広がり続けるハリアー手描きシリーズの世界

ここ数日、1ヶ月ぶりにハリアーPの新作が立て続けに投稿されました。
1ヶ月更新がないだけで、
「あれ、もしかして引退しちゃったんじゃ……」
と疑い気味だった人は自分以外にもいる……かもしれないw

でその新作を見ていて、手描きシリーズについて前の20選のコメントで書こうとしたけど上手く書けなかった話に改めて挑戦してみたいと思ったのでこの記事を立ててみました。
せっかく思う存分長文を書けるブログを作ったことですし。
とはいえ、たぶんまたgdgdな話になると思います。

ちなみにここで扱うのは、いわゆる「鬼畜リボン」などが出てくる世界観のシリーズであり、「ハリアー手描きシリーズ」のタグがついていても、世界観が異なる作品(これとか)は除外してます。

自分が最初に見た手描きシリーズは「雪歩の一人暮らし」でした。

なので、わりと初期の方から追っていることになります。

初期の作品は、(まだ完結してないシリーズに『初期』とか使うのもおかしいですがw)
765の皆でドッジボール対決
「リボンズ」の三人が留置所に入れられる
765プロに泥棒が!
……等といった特定のシチュエーション下や、その状況下で「リボンズ」や律子のような超人キャラが力を振るうインパクト重視のエピソードが多いように思えます。
「雪歩の一人暮らし」「とぅるばってて、ちぶる足りねぇな」などは普通の日常の1シーンですが、
これらも「鬼畜リボン」のキャラで押しきるインパクト重視のエピソードではないかと。
そんな感じで、始めのころの自分のシリーズに対する印象は、
「改変キャラによるインパクトの強い、一話完結の短編シリーズ」という感じでした。


でもシリーズが進むに連れ、その辺りの印象は変わりました。
エピソードのタイプがバラエティ豊かになり、
何より単なる一話完結ではなく、新作が出る度にその世界が広がっていくようになった。
リボンズの曲は武田さんが作曲している
春香と律子は同じ有名進学校に通っている
響と真は同じ女子高で、真は女子ファンに囲まれ響は彼女らの嫉妬を買っている
等々、様々な設定が公開され、それが後々のエピソードにも反映されていくんですよね。

エピソードも平穏で微笑ましい話もチラホラ見られるようになりました。
(もちろんドッジみたいなインパクトの強い話も好きですがw)
最新話とかはまさにそんな感じでしたね。
正直昔は、この世界のぶっとんだキャラたちが普通の日常を送っているところなんて想像できませんでした。
でも動画内でその様子が書かれだすと納得がいくようになり、
今ではこの世界のアイドルたちの日常を思い浮かべることができる。
それはシリーズの中でキャラクターの掘り下げが行われ、
またこの世界ならではのキャラクター描写がきちんとできているからではないかと思うのです。
「有名進学校に入り、なおかつ不真面目故に落ちこぼれる」
なんてのは、万能でかつ愉快なことが大好きなこの世界の春香だからこその設定でしょう。
むしろ、ここの春香が普通の学校に入って普通に友達付き合いしている方が違和感があります。
キャラ改変の激しいシリーズですが、改変しつつも独自のキャラクターをきちんと構築しています。
そしてその描写がぶれない、そこが何より素晴らしいと思っています。


最近は特に、シリーズの世界が広がっているような感覚があります。
特に大人気の「300の事」シリーズではキャラクターの思考・趣味を深いところまで掘り下げています。
またシリーズのメインキャラである回答者のゲストに対するイメージを描いたり、
ゲストに「回答者4人の中で〜」という質問を答えさせることで、
回答者とゲストとの関係を表現しているので、彼女たちの日常の付き合いも想像しやすくなる。

また仕事風景を扱ったエピソードが増え、各キャラがどんな活動をしているかが分かるようになりました。
仕事のチョイスもまたこの世界のキャラにピッタリですし。

それに色んなキャラクターを掘り下げていったおかげで、今や「リボンズ」の魅力に頼らずとも話を作れます。
妙に濃いキャラになっていった絵理や、苦労人ポジションが板についてきた夢子などなど……
最近は魔王エンジェルの活躍もめざましいですね。
それぞれキャラが立っていて、仲の良い3人組……ということで、リボンズ同様話が組みやすいのでしょう。
さらには「秋田小町」というオリキャラまで作り出し、夢子・佐野美心と同じ事務所のアイドルなんて設定まで作っちゃうしw

絵柄が変わってきたのも特筆すべきことかな。



様々な作風に馴染む絵に進化してきたんじゃないかと。


長々とgdgdな文章を書いてしまいましたが、ようは
ハリアー手描きシリーズは話が進むごとに世界が広がっていって凄い!」
ということを言いたかったのです。
一話完結でもそのエピソードで描かれた設定が後のエピソードでも生かされ、
キャラの改変はすれど、性格の描写はぶれることはない……
原作とはいろいろと異なりすぎるものの、間違いなくこのシリーズは独自の世界を構築しています。
そしてその世界は、回を重ねる度にますます広がり続けている。
この世界の住人がどんな話を繰り広げるのかを、今後も楽んでいきたいと思います!