ニコマス人力ボカロ界隈の超クオリティに時代が追いついてきて歓喜すると同時に、ロボキッスの功罪を改めて実感するなど
ドリ音Pの新作がもしかしたら週マス歴代最高pt*1更新するんじゃね？ってくらいの勢いで伸びてますね。
過去作と比べて特別よく出来た作品ってわけでもないので、正直ここまでとは予想できていませんでした。
レールガン以来のニコニコで知名度・人気のある選曲もさることながら、環境の変化が大きいんじゃないかなーと考えています。
最近のアイマス動画、特にアニマスMADなんかは、ある程度のラインまでいったらとんでもない伸びを見せる傾向があると思うんですよね。
総合デイリー1位までとっちゃったじゃんがりあんややよいのon and onをはじめ、
今年に入ってから大ヒット動画がけっこうなペースで生まれているのはもっと話題にされてもいいはずw
個人的に考えている大きな原因は二つあります。
一つはランキング改訂の影響で、大勢の目に止まりやすくなったこと。
今まで「殿堂入りカテゴリ」で、信者向けのジャンルみたいな感じで隔離されてたのは痛かったんだなーと今更ながら気づきましたw
もう一つはアニマスなんかの影響で、気軽にクリックしやすくなったこと。
僕はアイマス動画も以外もちょくちょく目を通しているんですが、アニメMADってホント気軽に見れちゃうんですよね。
知っているアニメの動画がランキング上で見かけたら、とりあえず暇つぶし気分でクリックしちゃうことがよくあります。
例え、それが大して思い入れのないアニメ（今だと未来日記とか偽物語とか）だったとしても。
アイマス動画もそんな感じで、ランキングからライト視聴層がどっと流れてきてるんじゃないかなーと。
だから目に止まりやすい位置まで伸びた一部の動画だけが大ヒットを記録していて、その大半がアニマス動画なんだと思います。
ともかく今回のドリ音Pの新作も、そういった環境の変化の影響を受け、ヒットの波に上手く乗れた故だと思うのですよ。
「人力ボカロはニコマスで一番評価されるべきジャンル」「再生数が一桁ほど足りない」
なんてことをガチで考えていた僕としては、ようやく時代が追いつき始めたかという感じですw
おそらく今回の動画で、初めてアイマスの人力ボカロ動画に触れたって人も多いでしょうねー。
あまりの完成度に驚きを隠せないコメントの反応についニヤニヤしちゃいますw
この動画の影響でここ数日人力ボカロ動画が伸びまくってる*2も嬉しい限りですね。
「音MAD的なネタ」ではなく「限りなく自然な歌声」を本気で追究しているニコマス人力ボカロ界隈の凄みに多くの人が気づいてくれたことでしょう。
ただ、今回僕の中に生まれた感情は嬉しさだけではありませんでした。
僕はハイクオリティの人力ボカロ動画で、歌声が流れた数秒後に
こうやって「すげええええええええええ」ってコメントが殺到する光景が大好きなんです。
で、今回は「これがアイマス人力初見」って人が多そうな分その反応がより自然だったから微笑ましかったと前述しましたが、
一方で、それ故に一抹の寂しさを覚えずにはいられませんでした。
「ああ、俺はもうこの人たちみたいな感動を味わうことはできないなぁ」と。
前に個人的人力ボカロ視聴史のようなエントリーでもふれたんですが、
僕の人力ボカロの完成度に対する驚きって、「ロボキッス」でピークを迎えちゃった感があるんですよ。
今回の新作にも「すげええええ」とは感じつつも、「まぁ流石はドリ音Pってとこだな」みたいな淡泊な感情がどこかにあったように思います。
あれだけのものを聴かされたにも関わらず、ですからねぇ……
しかしコメントの反応は自分とは対照的に心からの驚愕と感動に満ちていて、それがなんだかすっごく眩しかったのです。
「これから人力ボカロを聴くときは、『ロボキッス』を聴いた日以降の記憶をリセットして臨みたい」なんてことを割と本気で考えちゃうほどに。
あの動画は僕が人力ボカロに感じていた「壁」「限界」を打ち破った記念碑的大傑作であると同時に、
それ以後の僕のあらゆる人力ボカロへの驚きを奪ってしまった、非常に罪深い作品だったんだなー……
新作の「Utauyo!!MIRACLE」も既に数十回ほどリピートしたわけですが、
コメントを眺める度に嬉しさと寂しさ、羨ましさが同時に襲ってきて、それを紛らわすかのごとく、
「ロボキッス」を初めて聴いてぶったまげた2009年11月6日のときの自分を必死に思い返しています。
そしてあのときの感情を何度も何度も、噛みしめるように味わっています。
もう２年以上経ちましたが、あのとき受けた衝撃はまだまだ忘れちゃいませんよ。というか忘れたくない。絶対忘れてやるもんか。
