変わるものと変わらないものと


春誕からは一日遅れちゃったけど、久々に胸のど真ん中を射抜かれるような素敵な動画に出会えました。
「いいなぁ。これいいなぁ」と繰り返し呟きつつ、珍しくすぐにブログ更新の準備をするほどにw
名作リスペクト・直球ストーリーPV・選曲がどストライク、とまあ見事に僕のツボをつく要素が揃っていたわけですが、
それだけではここまで心揺さぶられたことに説明がつかない。
しばらく呆けていた後、ああ、きっとストーリーの構成が決め手だったんだなぁと結論付けました。

曲の1番は無印春香の物語。
   2番は2春香の物語。
ここまでは「うん、よくある無印→2の流れだなぁ」と感じていました。
(いや「よくある」といっても別にマンネリ感があるというわけではなく、むしろこの流れ大好きなんですが。)

ところが、だ。

ラストのサビで、無印春香と2春香はステージ上に並ぶのです。
1・2番のサビで同じmysongを使い、同じレイアウトで見せていたのはこのときのための前振りだったことに気づかされる。
そして、1番でBランクに止まっていた無印春香と、
2番でIA大賞にギリギリ届かない位置にいた2春香は、
同じタイミングでそれぞれの世界での栄光を掴み取り、そしてクライマックスを迎える。
この「同時にゴールイン」ってところがたまらなく大好きなんです。

無印春香と2春香には、多かれ少なかれ違いがあるはずです。
アケマスから5年以上経ってるわけだからキャラ描写にだって何らかのブレは生じるでしょう。
それにグラフィックも変わった。特に春香は雰囲気が大きく変わったキャラクターだと思います。
無印春香にしか出せない味が、2春香でこそ表現できることがある。
でもこの動画は異なる世界に生きる春香を同じように扱い、映し出しているのです。
別に、無印と2を並べて進行する動画ってのは僕の視聴史の中でこれが初めてだってわけじゃない。
でも完全に具体的な物語の流れにのせて、
1番と2番で無印と2の世界を切り離した後、
そこからさらにアニマス等に進むでもなく、2のままでいるでも、無印に戻るでもなく……というのが衝撃的だったんですよねー。


今回この動画から受け取ったものの象徴とも言えるのが終盤のこのシーン。
一周目に見たとき、「すげぇ、無印春香も2春香も同じような内容のメールくれるんだ!」って驚いたんですよね僕。
でも二周目に一時停止してみたら、「あれ、似てるどころか完全に一致してるじゃん!」って気づいて、調べてみたら単に無印のメールを続けて表示していただけみたいでした。
結果的には単に僕の注意力不足 兼 知識不足だったわけですが、
でも初めてこのシーンを見たときには、僕の中で二人の春香の姿が、感情が確かに重なっていたのです。
上手く言えないんだけど、それってとても凄いことだと思うし、同時にどこか嬉しさを感じにはいられない。
世界は違っても、変わらないものがここにあるのだと感じられたのですから。
それはきっと…でしょう?