ドドリアPの新作感想 兼 俺的トリオユニット論みたいな感じの何か

ドドリアP新作を見て引っかかったことを書こうとしたら、いろいろ脱線してよく分からん内容になっちゃったエントリー。


動画の評価っていうよりは自分の趣向の問題だから書くべきじゃないかなーと思っていたんですが、
いくつかのブログの感想をめぐっていても、自分が引っかかった点について触れられていなかったのでかえって書きたくなりましたw

序盤で溜めてから徐々に盛り上げていく構成。
鋭く突き刺さるような一つ一つのカットの鮮烈さ。
そういった要素はずば抜けている一方、ストーリーが若干分かりにくいのがネックかなぁと思っていたんですが、
こちらも歌詞を拾いながら見ていくと、王道で気持ちのいい筋書きになっていることが分かりました。
くろっきーさんとこの感想記事を読むといいって思うな!)
なるべく楽曲disとかはしない信条なんですが、正直なところMay'nさんの歌の歌詞が聴き取りづらい*1のがネックになっちゃってるなぁと思います。
FUJISAN ROCK FES」の方は映像だけで大筋を把握できるからあまり問題視しなかったんですがねー。

そんなこんなで凄く見どころの多い作品だったんですが、個人的に引っかかって仕方ないことが一つ。
ズバリ、この動画における真美の存在意義があまり感じられないってことです。
千早視点で春香との絆を窺わせる描写がたくさん見受けられる一方で、真美に関してはそういうのが無かったもんだから、
千早の中での春香の存在と真美の存在の重みに違いがありすぎるように思えて、3人だけのユニットなのにそれって何かやだなーと。
まぁ他の感想記事でこういう話が出てない辺り、こんな点を気にするのは僕くらいなんでしょうがw

このユニットに真美がいるのは、おそらく「FUJISAN ROCK FES」で竜宮の亜美と対比させる目的で入れたから。
そしてその流れが後の作品まで引き継がれているんだろうけど、
本格的に掘り下げていくと、はるちはに真美をプラスするというのはなかなか厳しいものがあるように思えます。

ここで唐突にトリオユニットに関する私感を述べてみます。
僕が思う「バランスの悪いトリオユニット」のパターンには大きく分けて二つあって、
一つは同系統の者2人+全く異質なキャラという組み合わせ。
もう一つは、結びつきが強い2人+そこに割り込めないキャラの組み合わせ。
本当は他にもビジュアル的な見栄えの悪い組み合わせ、
脇のキャラの方がセンター力が高すぎる組み合わせなどなどいくつかあるんですが、
そこまで語るモチベーションが無いからここでは省いておきます。
……そもそも「センター力」*2って何だよという説明から始めなきゃいけない気がするしw

話をさっき挙げた2パターンの件に戻します。
一つ目の「同系統2人+全く異質なキャラ」ってのは、
「やよい・真美+貴音or千早」
逆に「貴音・あずさ+やよい」みたいな、他2人がアイドルとしてのイメージを合わせやすいのに対して、もう1人が全く別タイプである場合です。
これが三人ともバラバラだったならむしろ理想的なユニットになるんですが、
2対1の状況だと、どうしても一人だけ浮いている感じがして気持ち悪いんですよねー。
僕はこういうのをかなり気にする人間なので、
アイドルイメージに極端さが無く、どのユニットにも合わせやすいキャラはかなり重宝してます。
アイマス2のユニット編成を考えていた時だと、雪歩・真・響の3人がかなり使いやすかったと記憶しています。
特に最強ユニットのフェアリーからやよい・真美とまで組める響の万能っぷりは素晴らしいの一言。
自称しているように能力面では「完璧」な一方で、キャラ的には貴音と違って隙が多いことが原因なのかな。

んで二つ目のパターン、「結びつきが強い2人+そこに割り込めないキャラ」
これは今回の動画のはるちは+真美みたいな、
公式や二次創作の影響で絆の深さを印象付けられているペアに、もう1人を加えた組み合わせのことになります。
はるちはの結びつきが強すぎるせいで、僕の脳内で真美が取り残されちゃうんです。
そして僕の中での「結びつきが強いペア」の極地にいるのが、「はるちは」と「やよいおり」の二組。
このペアを含んだトリオユニットは、大抵がしっくりこないんですよねー。
ちなみに同じく知名度の高い「ゆきまこ」は、雪歩と真がそれぞれ名バイプレーヤーであること、
「はるちは」「やよいおり」ほど掘り下げられないことなどからあまり使いづらいとは感じません。

では、はるちはに誰を混ぜればバランスが取れるのかというと、僕の中でそれを完璧に実現できるのは美希だけです。
今のアイマスの看板トリオであることや、美希が春香・千早それぞれと強い結びつきを形成できることなんかが理由です。
美希には劣りますが、雪歩もなかなかいい感じですね。
アケ時代の看板トリオだと思われる組み合わせで、年齢面などのバランスもとれている。
若干千早&雪歩の組み合わせが掘り下げづらいのがネックかなー。

視点を変えてみるとアリに思えてくるのが、あずさと律子。
この2人ははるちはに対して保護者的視点に立てるので、割り込めなくても「浮いている」と感じづらいのです。
ちなみにやよいおり+1の場合は、同様の理由で春香・雪歩辺りが採用できます。
このときあずさ・律子は逆に段階が離れすぎててキツイかったりするんですが、う〜ん……この感覚を説明するのが難しい><

そして今挙げた4人以外のキャラクターは、差異はありますがどの娘も僕にとっては浮いているように見えちゃいます。
定番ユニットのyou-iとかでも、正直なところ若干やよいに異物感があったり……
(「FO(U)R」はまごうことなき名曲だと思いますけどねw)
中でも真美は特にはるちはとの距離を感じる娘だったので、今回の動画では真美の異物感が拭えなかったわけです。
最も直接的な原因ははるちは描写とちはまみ描写の物量差だったわけだけど、
例えはるちは描写が無かったとしても、僕の脳内補完の差によってやはり真美が若干浮く結果になった気がする。

結局のところ、僕は「トリオユニットにおいて一人だけが浮いている」ことに対する拒絶反応が異常なほど強いんだと思います。
アイマス2の「らぶすね」にもかなりの嫌悪感を抱いていますしw
いろいろ回り道をしましたが、今回の動画に対する自分の反応をまとめると、
・元々春香・千早・真美のユニットにおいて真美に異物感があった
・「FUJISAN ROCK FES」では亜美との姉妹対決という名目で真美に存在意義を与えていたのに対し、
 今回の千早視点の物語において、真美に特別な何かが無かったこと。
・春香・千早と真美・千早の直接的描写および脳内補完における絆の深さの違い。
上記のような理由から真美が完全に浮いちゃってるように思えて、
そこに引っ掛かりを感じずにはいられなかったといった感じだと思います。
ここまで書いといて今更なんだけど、こんな極めて個人的かつ意味不明な文章に付きあわせてしまってごめんなさい。

アイマス2でストーリーPVを作るとトリオユニットが描かれる可能性が極めて高いから、
この性分のせいで今後も面倒な思いをすることになりそうだなー……

*1:あくまで僕の主観です

*2:この用語普通に通じるつもりでいたんだけど、さっきググったら自分くらいしか使ってなかった……