ミリオンライブの話+プロデュースゲームとしてのアイマスはどうなるのだろうという妄想

先日のライブでいろいろと情報が公開されたグリマスこと「アイドルマスター ミリオンライブ」について軽く触れておきます。

少し前の「A-1 Pictures描き下ろしの765アイドルが登場するよ!」って情報が出た段階では、
登場人物を既存キャラだけに絞り、一人一人と深めのコミュニケーションがとれるような形にしてモバマスと差別化を図るのかなーとか考えてました。
しかし蓋を開けてみれば、
765の13人+たくさんの新キャラというモバマスと一緒の構造で、ゲームシステムもスクショ見る限り似たような感じっぽい。
この方向性なら既に相当な地位を築いているモバマスには太刀打ちできないんじゃね? とすぐに思い至ったのですが、
新キャラ全員に最初からボイス付きで、CDまでリリースするという力の入りようをみると、
こっちはこっちでそれなりに繁盛するかもなーと手のひら返し。

公式ページに何人かの新キャラを含めたプロフィールがあがっていますが、
真っ先に目についたのが、アイドルの分類がVoDaViになってることでした。
おおやっぱアイマスといえばこの分け方だよなぁ! キュートクールパッションよりもやっぱりこっちの方が……と顔をほころばせていたのですが、
一部765アイドルの設定が原作と異なっていることに気づくと一気に表情が曇りました。

亜美真美がDa→Vi。これはまあいいでしょう。
むしろ2でプロデュース可能組の割合が3:4:2になったとき、真美をViにしてバランスとればいいんじゃね?って思ってたくらいでしたし。

あずさがVi→Vo。これもまあ許せる。
中の人の影響もあってかあずささんは徐々に歌上手いキャラにシフトされてたような印象がありますし。
しかし問題は残りの2つである。

まず律子がVo→Vi。これはちょっと首をかしげざるを得ない。
無印律子のステータスは25/23/21というバランス型で、ボーカルに特化しているわけでもビジュアルが特別苦手なわけでもありません。
ただ、自分の外見面等のスペックをかなり卑下しがちな律子がVi系アイドルとして自分を売り出すのを何か違和感があるなーと。
まあビジュアルの定義自体が微妙なところではあるんですが。

そして何と言っても伊織がVi→Vo。これはありえない。絶対に認められないレベル。
無印だと21/19/33とかなりビジュアルに特化したステータスでしたし、
僕の中での伊織のビジュアルというのは、千早のボーカル・真や響のダンス、それらと同じくらい強くキャラと結びついているものでした。
所詮は「ぼくのかんがえたさいきょうのあいます」における理想像にすぎないのかもしれないけれど、
でもやっぱりこの変更は認められない。いおりんの歌はマジ最高だけど、やっぱり伊織はビジュアル系アイドルなんです。
同年代の美希とビジュアルクイーンとして並び立つ伊織が見たいんです。

765アイドルのVoDaVi人数比も5:3:5とアンバランスな感じになっちゃってますし、ホントこの変更の意図はよく分かりませんわ。
そんなわけで伊織ボーカル系アイドル化の時点で相当やる気削がれちゃったんですが、
まあとりあえず物は試しと言うことで、事前登録を済ませプレイする準備はしておきました。
でもモバマスでソシャゲとあんまり相性よくないこと分かっちゃいましたし、こっちも途中で脱落する気がしてなりませんが。
(ちなみにモバマスは、なんだかんだで8月くらいまではポチポチやってたんですが、
クッソ忙しかった時期、スタミナ消費の小さいマラソンイベントをちまちまやってるのにイライラしてきて、
「なんで俺こんなことに時間費やしてるんだろう」と空しくなって一時休戦。
「次の招待レアで伊織が来るときに復帰しよう」と思っていたら、765路線が打ち切られナターリアになったことで絶望。リタイア……って感じでした。)

現在発表されている新キャラについては、
モバマス勢と比べて良く言えば正統派系で抵抗感が湧きづらい、悪く言えば地味だったり既存キャラと被り気味だったりで今一つパッとしない印象。
今出てる7人の時点で、すでに

この子がパーマかけたあずささんに、

この子が髪を茶色く染めた美希に見えてしょうがないですわ。

茶髪ロングの美希となると、所さんはベギラゴンとか使ってきそうですね。

まあでもステージ衣装のイラストだからみんな似たような感じに見えるのであって、私服姿とかが出ればもうちょっと個性がでてくるんじゃないかという気もしますが。

あとミリオンライブで気になるのが設定面でして。

アイドルマスター ミリオンライブ』は、GREEで展開される『アイドルマスター』の新たなゲーム。
プレイヤーは芸能事務所765プロに所属するプロデューサーとなり、同事務所のアイドル“765 MILLIONSTARS”が活躍する舞台(ステージ)である“765プロライブ劇場”を発展させていくことになる。
“765 MILLIONSTARS”をトップアイドルへと導こう!
電撃オンラインから引用)

「ライブ劇場を大きくしていく」というのはやっぱりAKBとかの影響受けてるのかしらというのも気になりますが、
何と言っても重要なのは、今作は765プロが舞台で、新キャラたちは全員765所属っぽいことですよね。

モバマスの場合、春香たち765勢は登場こそすれども完全に一線引かれた扱いでしたし、
シンデレラガールズという枠組みの中に765勢は含まれていないことも多く、新キャラたちは本家アイマスとは別の位置にいるような印象でした。
でもグリマスの場合は、みんなを765プロの一員とした以上ミリオンスターズとやらの中には間違いなく春香たち元祖アイドルも含まれているし、
本家と簡単に切り離せるようなものではないかもしれないなーと。
今まで765プロのアイドルというのは美希・響・貴音の3人しか追加されてこなかったわけだけど、ここにきていきなり37人の追加。
律子がプロデューサーじゃない*1ことからして、これもまたアニマスアイマス2とは違う、いつもの「パラレルワールド」の一つってことなんだろうけど、
果たしてこの世界線上で765プロの仲間に加わった37人は、プロジェクトアイマスの上でどういう位置づけになるのだろう。
「あれは所詮あの世界だけの出来事だからって」話で、他の世界の765プロでは彼女たちの存在は無かったことにされてしまうのだろうか。
それとも、もっといろんな可能性を考えた上での決断だったんだろうか。
765プロにアイドルを加えるってのはかなり重大なことだと思うんだけど、公式はそれをどのくらい汲んでいるんだろうか。それとも僕が重くとらえすぎているだけなんだろうか。
……などなど、いろいろとモヤモヤした疑問が浮かんでは頭の中を巡り巡っているのが現状です。

それにしても、モバマスと同じような構造のコンテンツがもう一つ出てきたりして、
よりいっそう混沌としてきたアイマス2ndvisionの行く末がどうなるのか、ますます読めなくなってきました。
いろんなメディアで展開しているアイマスですが、
やっぱり僕の中ではプロデューサーとなってアイドルユニットをプロデュースして、
ポリゴンモデルのアイドルたちによる歌や踊りを楽しめるのがアイマスなんだ
っていう思いが今でも強いです。
でもここ1・2年で、アニメとソーシャルが一気にアイマスの2本柱に躍り出てきたような勢いで。
モバマスの売上げ高の絶好調っぷりとかを見てると、こっちがメインになってコンシューマーのアイマスは放置されちゃうんじゃないだろうかと時々不安になる。
様々な場所でアイドルたちが活躍しているのも嬉しいんだけど、
でもアイマスの中心に座るのはプロデュースゲームであってほしい。それが僕の好きになったアイマスだから。
最近の風潮からして、こういうこと言うと「原理主義者は消えろ」とか言われちゃうのかもしれないけど。

仮に「アイマス3」やそれ以降の続編を出してくれるとして、いったいどういう展開になるんでしょうかね。
僕の理想、というか妄想レベルでのアイマスの今後を語らしていただくと、まず次の「3」は今の765メンバーで続けてほしい。
正直あのアイマス2で彼女たちのプロデュースが最後ってのは、どうも納得がいかないのです。
大前提として伊織亜美あずさ律子を含めた13人全員がプロデュースできて、できればソロやデュオのユニットプロデュースも復活させて、
これまでの765アイドルたちの歴史の集大成になるようなプロデュースゲームを作り上げてほしい。
そしてその後は、各アイドルごとのベストアルバムを13枚リリース。後全員曲のベスト盤もいいかな。
最後に声優さんのフィナーレライブで今までの歴史を締めくくり、春香たち13人は最前線から引くことに。
と同時にそこで春香たちに負けない様な魅力を持った9人ほどのアイドルによる完全新作プロデュースゲーム「アイマス4(仮)」が発表!
……なんて感じ。
実際春香たちを継げるくらい受け入れられるキャラを作るのは難しいだろうけど、あくまで理想であり妄想レベルでの話です。
世代交代の難しさは、「逆転裁判」シリーズのファンとしては痛いほどわかってますしw

でも実際のところ、本当に世代交代は行われるのかという疑問が。
モバマス初期の頃はあの圧倒的な勢いを目にして、
この子たちの中から選抜された子が次世代のアイマスを担っていくのかなーと思わされましたが、
ある程度成熟してきた今のモバマスを見ていると、あそこから数人だけピックアップして本家を継がせるというのは何か違う気がするし、公式もそういう展開には持っていかない気がする。
グリマスはまだ未知数だけど、同じようにあそこから次世代アイドルを選ぶ可能性は低いんじゃないかなーと。
ならば本家を継ぐのは完全な新規アイドルということになって、僕としてもそれが理想なんだけど……。
春香たちは初期からのキャラクターだから、プロジェクトアイマスのメインであることに誰も異存は無いだろうけれど、
新規に発表されたキャラクターがメインに座るよ! ってなると、そうはいかないんじゃないだろうか。
既に支持者のいるモバマスやグリマスを差し置いて……みたいな反感をかったり、
大量にいる既存アイドルの中にいるであろう類似キャラ*2と比較されたり、あっちの方がいいのに〜みたいに言われたり。
新しい子たちも魅力的だけど、俺はもう付き合いの長い今のキャラクターたちの方が……ってな具合で分裂していったり。
そんなこんなで、これから登場するアイドルがどんなによく設計されていたとしても、春香たちほどの存在感をまとうの難しいんじゃないかなー、なんて予想してみたり。
モバマスやグリマスで新キャラが大量生産されてるのを見たりすると、
逆にそれが、中心部分はいつまでも765の13人で引っ張り続けるんことを意味しているように今は思えてくるのです。
今のメインメンバーのことはもちろん大好きなのでそれは嬉しいことでもあるんだけど、
でもそれは、プロデュースゲームとしてアイマスにとっては必ずしも良いことではないはず。
無印や2のようなゲームを何度も同じメンバーで作っていくのにはいろいろと限界があるでしょうから。
やっぱりプロデュースゲームがアイマスの中心に居続けるとしたら、春香たちにはその席を譲ってもらわなきゃいけないと思うんです。

765アイドルをメインとして引っ張り続けるにしろ、
モバマスやグリマスを今のような大量メンバー体制のまま新しいメインに据えるにしろ、無印や2のような作品を作り続けていくことは難しそう。
これからも、「プロデュースと歌と踊りのゲーム」としてのアイマスを楽しみ続けることができるのだろうか。
そんなことを不安に思いながらも、まだまだアイマスを楽しむ心自体は燃やし続けている今日この頃なのでした。
途中でグリマスあんまり関係なくなったうえにやたら長くなってごめんなさい。

*1:公式ページの自己紹介ボイス参照

*2:例えば春香さん系列のセンター属性の子ならモバマス島村卯月、グリマスの春日未来がそれぞれいますし