手のひらと共に重なる、それぞれの物語


アイマス2で2人が分かれて活動するようになってから、僕はこういう亜美真美PVを待ってたんだなあとしみじみ。
あたたかく柔らかく、2人の未来を照らし出すような心地よさに心の底から満たされていく。
そして、コメントの和訳詞と合わせて見ていくとさらに味わいが増していきます。
特に印象的だったのが、「君のする事は何1つ見逃したくないんだ」というフレーズ。
アニマスでは雪歩とやよいが能力的に劣る的な描写がありましたが、亜美真美も無印ではこの2人と同じ晩成型。
それに、12歳の時入れ替わりで活動していたのは、互いの体力不足を補うという目的もあったはず。
グッと成長したからといっても、やっぱり他の765メンバーに比べると少々厳しい部分もあるんじゃないかと思っています。
……では、そんな2人がなぜ過酷なアイマス2の世界で渡り合っていけるのかというと、それはきっとお互いの存在があるから。



誰より気になる存在で、誰より負けたくない存在で、誰より愛しい存在で。
そんな常に意識せざるを得ない相手が、別のユニットで活躍している。
だからこそ自分も頑張れる。障害を乗り越えて、より高みを目指すパワーをくれる。
それが今の、僕の亜美真美観でして、だからこそこのフレーズに心のど真ん中を貫かれた感触がありました。


「わかるだろう? ついに本当の自分を見つけたんだ!
 何にもなれない僕だけど
 世界に見せつけたいんだ 君が僕といるところをね」

それぞれが「個」として磨かれていくからこそ、「二人一緒」の瞬間にも新しい意味合いが生まれる。
そこにいるのはただの鏡写しの存在じゃなくて、自分だけの物語と意志を持った2人なのだから。

手のひらと一緒に、2人の歩んできた道のりも重なり合うかのような2:40の演出には思わず目頭が熱くなりました。


2人の向かう先に、眩しいほどの希望の光が満ちていることが見えてくる。
いろいろあったけれど、一度2人が道を違えることになったのはやっぱり正解だったんじゃないか、少なくとも僕にとっては。
そんな確信を持てたんじゃないかという気がします。ありがとう。