今更ながら第七次ウソm@s開催に寄せて

先日開催された第七次ウソm@s祭りは、久しぶりにニコマス界隈の祭りの熱さを思い知らせてくれる盛り上がりぶりでした。
現時点で七次のタグがついた動画は570作ほどで、どうやら第五次に続く歴代二番目の投稿数のようです。
あがってきた動画をちょくちょく見ながら、
「やっぱり今回はモバマスものが多いなぁ。前回はどうだったっけ?」と考え込み始め、
そこで、「あれ? そもそも前回のウソm@sってどんなのだったかイマイチ思い出せない……」ということに気づきまして。
大百科記事を読んでようやく、前回がエイプリールフールネタで突発開催みたいなノリだったことを思い出しました。
投稿作品が少ない&気合入った力作があまり見れなかったから印象薄かったということかな。
いやもうなんで忘れてたんでしょうね。我ながらどんな頭の作りしてるんだかw
一応弁解をさせていただくと、
グロック形式のお祭りってほっといても開催日になれば目にところにあがってきますし、
別にどのタイミングで視聴しても大丈夫だから、個人的にはあんまり時期とか概要とかを意識してないんですよ。

ともかくそんなわけで、今回のウソm@sについても企画概要や時期なんかは特に気に留めてなかったのですが、
改めていろんな事情を鑑みてみると、今回の開催は凄く待ち望まれていたことであり意義深いものだったということに気づいたわけです。
まず六次〜七次の間で一年以上期間が空いたわけですが、それ自体が今までのウソm@sの歴史でもっとも長い空白の期間だったりする。
そのうえ六次は突発開催で参加できなかった人も多数いるはずだから、彼らからしたらもっと長い時間待っていたことになる。
しかも五次・六次から今回の間というのは、ちょうどシンデレラガールズが登場し流行り始めた期間なんですよね。
ネタの宝庫であるモバマスキャラを使った一発ネタみたいなのを構想していた人たちは多いでしょうし、そういう方々にとってウソm@sというのはうってつけの場所。
みんな長いことネタを抱え、しかし出せないままだったんじゃないか。
そしてそんなノベカクPたちにとって、今回の第七次ウソm@sというのはまさに「待ってました!」って感じだったんじゃないかなと。

ウソm@sという企画は、個人的にも非常に素晴らしい企画だと思っています。
何といっても、「製作者にとって凄く都合のいい企画」なのがいいなーと。
(この書き方だとdisってるように聞こえちゃうかもしれないけど、他にいい表現を思いつかなったのでご勘弁を><)
イデアだけ披露して後はそのまま投げっぱなしでもいいし、
数字が回ったり反応が良かったりして気が乗ったら、そのまま連載に繋げても構わない。
それを否定的に捉えている方もいるかもしれませんが、僕としてはそこがこの企画のいいところなんです。
何というかねぇ、一視聴者として長らくこの界隈を見ていると、
「やっぱりテキストもののシリーズ連載ってめっちゃしんどいんだろうなー」ということをひしひしと感じるのです。
まず一話一話を作る手間が相当なものでしょうし、
それに話が行き詰ったり、視聴者が減ってきたり、他に楽しいことを見つけたり、その他諸々の原因やリアル事情なんかも絡んできたり……。
モチベーションを下げる要因がいくつもあって、完結までこぎつけるのは相当な苦労を要するはず*1
SS作品とかですらそうやって更新が次第に遅くなり途絶えていくものをよく見かけたので、
まして動画媒体のこの界隈、もう「完結まで続いたらラッキー」ぐらいの感覚で眺めるようになってきました。
シリーズの一視聴者・一ファンとして、全く言いたいことが無いと言ったら嘘になります。
もしこれが商業作品相手だったのなら、どんだけ厳しいことでも遠慮なく言えますよ。「富樫仕事しろ」とかw
でもここはニコマス。基本的に一銭にもならない、しかも著作権的に思いっ切りブラックな世界なわけです。
そんな場所で、果たして僕は作者に対してどこまで連載に対する責任感とか、視聴者に対する義理とかを求めたらいいものか……見るだけの側としては非常に悩ましいのです。
……ともかくそんな続き物連載に対して厳しい世界だからこそ、
ウソm@sみたいな、作り手側に都合のいいよう設計された企画があってもいいんじゃないかと思うわけです。
少なくともこの企画がここまで長い間絶えずたくさんの参加者を集め、盛り上がってきたのは、
そういう「都合のよさ」があるからこそなのではないかと思いますし。


今回のウソm@sは今までずっと腰痛P・糸冬Pらにより企画されていたところを、ランプキンPが名乗りを上げ引き継いだとか。
(この事情すら最近初めて知ったという……)
ウソm@sのような素晴らしい企画の灯が消えなかったことは多くのテキスト系Pはもちろん、
一視聴者の僕としても非常に嬉しく、ありがたいことです。
今更ながら、ランプキンPの行動に感謝するとともに、
今回の第七次ウソm@s祭りが開催された喜びを心より噛みしめています。

ついでにお気に入り作品のピックアップもしようかと思ったんですが、気力が途切れたので今日はこの辺で。気が向いたらまた日を改めてやります。

*1:作品の長さや製作にかかる手間の差などにもよりますが