週マスの現状についての個人的な考え

この間ブロマガで、「週刊アイドルマスターランキング(週マス)の需要が薄くなってきているのではないか」というお話を見かけまして。
確かに週マスがやや盛り上がりに欠けるようになってきていたのは感じていましたし、週マスに思い入れが強い者の一人として、ちょっと自身の近況なんかを書いてみようかなと。
僕は元々「ランキング」というものが大好きな人間なので、
週マスも2007年のいつだったかに出会って以来、長らくずっと楽しませてもらってきました。
週マスが無ければ今ほどニコマスにハマっていなかったかもしれませんし、歴代週マス編集者の方には凄く感謝しています。

ところが最近、徐々に週マスを見ないままスルーしたり、順位だけチェックして済ましちゃうということが増えてきたのです。
その理由は大きく分けて2つありまして。
まず1つは、ランキングに含まれるジャンルの幅が広がってきたこと。

試しに最新週のランクイン動画を個人的な基準でサクッとジャンル分けしてみたところ、以下のようになりました。

   アニマス:5
     音MAD:4(うちモバマスもの:3)
   架空戦記:4(うちモバマスもの:2)
   ノベマス:4(うちモバマスもの:2)
モバマスネタ系:3  
      PV:2
    手描き:2
      MMD:2
     卓m@s:2
     Remix:1
    その他:1

もちろんこの1週だけではサンプルとして不十分ですが、
ここのところしばらく、アニマス動画やモバマスキャラがメインの動画が多くを占めるようになったなーと感じます。
あくまで個人的な話ではありますが、
僕はこのアニマスMADや、モバマスものの動画というのはあまり進んで見ていないんですよね。
だから見ていない・興味が起きない動画ばかりがズラーっとランキングに並んでいると、
「おおー、この動画がこの位置にきたか!」とか、
「うわっ、この動画まだ見てなかった! よさそうだから後で見てこよう!」とかいった感情が湧いてくる機会が減って、
昔みたくワクワクしながら週マスを眺めることが難しくなってしまいました。

かつてランキングのほとんどをPV動画が占めていた頃などは、視聴者は皆同じような範囲に目を向け、同じようなものを求めていた。
それが徐々にジャンルが多彩になるにつれ、需要とランキングの実状とにズレが生じる人が増えていき、
そして文化が違いガツンと伸びるアニマスMAD、キャラの違いで一部客層が分かれるモバマスもの*1の登場で、よりその問題が加速してしまったのかなぁと。
週マスは除外基準について度々議論になったりするものの、
基本的に「アイドルマスター」を取り扱ったものは全て含むというスタンスでずっとやってますし、恣意的に動画を選別するわけにはいかないでしょう。
かといって新しいランキングを立ちあがたところで、果たしてどれほど需要があるのかという疑問が。
昔あったPV動画オンリーの週刊ランキング「Ranking For You!」も、本家週マスに比べると視聴者少なかったですしね。
あの頃よりもさらに環境が変わった今ならまたちょっと違ってきたりするかもしれませんが、
やっぱり伝統ある本家週マスだからこそ多くの人が集まるのであって、
その他の独自定期ランキングであれほどの盛り上がりを期待するのはかなり難しいんじゃないでしょうか。
そんなわけで、この問題に関してはなかなかどうにもならないような閉塞感を覚えています。

一方もう一つ理由、これはかなり自分の趣味が絡む話になるのですが、
「ランキング」としての面白みが昔よりも薄れてしまったというのがあるかなぁと。
実際にデータを取ったわけではなく、あくまで体感論になるのですが、
PV・架空戦記・ノベマスなどなど従来のジャンルの動画は、昔に比べて数字が伸びる動画が減ってきたよう感じます。
でも一方で、アニマス動画など一部では最盛期のニコマスをも凌駕するような勢いでポンポン大ヒット作がでてきたりもしている。
これは以前も書いたのですが、アニメやモバマスの大ヒットでアイドルマスターが急速に広まっていき、
昔はほとんどコミュニティ内部だけで再生されていたニコマス動画を、
ふと総合ランキングなどで見かけた時に再生するようなライト視聴者層が急増したからなのではないかと推測しています。
しかしそういう層はPVや架空戦記みたいな従来の動画にまではなかなか手が伸びないようで。
結果、ニコマスコミュニティ内だけで共有されているものと、
外部のライト層の目にも止まったものとの間で、もの凄く数字の差が生じているんじゃないかなあと。


PVにしても、ライト層にまで波及したと思われるこの辺の動画は昨今のPV界隈ではありえないようなレベルの伸びを見せていますし。

もちろん何年も前から、ニコマス内でも人の多いジャンル少ないジャンルみたいな差異はあったはず。
それでもその差を強く意識させられることはなかったし、僕の目にはわりとどれも同じ範囲内で見られ評価されているように映っていた。
しかし、今ほど環境による数字の差異が露骨になってくると、
なんかもう同じ「アイマス」を扱った動画ではあっても、競っている土壌がまるで別物のように思えてしまう。
そういうことを意識しちゃうようになると、順位を眺めてアレコレ思う楽しみを感じられないようになってきちゃって……。
まあ僕のランキングへの拘りはわりと異端な感じだとこの2年ほどで実感してきたので、
この話については一般論とはかなりズレが大きいんじゃないかという気がするのですが。

というわけで、自分なりに最近の週マス*2を見て感じていることを綴ってみました。
やたらネガティブなことを書いてしまって申し訳ないのですが、
あくまでこれは一個人の考えですし、
それに週マスは今でもそれなりに数字が回りコメントがついているのだから、決して需要が無くなったとは思いません。
僕自身も自作動画が週マスにランクインしたときは飛び上がりそうになるほど嬉しかったですし、
今後もし再びランクインできるようなことがあれば、またものすごく喜ぶだろうし、強いモチベーションにもなるはずです。
そういう人間が一人いるだけでも、週マスの存在意義というのは確実にあるんじゃないでしょうか。

まあいずれにせよ、大事なのは視聴者側がどうこうよりも、作り手側がどう感じているかということですよね。
冒頭で紹介させていただいた記事でも書かれていたことですが、
週マスを作っている側が楽しんでやっておられるのなら続けていくことに何ら問題は無いし、
もし苦痛に感じる事の方が多くなってしまっているのなら、いつ止めてしまっても全然構わないと思う。
有志によるランキング製作が、
何度もメンバーの流出入を繰り返したり、様々な試行錯誤を重ねたりしながら、
今日まで6年も続いてきたというのは、外から見ているだけの自分からしても本当に偉業なのだろうと思います。
今後週マスがどうなろうとも僕はその決断を支持するだろうし、
週マスの製作・運営に関わってきた方々への感謝と尊敬の念は尽きないことでしょう。

別に現週マス編集部の方がどうこう言っていたのを見かけたわけでもないのにこんな話を長々と書いてしまったことで、
もし不快に思われた方がいらっしゃいましたら、この場を借りてお詫び申し上げますm(_ _)m

*1:モバマスを「ジャンル」というのは間違っているように思いますが

*2:というかアイマスカテのランキング全体にも当てはまる話かな……