時間が経ってから過去作品の凄みを実感させられることってあるよね、という話

公式が「我那覇くん」とか呼ぶのはどうなの、とかもにょったりもしているんですが、まあそういう話はひとまず置いといて、
せっかく誕生日なんだし、なんか過去の響動画でも見るかーと思いつきましてですね、

真っ先に見に行ったのがこれだったわけです。
んで、「ああー、いまだに僕にとっての響ソロPVNo.1はこれなのかー」と改めて気づきまして。

この動画って当時の僕にはかなり衝撃的でして。
なんでかというと、僕が初めて響をかわいいと思った動画だったからなんですね。
初めて、というとちょい語弊があるかなw
それまでもそこら中にいるたくさんの所謂萌えキャラを見るのと同じくらいの感覚で「かわいいなー」と思うくらいなら度々はあったんですが、
これと出会った時に味わったのは「うおお、なんだこれかわいすぎるだろおいおい…」みたいな、心の底から湧き出てくる「かわいい」だったわけです。
よりにもよって誕生日にこんなこと言うとめっちゃ怒られそうですが、
この頃僕は、響に対して「個性の塊みたいな貴音と比べると、ちょっとキャラとして“弱い”かなー」みたいな超失礼なことを思っていたりしました。*1
しかしこの動画で初めて響の魅力に震えて、「この子もやっぱすごいアイドルだったわ」と思い知らされまして。
そういう意味では、僕の中で響がアイマスメインアイドルの輪に真の意味で仲間入りを果たした動画……と言ってもいいほど意義あるものだったりします。

さて、そこまで特別な動画でありながら、今まで僕はこの作品をやや過小評価していた節がありまして。
なんでかというと、まず一つは「楽曲の力」がものすごく大きかったから。
確か僕がこのハピマテカバーを聴いたのは、この動画が初めてだったと思うんですよね。
だから、僕がこの動画でYABEEEE響KAWAEEEEEってなったのは、実は動画そのものよりもこの曲の力がデカかったのでは……と。
オバマス、NextLife、Is This Loveと公式が「カッコいい響」ばかりをアピールしていた時期だっただけに、このハピマテインパクトはとんでもなかったんですよね。
実際今も、アイマスカバー曲で10指に入るんじゃないかなーというくらいお気に入りだったりします。

んでもう一つの理由が、この動画がSP素材で作られた動画だったこと。
それでこの動画の評価自体が下がるとかそういうわけではないんですが、
据え置き版アイマスモデル>>>SPモデルみたいな単純な上下構造が頭にありまして、
この先、響の据え置き版モデルがきたら、きっとさらにかわいい響の動画がどんどん出てくるんじゃないかなーと当時は考えていたのです。

ところが、実際にアイマス2が出て、2モデルの響動画がたくさん作られるようになっても、
しかもその中にハピマテカバーを使ったPVが出てきても、このスパイキーPのSPハピマテを超える「かわいい響」には未だに出会えていない。
そこでようやく、SPのモデルだからとか、楽曲の補正が大きいからとか関係なく、この動画がとんでもない名作だったということを今更ながら理解したわけです。
というか、「SPモデルは据え置きモデルの劣化版」みたいな安直で愚かな発想をしていた自分がもう恥ずかしくて恥ずかしくて……。
最近は「SPモデルでしか出せない可愛さ」をとことん表現してみせた動画だったのかもしれないなー、というように捉えるようになりました。
ダンスや衣装の素材の関係で実現不可能な話ですが、
仮にこのSPハピマテと全く同じものを2の響でこさえたとして、僕はどちらをより「かわいい」と思うのか……ちょっと興味深かったりします。

*1:この辺の話をすると当時のニコマスの話とかSPのシナリオの話とかにも触れなきゃいけないので、今回は詳細な説明は無しで……