半年ぶりの再会

アイマスクエスト非公開設定の日
アイマスエストが(ほぼ)全話非公開設定されてから早くも半年。
私は今でも、tweenで常時マスクエの検索タブを設置して、マスクエの話題に対するアンテナを張り続けているのだけれど、
この半年間、いろんなタイミングで、「えっ、マスクエいつの間に非公開になってたの!?」って呟きを見かけました。
私にとってマスクエはずっと「常に気にかけている」日常的なコンテンツで、
だからこそ非公開になった日もすぐに気づいて、これは一大事件だと思ったものだけれど、
必ずしもみんなにとってはそうじゃないんだなあと。
当たり前なのに何だか不思議な気分になって、
そしてその度、アイマスエストを喪失して胸にぽっかりと開いた空白を意識させられてきました。

それでも、ワールドトリガーにどハマリして新しい極上エンタメを見つけられたからか、
動画作りに精を出して新しいニコマスへの繋がりを手にするようになったからか、
それとも、単に社会人になって忙しくなったからか。
言うほど毎日悲壮感に暮れるわけでもなく、けれど空白が埋まるわけでもなく、なんとなくマスクエの無い日常はすぎていきました。

そんな中、昨日もなんとなしにマスクエの検索タブを覗いてみたら、


こういう報告ツイートがあって、しばらく目を疑い固まってしまった。
アイマスエストの無い日常に、思わぬ形で始めて変化が起きたのです。

※ておくれPについて
2014年4月11日以降スタッフ内でも連絡が取れていません。
可能な限り連絡を試みましたが叶いませんでした。  
※再UPについて
公開化の要望が高かった事から再UPしました。
今後の状況により削除または非公開になる可能性があります。  
※動画について
スタッフの私物、試作品などを集めたものでオリジナルと異なります。(特に112話)
※「6章人気ランキング」、「宿屋の挑戦状」は用意できませんでした。

どうやら、制作を手伝っていたスタッフさんたちが私的に所持していた動画ファイルを集めて投稿されたということで。
こういう形で再投稿することの是非とか、
ておくれPとスタッフの関係がどうなってるのかとか、
そういうアレコレいろんな問題は浮かび上がってくるんだろうけど、その辺への言及は避けておきます。というか正直なんって言ったらいいのかわかんないので。
ただ一つ、真っ先に強く感じたこととしては、
「ああ、この人たちはやっぱり、ホントに本気でこの作品に惚れ込んで集まった面々だったんだなあ」と。
じゃなけりゃ、こういう形で途絶えた作品を、こうやってまた見られる形に戻そうとは考えないよなあと思うのですよ。
もちろん、少なくとも制作に携わった終盤の回は彼らにとっての制作物でもある…ってのもあるでしょうけど。

そんでまあ、せっかくだから動画の方を見てみようかとなるわけですが。
これまで何度も何度も見返してきた動画を、たった半年見れなかったくらいではまだまだ忘れていることもなく、
「あのシーンが見たいなあ…確か〇〇話の〇分くらいだよね」とすぐに探せてしまうし、イメージ通りの映像が流れてくるしで、
良くも悪くもまだ「懐かしさ」を感じられる段階にはなくて、そこまで感傷的にもなることも無かったですね…w

それでも、この半年脳内で思い返していただけのシーンと、実際に映像として目の前に広がる光景とではやっぱり違うものがあって…。
ライアン真の勇姿や、クリフト雪歩の破滅的な凛々しさといったキャラクターたちの魅力と、彼女たちの感情によって揺れ動く展開。
ドット絵アニメーションの緻密な描写や、ここぞでしっかりメリハリをつける演出力。
巧妙に張り巡らされた伏線とその回収によるカタルシス
独自設定も交えてドラクエの物語をより大きく熱く拡張した壮大なストーリーetcetc。
見ていくうちにどんどんその圧倒的エンタメ力を再確認させられていきました。
ここ最近はワールドトリガーが毎日その作品のことを考えさせられる、墓まで持っていきたいようなコンテンツと化していますが、
それを超えるくらい魅了された作品が、
一人の素人と、その手腕によって集まってきた数名の素人によって生み出されていた二次創作だったって、ホント何度思い返しても信じられないね。

一方で、(初視聴時を除いて)マスクエを見るときはニコニコ動画上で、そして基本コメント有りなのが基本だったのだけれど。
今回、見つけた時点ではまだ一つもコメントがついていない動画を見るとなったとき、
ニコニコ上でマスクエを見ているのに、そこは誰の声も聞こえない、自分と動画だけの静寂な空間に包まれていて、
その孤独な視聴環境に、どこか寂しさを覚えずにはいられなかったり…なんて面もあったりして。