちゃうランキング大好き人間な私ですが、
先日・アイマスカテゴリランキング上にこういうランキング動画があがっていたので、案の定即クリックしちゃいました。

内容としては、
765AS、シンデレラ、ミリオン、sideM、DSほか諸々のアイマスキャラ個々のpixiv投稿数を調べて、
それを名前の頭文字で五十音別のチームに分けて、合計投稿数でランキングにして並べるってものでした。
つまり「あ」チームは天海春香秋月律子秋月涼天ヶ瀬冬馬などなど、
「い」チームは伊吹翼、市原仁奈伊集院北斗などなどのpixiv投稿数の合計を出して競う…って感じですね。

正直、企画の趣旨自体はそんなに興味をそそられるものでもなかったので、
(見始めたときは、普通に個人ごとの投稿数で並べればいいんじゃないのと思っていた)
シークバーを弄りながらてきとーに眺めてたんですが、
後半・上位陣の並びが凄くドラマチックで美しかったので、そこからは芸術品を目にするように惚れ惚れと眺めていました。
以下、記録も兼ねてどこかがどう美しかったかというと解説を。
(※内容のネタバレ含みます)
さて、早速上位陣の結果を並べてみると、

01位「あ」(1天海春香、12秋月律子、23秋月涼ほか)
02位「し」(8渋谷凛、9四条貴音、14島村卯月ほか)
03位「き」(2如月千早、3菊地真、55北沢志保ほか)
04位「み」(10水瀬伊織、13三浦あずさ、25三村かな子ほか)
05位「た」(4高槻やよい、21高垣楓、39多田李衣菜ほか)
06位「か」(5我那覇響、20神崎蘭子、37神谷奈緒ほか)
07位「ふ」(11双葉杏、16双海真美、17双海亜美ほか)
08位「ほ」(6星井美希、26位本田未央、33星輝子ほか)
09位「は」(7萩原雪歩、68速水奏、82箱崎星梨花ほか)
10位「お」(18音無小鳥、34緒方智絵里、41及川雫ほか)
(名前左の数字は個人順位)

こういう感じだったわけですが、

まず、動画内でも言及されているように真っ先に目に付くのが、
(小鳥さんも含めて)ちょうど765ASの入ったチームだけが揃ってトップ10を独占しているということでしょう。
トップ10を残して、見事にこの10文字だけが残っているという展開になったところでちょっと震えました。
投稿数の蓄積、という形式上歴史の長い765ASがそもそも有利な企画ではあるのだけれど、
にしても彼女たちの中に、他のアイドルの数や戦力が乏しい頭文字に当てはまる子が一人でもいたらその時点でアウトになっちゃうわけですからね。
11位の「さ」(合計13168件)を単独の投稿数で上回れるのは、美希・響・やよい・真・千早・春香と必然的に2人セットになる亜美真美の8人まで。
残り、例えば765ASアイドルの中で投稿数最下位*1のあずささん(8731件)だと、
19位の「に」(合計3819件)以下の頭文字だった時点で、アウト。
小鳥さん(6430件)なら17位の「な」(6177件)以下でアウトという、けっこう厳しい条件なのです。
こうして見ると、765ASの苗字だけでキレイにベスト10を独占できたのは、なかなか低い確率だったんじゃないかなあと。
アケマス開発者があんまりキャラ名の頭文字被りを気にしてなかったというのも大きい…w


さらに、もひとつ付け加えると、小鳥さん率いる「お」軍が10位にいるというのが重要なポイントなのです。
あくまで個人的な意見ですが、小鳥さんはやっぱりアイドルの13人とはちょっと違う立ち位置というか、
ぶっちゃけポジションの重要度的にはアイドルの子達よりも下に位置するように思っています。
そういう小鳥さんが、10位から始まる765ASターンのトップバッターを務めるというのが上手いこと出来ていて、
これが「は」軍の雪歩や、「ほ」軍の美希が出てきた後に挟まっていたら、若干美しさが損なわれていたかなあと。あくまで個人的な意見ですがね!
これももうちょっと765ASアイドル軍の戦力が乏しかったり、
逆に小鳥さんのいる「お」軍にもう1人2人強力な駒がいたりしたら覆っていた可能性十分なので、ますます運命めいたものを感じるなと。

そして、ラストを飾る「あ」軍と「し」軍のトップ争い。

アイドルマスターのメインヒロイン、全体1位の天海春香率いる「あ」と、

シンデレラの看板とセンター、渋谷凛島村卯月を擁する「し」

旧世代と新世代の中心人物の対決という、これ以上ないくらい最高にドラマチックな対戦カードでしょう。
コメントの空気もそんな感じになってるところあるし…。

ここは、個人8位凛が個人9位貴音に僅差で競り勝って、「し」軍トップの座を手にしているのもまたポイントなんですよね。
四条貴音率いる『し』」ではなく、「渋谷凛率いる」という形になるからこそ、よりそういう構図が強調されるわけですし。
ついでに、個人2位千早と3位真の765準エース2人、あと投稿数ミリオン内エースの志保も擁する「き」軍がその後ろの3位にいるってのもけっこう乙なものが。
あとは、美希と未央を擁する「ほ」軍が3,4位くらいまで上がってきてくれれば、
春香・美希・千早・伊織という765プロの主役格4人*2が、新世代軍を挟んで上位に並ぶ形になってより美しかったかなーと思うんだけど、
「ほ」軍の人数が少なかったし、そもそも美希がpixivだと言うほど強くなかったから仕方ないね。

美希以外で惜しかったなーと思うのは、
各チームで765ASがトップに君臨する中、唯一凛だけがトップをもぎ取るっていう構図が一番熱かったと思うので、
7位の「ふ」軍で先に亜美真美が杏に抜かれちゃったのがもったいなかったなあと。
まあでも、亜美真美は二人セットが基本だから集計上不利になってる面あるかもしれないし、
2人分足せば大幅に杏を上回るから、やっぱり純粋にエースを勝ち取ってるのは凛だけなのでは……と、ここまで都合よくこじつけてたら杏のファンに怒られるかw
シンデレラ内2位で、凛と並んで初期の顔・個人CD売上トップだった杏が765ASを超えてるのもそれはそれでドラマ性あるんだけどね。

他にもいろいろ探せば細かいポイントは出てくるんだけど、
概ね私が注目した美しさの要員としてはこんなもんかなーと。
ついでに、個人の数字についてもちょろっと言及しておくと、
動画内で「10年もやってるのに765ASしょっぼwww」*3みたいなコメントがけっこう多かったけど、
私は逆に、思ったよりも765ASが踏ん張ってるなーと感じてました。
シンデレラはモバマス黎明期からイラスト系の二次創作層に直撃みたいなところあったし、
アニメ始まってから、特に凛は俗な言い方をすれば「今期覇権アニメのヒロイン」みたいな感じで流行りものとして消費されていた感じあったので、
もう765AS含めてもベスト3、下手したら1位獲っちゃうくらいまで伸びているものかと…。
思ってたよりも、先の3〜4年くらいで765ASが蓄積してきたものは大きかったということですね。

雪歩派としては、まだ雪歩が凛をなんとか上回って「全アイドル順位=765AS内順位」をキープしていたのがちょっと嬉しかったです。たぶんもうしばらくしたら抜かれちゃうんだろうけど。

あと、ニコマス限定で大正義だと思っていた春香さんが、pixivでもここまでぶっちぎっていたのはちょっと驚き。
しぶりんと同様、「アイドルマスターの代表」として春香さんのイラストが描かれることがやっぱり多いのか、
それとも、ニコマスの春香さん大正義な空気がこっちにも流入していたのか……w
何にしても、公式では不動の人気ナンバーワンってほどではないのに、
二次創作界隈ではぶっちぎりの大正義という、ちょっと不思議なメインヒロインだなあと。

ともかく、数字遊び大好きランキング大好きな人間としては、
こういうドラマ性溢れる美しい結果のランキングを見ると、大興奮大感動しちゃうのですというお話でした。
「なんか変わった着眼点のランキングだなー」と何の気なしに見始めていたところから、
思わぬ形でこうも芸術性に惚れ惚れさせられるとは予想だにしていませんでした。
この動画を見て、同じようにこの並びの中に美を見いだせる変人素晴らしい感性をお持ちの方とは、是非ガッチリと握手を交わしたいものです。


あ、ロリキャラのR-18率が高すぎて業が深い件には言及しない方向で……。

*1:亜美と真美は2人合計と考えて

*2:ここに伊織が入るのは私の贔屓も込み。でも実際、人気云々は別にして765の4番手は誰か…といえばやっぱり伊織だと思うの

*3:pixivの流行時期とかを考えると、実際の765ASとシンデレラのアドバンテージの差は3〜4年分くらいだと思いますが。逆に美希までの箱マス組に対して響・貴音が負うハンデも大して無い