僕がアイマスに望んでいたもの

アニマス20話のネタバレを若干含むので、回避したい人はスルー推奨。

アニマス20話、感想記事でも絶賛した通り最高の出来でした。
そしてエピソードの内容と同時に、とあることに気づいてかなり衝撃を受けました。
それが、「僕がアイマスに何を望んでいたのか」ということ。

「千早の家族関連のエピソードをやる」となったとき、僕は美希回のようにアイドルとPの間で問題解決するような話を想像していました。
しかし蓋を開けてみれば、春香はじめアイドルたちが千早を救う物語であり、Pはあくまでそのフォロー
(まあ、「しゅうろくごー!」の時点で春香が中心となることは判明していたのですがw)
今回僕が強く感動したのは千早とアイドルたちの絆に胸を打たれたからであり、
どれだけ出来が良かったとしても、Pと千早の物語だとここまでの感動は得られなかったのではないかと思います。

それに気づいたときは、僕がアイマスに求めていたのは「仲間皆で協力・切磋琢磨し合いながら成長する話」だったのだと悟りました。
だから、「Pとアイドルが二人三脚で歩んでいく」というゲームのスタンスそのものが僕には合ってなかったのかもしれません。
その事実に直面したせいで、実はいまけっこう動揺しています。

実際僕がアニマスを絶賛しているのも、Pよりもアイドル間同士の絆が重視されているからだと思うんですよね。
無印・SPは言うまでもなくアイドルとPの物語。
2はユニットの団結感を出そうと努力していましたが、ゲーム的な制約もあり、結局はユニットリーダーとPの物語に。
シナリオ重視のDSはアイドル間の仲の良さもそれなりに描かれましたが、
愛・絵理・涼それぞれの物語はある程度独立していて、他のアイドルの問題に深く関わったりはしなかった。
そんな中、アニマスが一番僕の見たいものを見せてくれているのかもしれません。

で、なんで僕がアイマスにこういう物語を求めていたんだろうかと考えてみたんですが、たぶん僕とアイマスの出会い方に原因があるんじゃないかなー。
僕は07年にニコニコの「セクハラさん」だの「とかちつくちて」だのでアイマスを知った身であり、
その年からニコマスをある程度見ていたわけですが、XBOXを持ってなかったためアイマスをプレイする機会がありませんでした。
初プレイになったのは09年に発売されたSPだったのですが、その頃には既に架空戦記やノベマスなんかが流行していて、
ゲームにはない「アイドルみんなでワイワイやっている世界」を目の当たりにしていたんですよね。
プレイ前からそういう世界を知っていたことがやっぱり大きいのではないかと思います。
もしPとアイドルの物語であるゲームからアイマスにハマったなら、きっとそういう物語を求めていたはず……
(いやもちろん今だって、Pとアイドルの間の話もそれはそれで好きなんですがねw)

そしてニコマスから入った僕がそうなんだから、
アニマスから入った人にも同様に、自分がアイマスに求めるものとゲームのコンセプトがズレているという人がいるんじゃないかなーとふと気づきました。
アニマスにおけるPは基本的に縁の下の力持ちみたいな役割ですし。

後、不安に思ったことが一つ。
ズバリ「僕の見たいアイマス」を実現してくれたアニマスが終わった後、僕はどうすればいいのだろうかということ。
これほどアイドル同士の交流が見られることって、今後そうそうないでしょうからね。
やっぱり今までのように、二次創作でそういう部分を補完していくないんだろうなーという気がします。
だからニコマスが無くなったら、僕の中のアイマスは終わってしまうかもしれません。
それは言い過ぎかもしれませんが、少なくともアイマスへの熱が徐々に薄れていくのは確実だと思う……