2013年上半期ニコマス20選

基本レギュレーション
・対象は2013年上半期(1月1日〜6月30日)に公開されたニコマス動画
・自身のセレクトを20作品以内でブログ・ブロマガ・マイリストなどで公開
・1Pにつき1作品
・選考基準はフリー(お気に入り・埋もれ発掘・テーマに沿って等何でもオッケー)

その他細かいことはコチラを参照してください。

今まで僕の20選は基本的に投稿日時順で並べてるだけだったんですが、
今期は並べて置いておきたい動画の組合せがいくつかあったので、多少順番を弄ってみました。

※いつもながらけっこう長いので、読むのがめんどくさくなったら一番下までスクロールしてマイリストの方を見てください

【2012年下半期ニコマス20選ED】 START!!(ATP)


12年上半期からATPが20選の主催を受け継ぐことが発表されて、
一つ気になっていたのは、ED動画どうするんだろうなーってことでした。
前主催・卓球Pの作るEDは毎回好評で、それが20選という企画の中核みたいなものでもありました。
特にラストに発表された「鳴り止まないっ」はなんと20選で一位獲っちゃうほどのものだったわけで。
僕としては20選という企画が続くというだけで十分なのでそれ以上は何も求めてなかったんですが、
しかしまあ、ああやって毎回熱い叫びで20選の幕を閉じていた卓球Pの後を継ぐというのはプレッシャーあるだろうなーと何か勝手に心配してました。
……そして、12年上半期まとめのラストでクラブナイトが流れた時、僕は心底ATPに感服しました。
とにかく暑苦しさ全開で直球勝負な「剛」の卓球Pに対し、
歌詞シンクロ芸で愉快に軽快にという「柔」の搦め手は、バラエティ豊かな動画を作るATPらしい攻め方。
それでいて、参加者みんなの「大好きだ!」という想いを受け止めきった熱量の塊……という根っこ部分は変わらず引き継いでいる。
あの瞬間、僕は20選という企画とその魂がATPへと受け継がれたのだということを実感したのです。

んで今回の「START!!」ですが、これがまた笑いも熱さも感動も前回からより一層パワーアップしちゃったわけで。
春香さんの陽気な歌声に合わせて、器用に遊び心たっぷりに映像を当てはめていって。
ラストの「どーん」をはじめとする大爆笑あり、一番サビのドラクエ3連発みたいなグッとくるような心憎い流れもあり。
それに全体を通して流れる動画の多様さや落差の大きさを見ていると、その「何でもアリ」な感じがああニコマスっていいなぁと思わせてくれる。
こんだけ多種多様の動画から上手いこと歌詞に合う部分を探してくるというのはメチャクチャ大変だろうに、
軽いノリの曲でそれをサラッとやってのけているように見せるところなんかも何だか素敵ですね。
そんなわけで、ATPの作るEDというのはすっかり僕にとって新しい20選の楽しみとなってしましました。今期も期待しちゃいます。

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2013年1月第5週のお気に入り

【KAKU-tail7単品】 伊織 切り絵 ラビリンスのタイミング(ジェットP)



我ながらもうちょいマシな褒め方は無いのかって感じですが、「気取った感じがしない」のがいいなーなんて。
一つ一つのカットのデザインセンスとか魅せ方とかも物凄いんですが、
そればかりに傾倒してアイドルを埋もれさせるようなことなく、
しっかりと伊織を魅せる作品として成立しているということが僕にとっては重要なのです。

コミカルなタッチで描かれた愉快なPの悲哀や伊織とのやり取りが楽しくて、伊織が活き活きしていて可愛いくて、

そうかと思えば時折、ゾクッとするような妖艶さを見せつけられることもあって。終始伊織にドキドキさせられっぱなし。
kaku-tailでは今回もたくさんの素晴らしい動画と出会うことができましたが、たぶん最もアイドルに釘付けにされた動画はこれだったんじゃないかなと。

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エスケープ・フロム・JA(**P)



アイマス2から熱血野球物語を生み出してしまう「アイライクアマミサン」や、
美希のおねだり顔が反則的に可愛い「」とも迷ったんですが、
終始息を持つかせぬドラマチックな展開にワクワクさせられたこちらを選ぶことにしました。

**Pのコミュ台詞やモーションの拾い方、衣装やアクセの選び方、そしてストーリー構築のアイデア
それらがいかに秀逸か……みたいなことは最早書くまでも無いような感じですが、
にしてもこの作品はそれが物凄い密度で詰まっていて驚かされっぱなし。
観終ったときには、まるで一つの大作洋画だかミュージカルだかを鑑賞し終えたかのようで。
毎度楽しみな**P劇場の中でも屈指の一大エンターテイメントなのではないでしょうか。

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2013年1月第4週のお気に入り(2/2)

アイドルマスター 「スマトラ警備隊」(推空P)


おそらく僕が想像力の乏しい人間だからなのでしょうけど、
抽象的な、意味がつかみづらいような歌詞になんか苦手意識がありまして。
このスマトラ警備隊という曲についても、「何となくいい感じだけど意味はよく分かんない曲」なんて風に認識してました。
だからこの動画を見た時は「あの歌詞を拾っていって、こんな物語が紡げるのかー」ってなんか感心しちゃいましたw

やくしまるえつこのふわふわした歌声をバックにコスプレした可愛い女の子たちが踊っていて、絵面は何だかメルヘンチック。

でもよくよく見ると繰り広げられているストーリーはサスペンスチックで悲劇的。そんなギャップがまた面白い。

そしてラストがまた清々しくて素晴らしいのである。
春香さんから奪った(?)ドリルで悪の陰謀を打ち砕き、美希の元に返ってくる雪歩さんマジかっけー! みきゆき! みきゆき!
楽しい物語に加えて、雪歩の優しさや凛々しさ、なかなかお目にかかれない爽やかなみきゆきも堪能できて幸せです。

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2013年5月第2週のお気に入り

アイドルマスター ゆいかおり「PUPPY LOVE!!」みきはるか(ぎょP)



アニマスで美希の立ち位置が向上したことなんかもあって、今のアイマスは再び(?)春香美希のツートップ体勢みたくなってきたよう感じます。
しかし、Pを取り合う恋のライバルみたいな感じで関係が取り上げられるのはよく見るものの、
この2人が「アイドル」として並び立つのってあまり見かけないし、なかなか想像もしづらかったんですよね。
そんな中この動画を見て、なるほどはるみきのステージってこうなるのかーと凄く腑に落ちたのです。

同じ今時な恋する乙女ソングを歌って踊っているのに、2人から受ける印象はそれぞれちょっと違って。
美希はいかにも乙女たちのカリスマって感じで、全国中の女子学生から「私も美希ちゃんみたいになりたいなー」と憧れの視線を向けられてそう。
一方春香はもっと身近な感じで、全国中の女子学生から「ああー、その気持ちすっごく分かるよ春香ちゃん!」って共感を覚えられていそうだなと。
それは双方のアイドルがそれぞれの個性を武器を磨き抜き発揮した結果であり、
そして今ステージの上で火花を散らしつつも、お互いをより引き立てあっているように感じます。
2人が作り上げるステージはとっても楽しくて眩しくて、
アイマスの看板を背負って立つ好対照な2人のメインヒロインの、その風格に頼もしさを覚え嬉しくなったのでした。

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「iM@S KAKU-tail Party 7th Festa」 3rd night 雑感

あ〜たし、さっくらんぼ〜♪(むきリンP)



「PUPPY LOVE!!」と同じく、今時の恋愛ソングを歌っている春香さんが凄く共感を集めそうで、凄くアイドルしてるなーと。
さくらんぼを「今時」としていいのかどうかはちょい微妙なところですがw
でも僕がちょうど小中学生くらいのときに流行った曲なので親近感がわきやすいのよね。
無印春香は一昔前の、昭和のアイドル歌謡曲が相性抜群な感じだったけど、2春香はこういう近代のJPOPの方がしっくりくるような気がします。

さらにサクラストーム(衣装)&ジャパネスクサクラ(ステージ)という、
春香さんのために仕立て上げられたような環境がよりアイドルとしての格を高めていて、
トップアイドルになった2春香のステージとはズバリこんな光景だ、ってのを見せつけられたような気分になりました。
きっと老若男女誰からも愛されるであろうその笑顔は、国民的アイドルの貫録十分と言った感じです。
春香の動画は明るいの暗いの、直球で愛をぶつけるものに深い闇を感じさせるものといろいろありますが、
何だかんだで僕は素直に明るく可愛くアイドルしているようなものが一番好きでして。
2ndvisionもそろそろ一区切りかなというこの時期に、その究極系みたいなものが見られて幸せでした。

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桜満開、アイドル力全開
2013年4月第1週のお気に入り

アイドルマスター2 「Love Destiny」 亜美(泥水さん)



今期一番のお気に入りにして、僕の中での13歳亜美史上最高のPV。
年明け早々これと出会ったことで、2013年上半期は僕にとって双海亜美のシーズンになったし、
その終わりに際して、今まで亜美についていろいろこじらせていたアレコレを吐き出させられたりもしました。
まあおかげでこの動画について言いたいことはほぼ書き尽くしちゃったんだけど……w
憎らしいほど鋭く鮮やかに双海亜美というキャラクターの痛みを描くこの作品は、決してただ楽しく見ていられるようなものではないけれど、
でもやっぱりこれを語られないことには亜美は救われなかったと思うし、
そして実際にこうして形にしてくれる人がいるもんだから、やっぱりニコマスが大好きなんです。

あと、何度も繰り返し言っていますが2:01〜のターンのシーンはほんっとに素晴らしいですね。もう数えきれないくらい繰り返しリピートしてましたわ。
あのシーンと、そしてあの亜美の表情はこの先もずっと僕の胸に残り続け、この先双海亜美へと想いを馳せる度に思い出されることでしょう。

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合法?違法? そんなことはどうでもいい!
2013年1月第2週のお気に入り
「真美派」が描く亜美の世界
「亜美は不憫」と、それを憂えていた自分について

亜美 『また、あした』 PV(あとりえP)



Love Destiny」が13歳亜美最高のPVなら、こちらは13歳亜美最強のPVと言ったところでしょうか。

例えば誰よりも天真爛漫で何者にも縛られない無垢な笑顔だとか。
そんな中でふと覗かせる、まだ未熟な恋心に翻弄されるいじらしさだとか。
真美に置いてかれたかのように感じて焦る健気さだとか。
眼鏡が似合っててくっそカワイイだとか。
他の誰にも、真美にだって完璧には真似できない亜美だけの持ち味、亜美だけの可愛さがそこにはあって。
同じアイドルとして活動していた亜美真美が独立してからもう3年以上立つわけですが、
これまで最も、「双海亜美」が真美とも竜宮小町とも関係なく、一人のアイドルとして輝いているよう思えたのでした。
ラブディスで始まったシーズンの終盤かつ誕生祭で、そんな亜美PVがくるというのもまた素敵な話ですよね。

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「真美派」が描く亜美の世界
2013年5月第4週のお気に入り
「亜美は不憫」と、それを憂えていた自分について

アイドルマスター2】 Hey, Soul Sister 【亜美真美】(benP)

【Novelsm@ster】 雨とお掃除、ジュースの日(にわP・シロP)


真美に遅れをとりつつも、亜美が一人のアイドルとして徐々に発展してきたことを喜ぶ気持ちもありますが、
一方で、やっぱり亜美真美は2人そろってるのが一番だよなぁという感情ももちろんありまして。
いおみきだとかやよいおりだとか好きな組み合わせはいっぱいあるんですが、一番特別なのはやっぱり「あみまみ」。
そんな2人を別々のアイドルとして、同じユニットでプロデュースできないことはやっぱり残念だし、
もう一度765組主体のプロデュースゲームが出るなら今度こそさせてくれよと思ってるんですが、
でも、2ndvisionで2人が一度道を違えたのことにも十分価値があった。正解だったんじゃないか。この2作品を見ているとそう感じるのです。


「Hey, Soul Sister」には、いつだって相手のことを意識しながら、
アイドルとしてそれぞれ別の場所で戦って、亜美(真美)と並び立てる存在であろうとする2人の姿があって。
それだけに、手のひらと共に2人がそれぞれ歩んできた物語が重なる2:40のシーンが美しさに心震える。

「雨とお掃除、ジュースの日」には、家族として姉妹として、
お互いへの親愛の情を何気ない日常の中で覗かせる2人の姿があって。
ちょっとやそっと離れたくらいでは絶対に揺るがないであろう2人の結びつきの深さに安心感を覚える。

もし何の制限も無く亜美と真美を一緒にプロデュースすることができていたらなら、果たしてこういう発想が出てきただろうか。僕にはそうは思えない。
2人の道が分かれたことを契機にこういった作品が出てきて、2人の絆がこんなにも強いのだということを実感できた。
だから僕は、この選択にも間違いなく価値があっただと素直に信じられるのです。

「Hey, Soul Sister」について言及したエントリー
手のひらと共に重なる、それぞれの物語
2013年3月第3週のお気に入り(2/2)
「雨とお掃除、ジュースの日」について言及したエントリー
残さず全部ほら 二人のことを話そうよ
2013年1月第5週のお気に入り

【環境音m@ster】きゅんっ!シャワーガール(妖狐P)



折り返し地点にきたのでここらで一つ息抜きをw
生々しさを感じさせる表現だとか、体を洗いつつ所々でついポーズを取っちゃったりする作りこみに加え、
ラストでしっかりオチまでつけててもう大変素晴らしい。

にしてもこれを見てカワイイとかエロいとかよりも先に、
「もし春香さんと結婚して、お風呂場からこんな陽気な歌声やどんがらがっしゃん音が聞こえてきたら楽しいだろうなー」
なんて考えが頭をよぎったのは、我ながらいろんな意味でちょっと危ない所まで来ちゃってる気が……。

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君と暮らせたら
2013年3月第4週のお気に入り

[Y→I]+10y 「水瀬伊織の逢いたいひと」(M@co.jP)


この動画、発表されたの自体は今期じゃないから選ぶかどうか迷ったんですが、*1
当時に単品がきてたらほぼ間違いなく20選に選んでいただろう作品だし、
やよい視点の対作が投稿されたことでまた少し違う意味合いを持った事なんかも踏まえて、結局素直に選ぶことにしました。

「この曲のアイマス動画が見たい!」ってのが実現したことは過去にも何回かあったんですが、
「secret baseでやよいおり友情物語が見たい!」みたいなドンピシャすぎる願望が形になったのはこれが初めてだったので、
初視聴時は冒頭の曲が流れやよいから伊織へのメールが届いた瞬間、既に興奮と期待が爆発しそうだったことは今でも鮮明に覚えています。
(思い描いていたのはZONEの原曲でやよいおりは無印ベースだったので、正確にはちょっとだけ違ったんですがw)

幼い少女たちの、打算の混じらない純粋で微笑ましい友情というのはやはりいいもので。
しかしそこから大人になるにつれ、いろんなしがらみが生まれてしまって距離も開き始める。
それでもいつだってお互いの胸の中には相手の存在が強く焼き付いていて、

環境も関係も変わってしまっても、こうして幼いころと同じように語らいあう。その光景の美しさと言ったら。
やよいおりは現在の2人がまだ幼くて境遇が対照的なだけに、こういう○年後の友情の形みたいなのが映えますね。
「10年経ってもやよいおり」とはよく言ったものです。

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アイドルマスター 「かえるは月にいるうさぎを想うのか」 やよい&いおり(shakeP)


1番でやよい、2番で伊織がそれぞれ相手のことを思いつつ、今は別々の場所で活動している姿が描かれていて。
それこそクライマックスでは一つ上のsecret baseのように、2人が再びめぐりあって幸せ! 友情は永遠!ってな展開になるのかと思ったんですが、

しかしそこにあったのはかつてユニットを組んでいた頃の、昔の2人の姿。
もしくは結局ユニットを組むことは叶わなくて、2人の頭の中だけにしか存在していない空想の光景。
僕にはそういったものに見えて、どちらにせよこの作品内で2人が再び巡り合うことは叶わないままなんだな……と。


その結末を知ったうえで改めて見返してみると、
理想を捉えられなくてもなお今この時を精一杯、力強く生きている2人の姿に胸が熱くなるのです。
かえるはいつだって月にいるうさぎのことを想いつつ、
きっとうさぎもいつだって地上のかえるを想いつつ、でも今は目の前の現実と闘っていく。
そんなやよいおり像もまた素敵なものではないでしょうか。

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2013年6月第2週のお気に入り

超アイドル級のダンガンロンパ Chapter01-7 【novelsm@ster】(モノクマP)



その時期に開始・完結したもの以外のシリーズ作品を選ぶときは、
半年を通じて凄く楽しませてもらった、いわゆる「神回」があった場合に限るというのが僕の中でのルールでして。
正直この回はまだ物語としては最初の方もいいところで、とび抜けて盛り上がった話であったとは言い難いです。
しかし、「完全にダンガンロンパだこれ!」と叫んでしまうような衝撃の再現度を見せつけられたというだけでも、
原作ファンの一人としては選ばざるを得ないかなーと。

この回を見て思い出したのは、ともきPの逆転裁判春香を初めて見た時のことでした。
当時はまだ架空戦記というものに触れたことが無くて、その概念を意識してはいなかったんですが、
大好きなアイマスと、同じく大好きな逆転裁判とを組み合わせて、こんなにもよく凄いものを作ってくれる人がいるのかと。
アイマスを全く別の作品と結び付けて、その世界で活躍するアイドルの姿を見ることができる架空戦記というジャンル。
その魅力を初めて意識したのがあの瞬間だったように思えます。
そしてそれから5年経ち、再びあの感覚が思い出された。
ロンパが逆裁と同じアドベンチャーもので、システムも似通っているというのがあってこそかもしれませんが、
それでも、今もなおあの頃と同じような喜びを感じさせてくれる作品が出てくるというのは感無量というものです。

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「超アイドル級のダンガンロンパ」 最新話が「完全にダンガンロンパだこれ!」ってクオリティで何かもう笑えてくる件
2013年4月第4週のお気に入り

サンキューユッキ 49位はお嬢!(フュージョンP)



今期のニコマスで一番楽しませてもらったのは、間違いなくこのサンキューユッキだったと断言できます。
期間内だけで41作という投稿ペースも驚異的ですが、
内容の方もどんどん設定やキャラの関係が掘り下げられていき、回を増すごとにどんどん面白くなっていきました。
あと、今期に入ってWBCペナントレース開催を迎えたことで、
リアルタイムのプロ野球事情との同期がより強くなったというのもデカいよね。
横浜が勝てば凛がウキウキで、広島が調子を落とすとお嬢が機嫌を損ね、ガッツの復活劇にユッキは思わず感激。
そんな彼女たちの一喜一憂と共に見ることで、リアル野球もより一層楽しくなってきました。
サンキューユッキ。サンキューフュージョニキ。

どの回を選ぶべきかかなり悩んだんですが、
怒涛の野球選手ラッシュでアイマス側のリアルタイムイベントも楽しませてくれた49話を挙げることにしました。
キャラも野球選手もどんどん増えていって、ファンの支援MADなんかも見かけるようになり、
広がり続けるサンユキワールドが果たしてどこまでいくのか非常に楽しみです。

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50話突破したしなんとなくサンキューユッキの話でも

【第七次ウソm@s祭り】アイドルマスター 雪を歩く トレーラー(すっきりぽんP)


映画のレンタルDVDなんかで本編の前に流れる別作品のトレーラー集が何か凄く好きで、いつもついつい見てしまいます。
2時間3時間もあるような作品から、その作品を分かりやすく説明できるシーンや台詞を並べて、2、3分ほどでストーリーの大部分を展開してしまう。
けどクライマックスについてはぼかして、「結末気になるでしょ? じゃあこっちの映画も借りてみてね!」と視聴者を誘導して終わる。
そんな映像を見ていると凄くワクワクして期待を煽られるんですが、
不思議とその後に、「よし、じゃあこの作品も借りてみるか」となることは滅多にないんですよね。
それはきっと、短時間でテンポよくストーリーが展開されていき、
かつシーンとシーンの間の行間を想像で埋めることで、短時間でとても濃密な話を見た気分になれるあのトレーラー特有の感覚が好きだからなんだと思います。
それに、与えられたパーツを手掛かりにして自分好みの形にクライマックスを妄想していくと、
本来の作品以上に理想的な物語になる可能性すらもあるんじゃないかなと。

だからこの作品についても、単に本編に対する予告というだけでなく、これ自体が一つの動画作品として完成されていると思うのです。
断片的な情報からおおまかなストーリーの筋を想像していって、
「雪歩」とその周囲の人たちが迎える結末を勝手に想像してはちょっと涙ぐみ、
視聴を終えた後は、一つの長編を見終わったかのような充実感を覚えていました。
これはウソm@s作品なわけですし、永遠に本編が来ない予告されたままの作品になる可能性も十分あるわけですが、
例えそうなったとしても、僕はもうこのトレーラーだけで彼女たちの物語を堪能できたのでもう満足なのです。
……と言いつつ何だかんだでやっぱり本編は見たいので、もし作る意欲があるなら是非お願いしたいところ

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「雪を歩く」と書いて、「雪歩」
2013年6月第2週のお気に入り

無課金ミリオネア(リンP)




かつての最初の贈り物は、今や最も高性能で高価なアクセサリー。
それを「買い戻す」という響きにはどこか心揺さぶられるような熱さを感じるのだけど、
でもついつい他の売り物に目が行って、キュンキュンメガネとかに貯めたお金を使っちゃう。
その気になれば、DLCのマニーを買ってすぐに資金を用意することもできる。でもそんなことはしない。
「カネが惜しいからじゃないぜ、ロマンチストだからさ」と決めたかと思えば、
「カネがないからだよ(本音)」なんてことを動画説明文に書いちゃう。
そんな熱血なんだか飄々としているんだか、
カッコいいんだか悪いんだか分かんないような、その視点が何とも愛おしい
その視点で雪歩を見ることで、自分だけでは気づけないような核心にまで触れることができるのです。


お姫さまティアラというアクセサリは確かに特別感あるし思い入れも強いけど、
でもこれそのものがどうこうなんて、本当はさして重要なことでは無かったんだなと。
キュンキュンメガネ装備雪歩の可愛さがそれを証明してくれているよう思えます。
今までたくさんティアラを扱った動画を見てきましたけど、この動画のそれはなんだかとっても痛快でした。

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お姫さまティアラとお姫様ティアラ
2013年4月第3週のお気に入り

イジメられやよいを救うために 765プロがとったさり気ないカッコいい行動(虹色ファンクさん)


アニマスの大きな特徴の一つに、765プロを家族的な空間として描いたというのがありますが、
よく10話辺りが批判されているように、やよいがお姉ちゃんたちに保護される末っ子の弱者ポジションみたくなっちゃったのはちょっと引っかかる部分があります。
けれど、そういった感じで描かれる765プロのあたたかさを心地よく思う気持ちもまたありまして。
アニメ以降流行った、アニマス設定準拠のSSとかたまーに読むんですが、
「765のみんなでやよいや高槻家のために何かしてあげよう!」みたいな話がわりと多いんですよね、
そこでは765アイドルの優しさとやよいのみんなから愛される人柄が表現されていて、こういうのもいいもんだなーなんて。

そしてたった一つのカットで、それをあまりにも鮮やかにあたたかく美しく表現したこの動画は、
そんなアニマス的世界観における究極形の一つみたいなものだと思うのです。
この光景を前にすると、細かいモヤモヤなんてもうどうでもよくなっちゃうんですもの。
こんな765プロのカタチも、ツインテも、どちらも素晴らしいものですね。眼福眼福。

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2013年2月第3週のお気に入り

アイドルマスター 961ちゃん狂詩曲(鏡花P)



SPのライバル関係は2の竜宮小町やジュピターに対するそれよりも断然よく出来ていたと思うんですが、
一方で実際ゲーム上で戦うときは、途中まではずっと強制敗北、
最後は急に弱体化しちゃうから特に苦労もせず勝てちゃう……みたいな感じで2のフェスとかよりも鎬を削ってる感が薄かったんですよね。
しかしこうして映像作品として、ドラマチックに演出された形でアイドルたちの戦いを見ていると、
お互いに譲れない信念の元に全力をぶつけ合っているのがひしひしと伝わってきて、やっぱSPのこの関係っていいもんだなーと改めて感じまして。
響・貴音・美希それぞれの性格や状況に照らし合わせて3者3様のストーリー表現がなされているのも、
SPという作品への深い理解と愛情を感じさせてグッとくるものがあります。

あと、印象的だったのはラストのシーンでしょうか。
3人が765プロに加わり、団結の象徴(?)のバイタルサンフラワーを着て笑顔を浮かべてハッピーエンドの体をなす一方で、
961プロの、孤独な王者の象徴たるビヨンド衣装を纏い、悲痛な面持ちを浮かべる別時空の3人。
今や響と貴音は当たり前のように765プロの一員、それも他と同じ駆け出しからのスタートとして扱われています。
そのこと自体を否定する気は無いんですが、実は僕には未だに美希はともかく、響貴音に関しては961時代の方が印象強くて。
かつて孤独に使命に苦しみながらも気丈に闘い抜いたアイドルがいたのだと刻み付けるかのようなそのクライマックスは、
僕の心に味わい深い余韻を残し、長く長く、今もなお響き渡っているのです。

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2013年3月第3週のお気に入り(1/2)

今日現在が確かなら万事快調よ(たかなしP)


最近かの名作「ダイの大冒険」を一気読みしたのですが、
その影響かこの動画を見ていると、ダイ大の有名な台詞「閃光のように…」を思い出してしまうのです。

知らない方のために軽く説明しておくと、
ダイ大では人間サイドの勇者ダイ一派と、魔物サイドの大魔王バーン一派が地上を巡っての戦いを繰り広げています。
それから何やかんやあって最終決戦に突入し、
何やかんやで最後に立っているのはバーンとダイ、そしてダイの仲間で、大魔導師であり普通の人間でもあるポップの3人だけになります。
ダイとポップはバーン相手に善戦しますが、何やかんやで2人がどう足掻いてももはや勝機は無いと知らされ、
バーンは勝利を確信し、何千年だかにわたって対立していたという魔界のライバルにその自慢話を始めます。
生き物としてのスケールが違いすぎる、最初からこんな奴に叶う筈が無かったのだと絶望するダイと仲間たち。
しかしポップだけは残されたわずかな希望を信じて、何度も繰り返しバーンに立ち向かうのです。
なぜそうも諦めが悪いのかと問うバーンに、ポップは昔母親に言われた、
「人は誰でもいつかは死ぬ。だからみんな一生懸命生きるのよ」という言葉を思い出し、次のように続けます。

あんたらみてえな雲の上の連中に比べたら、おれたち人間の一生なんてどのみち一瞬だろう?
だからこそ、結果が見えてたってもがきぬいてやる! 一生懸命に生き抜いてやる!
残りの人生が50年だって、5分だって同じことだっ!!!
一瞬…!! だけど…閃光のように…!! まぶしく燃えて生き抜いてやるっ!!
それがおれたち人間の生き方だ!!!
よっく目に刻んどけよッ!!! このバッカヤローーーッ!!!!」

なんかやたら長くなっちゃいましたが、
要はポップの語るそんな人間の生き様が、この動画で描かれているアイドルたちの姿とオーバーラップするのだという話なのです。


アイドルマスターというコンテンツが2ndVisionに移行すると、ニコマスでもどんどんそっちが主流になっていきました。
さらに今度のライブでまた、新しい展開へと移行するのでは……なんて話も聞こえてきたりする。
僕たちプレイヤーは外からその流れを俯瞰し移り住んでいるのだけれど、
一方、「アイドルマスター(無印)」という箱庭の中に閉じ込められた彼女たちは、そこでの生き方しか知らないわけで。
いずれ彼女たちはどんどん過去のものとなり、見向きされなくなってしまうかもしれない。
でも、今この時しか彼女たちは、いつだって僕たちの今に閃いて見せようと全力投球なのだ。
ソロの持ち歌からデュオの持ち歌、そして主題歌のダンスをひたすらアップカメラで届けてくる彼女たちの力強い姿は、
まさしく閃光のごとく眩い光を放っていて、僕の目に心に強く熱く尊く刻み付けられたのでした。

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2013年4月第4週のお気に入り

2013年上半期の20選は以上の20作になります。
マイリストはこちら↓

今期はアイマス2のDLCが終了し、今度のライブでアイマス3発表か? みたいな噂もあって、
そろそろアイマス2ndvisionにも終わりが来るのだろうかと意識するようになりました。
もちろん次に発表されるのがL4U2みたいなもので、まだまだ2ndvisionが延命する可能性だってありますが、
それでもきっといつかは2ndvision終焉の日が来るわけです。
では果たしてその日までにニコマスアイマスに、アイドルに対してどれだけのものを残すことができるのか。
そういう観点が僕の中でどんどん強くなっていって、それが作品のチョイスにもつながったよう思えます。

アイドルに関しては、いつも通り雪歩・伊織・春香が多いうえ、
今期に限っては亜美真美がめちゃくちゃ強かったので、今までで一番というくらいキャラの方よりが生じました。
半数ほどのアイドルがほぼオールスターものでしか出番が無いというのは、僕にとってはなかなか無いケースですね。

あと、今期は**PむきリンP泥水さんあとりえPリンPなど、
複数選びたい作品があったが1P1作制限で選べないケースが今までにないくらい大量発生しました。
あの動画やあの動画が選べなかったのは残念だなぁ……なんてw

では今期はこんなところで。また半年後にお会いしましょう。

*1:20選のルール上はなんら問題ないので、あくまで個人的な拘りです