アニメ「アイドルマスター」第19話感想

貴音回でもあり、そして次回の重要なエピソードへの繋ぎ回でもあり……

※ネタバレ含みます

正直なところ、今回はあんまり期待していませんでした。
響回のように961がガッツリ絡んできて、しかもメインがいろいろと難しい貴音ですから、不安が大きかったんですよね。
そのうえ、千早のエピソードに尺をかなり割きそうな予感もしましたし……
でも蓋を開けてみればなかなかの出来で、スタッフに謝りたい気分ですw

貴音は月の姫だのなんだのといったよく分からない設定持ちの掘り下げにくいキャラで、
実際2のストーリーはよく分かんない感じになったという噂を聞くのですが(まだプレイしていないので、断言はできませんが)
今回の貴音のエピソードの作り方にはなかなか感心させられました。
なるほどキャラクターを深く掘り下げなくても、その魅力を十分伝えることはできるのかーと。
……まあ、貴音はミステリアスなところが魅力みたいなキャラなので、あんまり深く迫るわけにはいかないのかもしれませんがw


何といっても今回は作画が凄く綺麗で(あくまで素人の主観ですが)、貴音の美しさ・凛々しさ可愛さを余すことなく伝えられていたと思います。
あまり多くを語るキャラクターではないので、映像の力が凄く活きてきますね。
特にEDは全カット神がかっていました。今までで一番好きかも!
たぶん、今回は作画がイマイチだったらいろいろと台無しになったんじゃないかなーと思います。

やや心配だった961との絡みも、貴音がPを頼るきっかけとなって上手く機能していたかと。

それに勇敢に立ち向かい、悪徳記者を出しぬいた貴音の強さを描く媒体にもなりましたしね。
ここの一連の流れの貴音は凄くかっこよかったです。
真とはまた別の次元のカッコよさがあるんですよねー。
SPでも響・美希は961に体よく利用されていたのに対し貴音は一線を介していて、そういう強者にも踊らされない・屈さないところが素敵なんです。

そして、その後に少しお茶目な姿を見せるのがまたたまらんw
こういう微妙なギャップが本当にいいんですよねー。
そういう意味では、中の人から派生した大食い設定は非常に秀逸だと思います。
今回も、インタビュー中に夢中で食べ物について語る貴音は可愛かったし。

また貴音と765プロのみんなの交流も良かったです。

やっぱり貴音は他の皆から見ても「よく分かんない人」なんだけど、それでも皆に心配され、総出で付き纏われる程度には慕われている。
一方の貴音はそんな仲間たちを「いい意味で」少し高みから見守っている感じがして、あずささんとはまた違うお姉さんぶりを発揮しているんですよね。
10話のやよい、11話を初めとした雪歩、そして4話と今回の千早との絡みなど、思い返せばわりと至るところでそれを実感できます。

そんな貴音と仲間たちとの距離感はなかなか面白く、また心地よさも感じました。
実は今まで、アニマス765プロ大勢の中の一員と化している貴音よりも、
SPで、圧倒的なオーラを感じる強力なライバルだったころの貴音の方が魅力的だと思っていたんですよね。
でも今回を通して、仲間たちに囲まれている貴音も悪くないなーと思えました。
……ただ残念だったのは、竜宮勢が登場しなかったことですね。
貴音と伊織の絡みは是非見たかったのにー(><)

とまあそんな感じで、貴音の内面について深く掘り下げられることはなかったものの、
美しく凛々しく、しかし少しお茶目な一面も描かれ、765の仲間たちに愛されている姿が素敵で、貴音回としては悪くない出来だったなー
……と考えていましたが、ラストの千早が全て持っていきましたね(^_^;)
千早が縁日から一人で帰ろうとした辺りでだいたいの流れは読めて、
「ああ、今回は次の千早回への繋ぎのエピソードでもあるのかー」と感づいてはいたのですが、それでもやっぱり衝撃的だった。
あらゆる面で、「うそつき(><)」が全部持って行った11話のラストを彷彿させますねw
(ED直前、相手が前・後半のメインである美希・千早、いくつかの回で伏線が貼られていた…などなど)
EDの風花がシリアスな歌だったおかげでチグハグ感はありませんでしたが、やっぱりあの部分はCパートに持っていくべきだったと思うなー。
貴音が月を見上げるカットからEDに入った方が、どう考えても自然だと思うし……

でも千早の過去話に、こういう形で入るのは少し意外でした。
というか、良くも悪くも小悪党止まりの印象だった黒井社長が、あそこまで下劣なことをするとは……

ラストの歌に窮する千早の姿とかもう見てられなくて、それだけに黒井社長への怒りが沸々と湧いてきます。
これは千早Pでなくても怒らずにはいられませんよ!
なんというか…唯一といっていい悪人である黒井が小者だからこそ、アイマスワールドはわりと平和だったように思います。
だからここまで強烈な悪意を突きつけられるとは予想だにしてなくて、戸惑いつつも強く感情を揺さぶられましたんですよね。
アイマスの公式ストーリーでここまでヒートアップすることって今までなかったなー。
やっぱりアニマス凄いわ、うん。

次回予告


タイトルも、予告のスタイルも特別仕様。
まあ今回の空気で、「来週のアイドルマスターは!」「お楽しみにー!」とは言えないよなぁw
間違いなく大きな節目となる回だろ思うので、たぶん一週間緊張しっぱなしだと思います。
でも、あんまり不安とかはないんですよね。
Pが、春香が、765プロの仲間たちがきっと千早を支えてくれる。
今までの19回のエピソードが僕にそう思わせてくれるんですよ。
それに、スタッフの皆さんの次回への意気込みも予告の時点から感じられましたし。
だから僕にできるのは、ただ信じることだけ。
キャラクターたちを、スタッフたちを、みんなを信じながら次回を待ちたいと思います。

今週のお気に入りカット


お眠りお姫ちん。 スンスンしたい
一瞬謎に包まれた貴音の私生活が垣間見れるのかと期待しましたが、ただの撮影で拍子抜けでしたw

京都お姫ちんが優美すぎる。
洋風ファンタジーのキャラクターみたいなビジュアルなのに、和装がバッチリ合うんだよなー。

アニマスのジュピターのキャラデザはいまいちだと思っていたんですが、今回初めてカッコよく見えました。
そういや冬馬がようやく黒井の汚さに気づきましたが、何か動きはあるのかな?

ウルウル目で貴音を引きとめる三人が超かわいい。
ここで響と雪歩を持ってきてくれるのが、実に分かってるなーと言う感じですね。

EDはどのカットも素晴らしすぎたんですが、中でもこの最初のカットが神々しすぎました。
こんな幻想的な画面は貴音でしか作れないだろうなーw

今週のおすすめ動画

アイドルマスター2 四条貴音『風花』-PV風味-

今回のED曲「風花」を作ったPV作品です。
実写背景との合成が綺麗で、そこで歌い踊る貴音の姿が本当に美しい。

765プロのみなさんのおかげです「食わず嫌い女王決定戦」一品目

某バラエティ番組をアイマスキャラで再現した作品。
貴音のボケ属性や大食いキャらが存分に発揮されていて笑いが止まりませんw
一人DS版のキャラが混ざっていますが、まあたぶん大丈夫でしょう。
というか、これを機会にDSをプレイ(ry

アイドルマスター 四条貴音 「ありがとう」

情熱大陸」のナレーションを切り貼りして、あたかも貴音を紹介しているかのように見せかけています。
ドキュメンタリー番組風動画としても秀逸な出来で、何より貴音の美しさに開いた口がふさがりませんよ!

うちのジュピターが配管工だった。でっていう

ジュピターのライブシーンがなんか普通にカッコよかったから、とりあえずこれで台無しにしておきますwww
本人たちが真面目にカッコよく歌っているだけに、滑稽さが二倍にも三倍にも増すという恐ろしい動画です……