生っすかSPECIAL02が名盤すぎる件+竜宮小町の今後を妄想する

世間では生っすかSPECIAL03が発売されたというのに、今更ようやく01と02を聴きました。
生っすかシリーズの個人的な注目点は初の3人組アルバムだということなんですが、
特に「プロジェクトフェアリー」「竜宮小町」という公式ユニット*1に当たるこの二組は楽しみにしておりました。

01の方は、「あぁ、765のフェアリーだなあ」という印象。
大変可愛らしくて実によろしかったんですが、
オバマスやkissみたいな「961のフェアリー」のカッコよさが好きだった人間としてはやや物足りない感も。
でも、こういうフェアリー像を打ち出したことはやはり意義があったと思います。


んで、次に聴いた02なんですが、これがもうアイマスCD最高傑作クラスの名盤でして。
竜宮小町の2年間、まさにここに極まれり!」って感じですね。胸が熱くなりました。
まず看板の七彩ボタンが「これがあるだけでこのアルバムは評価に値する」ってくらい大好きな曲だったんですが、
その脇を固めるカバー曲の面々がまた実に素晴らしいのです。

伊織・亜美・あずさというと765メンバーでトップクラスに歌の表現力が高い3人なので、
個々の曲のクオリティが優れていること自体は予想の範疇だったんですが、
アルバム全体として見たときのバランスがまた美しいんですよこれが。
竜宮小町というユニットはセンターでありリーダーでもある伊織の個性がかなり色濃く反映されていまして、
その伊織の歌の個性でもあり、竜宮小町全体の二大要素でもあるのが
「かわいさ」と「優しさ」だと僕は考えています。
今回のメイン曲である七彩が、ちょうどその両者をガッツリ詰め込んでいるのではないかと。
そしてこの伊織の、竜宮小町の、七彩ボタンの持ち味である「かわいさ」「優しさ」を、
このアルバム全体のテーマとして仕立てあげているのがカバー曲の構成なんですよね。
前半の「いたずらなkiss」「恋とマシンガン」「う・ふ・ふ・ふ」は3人のかわいさを届け、
後半の「リフレクティア」「歩いて帰ろう」「ホウキ雲」のバラード勢は3人の優しさを届ける
といった感じで、
見事に前後半で二つの役割がくっきり分かれて発揮されているんですよね。
また、例えば一口に「かわいさ」と言っても、
「いたずらなkiss」は亜美の明るく元気で、小生意気な悪ガキ的なかわいさが。
「恋とマシンガン」は伊織のとろけそうなくらい、とびっきりあま〜いかわいさが。
「う・ふ・ふ・ふ」はあずさのあらあらうふふで、ちょっぴちお茶目なかわいさが。
といったように、それぞれの個性に合わせて形を変えてくるのが実に楽しい。

ついでに褒めておくと、トークパートもなかなか安定していてよい感じでした。
何だかんだで公式展開で2年間も組まされていただけのことはあるなあと。
まあトークパートは基本一回聴いたらもういいやーってなっちゃうぐらいあまり重要視してないんですがw
ただ、「女性ファンに向けてサービスする」という亜美チャレンジのパートは個人的に絶賛したいです。
いっつも「兄ちゃん・姉ちゃん」って呼んでくれるこの子だからこそ余計に意義があるよなぁと。
というかこのCD、トークにしても歌にしても亜美がめっちゃいい仕事してるんですよね。
竜宮小町における彼女の重要性がよくわかる一品だと思います。

そんなわけで、生っすか02はとっても綺麗にまとまった素晴らしいアルバムだと思うわけです。*2
制作陣が、そして律子プロデューサーが竜宮小町というユニットをどう魅せたいか」が凄くはっきりと伝わってきました。
冒頭にも書きましたが、まさに竜宮小町2年の歴史が収束した、竜宮小町集大成と呼べる仕上がりではないでしょうか。

さて、そんな風に生っすか02を評価した後に考えたのが、
竜宮小町はもう終わってもいいんじゃないか」ということ。
もちろん実際のところ、2ndvision展開が続く限りは竜宮小町の存在は簡単には無かったことにできないだろうから、
タイミングとしては3rdvisionに765メンバーを引き継いだときというのが順当そうだと思われる。
これはただ、僕の中で「いつ終わってもいいもの」になったというだけの話です。

竜宮組4人をアイマス2でプロデュースできないことはもちろん残念だったけれど、
例えばPS3版を出す際に、「ファンから不評だった竜宮小町は無かったことにしました。伊織ら4人は他の9人と同じようにプロデュースできます!」
なんてことになっていたら、僕は喜びよりも先に竜宮小町とはなんだったのか」みたいな怒りが込み上げていたかもしれません。
「事務所内にライバルがいた方が面白いかも〜」なんてのはただの建前で、
所詮竜宮小町なんてのは大人の事情の産物であり、本来は無い方がよいものだったかもしれません。
それでも世に出したからには、それなりにしっかりと扱うべきだというのが僕の考えでした。
でも、360版における彼女たちの扱いは…ま〜はっきり言って酷かった。酷過ぎた。
ジュピターのうちの“一人”に負けてそのままフェードアウト。
主人公ユニットが新曲5曲をリリースするのに対し、彼女たちは終始スモスリ一曲で戦うだけ。
週末のランキングでは、毎回のように彼女たちがどんどん転げ落ちていく様を見せられる。
……もしあんな風に竜宮小町を扱っておいて、
そのまま「無かったことに」なんてことになったら、それはあまりにも彼女たちに対して無責任すぎるんじゃないかと思う。

しかし、アニマスでは他の9人と比べて特別冷遇されすぎることもなく、
(「一番アイマスらしい話」だった11・13話辺りの中心に加われなかったのはちと残念だったけど)
PS3版で多少のフォローが入り、素敵な新曲も貰え、
そして、ユニットとしての集大成といえる今回のアルバムのリリースにまでたどり着いた。
まだまだ抱えている不満はいくつかあるのだけれど
今なら、竜宮小町を終わらせても、「無かったことに」しても、まあそれほど異存はないかな〜と、そんな風に考えるようになりました。
そろそろ一緒のユニットで活動する亜美真美や、やよいおりを見てみたいですしねw
それに、アニマスではあまり「ユニット」というものが重視されていなかったり、
モバマスでは仕様の関係もあって竜宮は完全に無関係になっていたり、
シャイニーフェスタでは個々に注目してハニーとファンキーに分断されたりと、
今後のアイマスでは「竜宮小町」というユニットはそれほど強い縛りにはならないのかもなーという気もします。
律子のプロデューサー化だけはまだまだ尾を引きそうですが。

ただ、もう少し竜宮小町という展開が続くのなら、この先僕はそこに何を求めるべきか。
そこで一つ思いついたのが、
アイマス2の流れに習って、彼女たちに5つの曲を与えてあげたい」ということでした。
現在の竜宮小町の持ち歌といえば、
「SMOKY THRILL」「ハニカミ!ファーストバイト」「七彩ボタン」の3曲。
要は、ここにあと2つ加えてあげたいのですよ。そしたらもう言うことなしかなーと。
特に熱望して止まないのが、「亜美をメインに据えた」竜宮の新曲です。
今の3曲のうち、ハニファーがあずさメインであることはまあ誰もが認めるところでしょう。
そして七彩ボタンは、僕の中では完全に伊織メインの曲ということになっています。
元々伊織と相性バッチリだったいうこともありますが、
この間、「七彩は収録が先に済んでいて、『伊織がよかったから』竜宮の曲になった」
と言う話を耳にしてますますその考えが確信に変わりました。まあソース未確認なので真偽はまだ不明なんですがw
んで、亜美なんですが、まあ「SMOKY THRILL」を亜美メインだということにもできなくはありません。
でも、やっぱりあずさのハニファーや伊織の七彩に比べると、やや弱いかなーと。伊織メインだと捉える人がいても自然だし。
だから誰もが亜美がメインだと納得するような、とことん亜美をプッシュした竜宮曲を求めてやまないわけです。

亜美メインの曲が来たとして、これで残るは後一曲。
ここで竜宮小町の集大成となるような素敵なバラードなんかが来ると完璧なんですが、こちらには亜美メインの曲ほど固執しているわけではありません。
何故かと言うと、僕の中では既存曲での代替案が2つほどあるから。
その一つは「my song」、もう一つは「LOST」です。
マイソンは最後を飾るに相応しい格を持った曲で、
竜宮リーダー伊織の「実質持ち歌」に近い扱いを受けている曲でもあります。
あずさもCDの歌唱メンバーに選ばれていたし、そこに亜美を加えて竜宮の曲としても間違いなくよいものになるはず。
ただ、既にいろんな文脈を受け継いでいるマイソンよりも、個人的にはどっちかというとLOSTの方を推したいかな。
同じ神前・yuraコンビの曲であり、こちらは何と言っても亜美も含めた3人全員が歌唱メンバーに選ばれている。
LOSTの歌唱メンバーに竜宮の3人が揃って選ばれたのは、
今後の展開を見据えたうえで狙ったものだったのか、それとも偶然だったのか……。
その真偽は分かりませんが、どちらにせよそのことには何らかの意義があったのだと自分は考えています。
だからマイソンでももちろん納得はするけれど、それ以上にこのLOSTが竜宮の最後を飾ってくれるのは、それはとっても嬉しいなって。
まあLOST以上に相応しい最強の新曲がきてくれればそっちの方がベストではあるんですが。

さて、ここまであげた5曲を、アイマス2に習って理想のリリース順に並べていくと、
SMOKY THRILL(デビュー)

ハニカミ!ファーストバイト(あずさメイン)

???(亜美メイン)

七彩ボタン(伊織メイン)

LOST or mysong or 新曲(集大成)

って感じでしょうか。
自分で言うのもなんですが、完璧なプロデュース計画と言えなくもない気がしてきました。
ここまでやれたらSランクユニットレベルなんじゃね?

そんなこんなで、妄想の世界で竜宮小町の活躍に胸を馳せている今日この頃でした。
商業的な考察みたいなのを期待した人がもしいたら、お花畑全開の与太話を聞かせちゃって申し訳ありませんでした。

*1:フェアリーは実際にユニットを組んでいたわけではないんですが

*2:ちなみに「初恋」は完結するまで評価を見送る方向でw