新しい味わいのカプチーノ


伊織×カプチーノというのはコラボPV史上最強の組合せといっても過言ではないと思っていまして、その魅力はやはり格別。
過去のカプチーノPVというと、

原点のありすえPによるいおみき版。

DikePの伊織ソロ版。
hscもといwhoPの中学生トリオ版(現在は非公開)辺りが有名でしょうか。あとはニコマスメドレーのやつとかカクテル6のRED.Pのやつとか。
この3つだと美希の出演率も2/3なんですが、伊織贔屓の僕としてはやっぱりこれは伊織のものだというイメージが強いですね。
美希には申し訳ないんだけど、あまりにこの曲が伊織にジャストフィットしすぎなんや……。

さて、今回のむきリンP作品は僕にとって初めて見るアイマス2ゲームモデルでの伊織カプチーノだったわけですが、今までのカプチーノとはちょっと違う印象を受けまして。
過去のカプチーノでは、
一生懸命背伸びしようともがいていたり、「私を見てほしい・分かってほしい」「一緒にいてほしい」っていうセンチメンタルな情感を込めてたりって受け取っていたんですが、
今回のカプチーノからは、「そういう悩みもまた恋心の一つよね」みたいに構えていられる、女性としての余裕みたいなものが感じられたんですよね。
それはおそらく、動画の構造と容姿の変化によるものではないかと考えています。

過去のカプチーノ作品はコミュシーンを混ぜたり、ダンスパートの伊織がカジュアル衣装だったりと、
「素の伊織」が前面に出ていたからこそ、歌詞の内容も剥き出しの彼女の心を映しているように感じられた。

一方むきリンPのカプチーノは終始ダンスパートのみで構成されていて、
伊織はステージ衣装をまとい、「アイドル水瀬伊織」としてこの歌詞を歌いこなしている
そこにより気品ある美少女となった1→2の成長ぶりも加わって、前よりも悠然としているように見えたんじゃないかなーと。
単体で見ても新しい形のカプチーノPVとして素晴らしい作品なのですが、
今までのカプチーノ作品群が下敷きにあってこのステージが存在するのだと捉えると、より一層伊織が愛らしくなるんですよね。
過去に同じ曲に乗せて悩みもがいていた姿があって、
それを乗り越え外見的にも精神的にも成長した今、その体験を噛みしめながらアイドルとしてゆったりとこの曲を歌い上げている。
そんな15歳の少女の心情を重ね合わせると、もういじらしくて愛らしくていてもたってもいられないわけですよ。

もちろんそれだけ心を突き動かされるのは、アイドルのステージとしての本作の出来が良くてこそ。
とってもキュートな振り付けのチョイスと、ハート撃ち抜くアップカットの挟み方が実に甘い味わいで吐血しちゃいそう。

冒頭の手をぶらぶらする亜美真美→伊織アップカットの時点でもう心地よく死ねますわ。

そして何より、

「あと少しあたしの成長を待って」

「あなたを夢中にさせたくて 藻掻くあたしを可愛がってね 」

「何よりもあなたに逢って触れたいの」

「誰よりもあたしをちゃんと見透かして」

「もし我が儘が過ぎて居ても 黙って置いて行ったりしないでね」
こんな歌詞を伊織に歌われちゃあ、そりゃもうたまらんという話ですよw
この歌を伊織が肩の力を抜いて歌っていることを喜びながらも、その魅力の前ではとても冷静ではいられないのでした。
にしても、改めて見て聴いているとこのカプチーノという楽曲の歌詞はとんでもなく可愛いですねえ。
これを伊織に合わせたありすえPは凄い人だったんだなあと、氏の活動をしっかり追っていたわけでもないのにしみじみ感じさせられます。



伊織の話ばかりの記事になっちゃいましたが、この曲で亜美真美が脇を固められるようになったというのも感慨深いものがありました。
ジャリガールだった12歳亜美真美じゃあこうはいかないかなぁとw
本作で伊織が可憐で美しいアイドルでいられるのも、この2人が横にいてくれたからこそでしょう。伊織とのトリオユニットは画としてもよく映えますし。
やっぱり亜美真美は2になってこなせる役どころの幅が広がったんじゃないかな、うん。