我那覇くんもとい響の弄りネタなどについて考えてみたり

「我那覇くん」とか「くさそう」とかみたいな最近流行りの響弄りネタにはいろいろ思うところがありまして、
そこにこの間のハリアーPの一件もあって、この機会に自分の考えをまとめてみようかなーと。
すでに旬はすぎちゃったかもしれませんが、まあご容赦ください。

合ってるかどうかは分かりませんが、自分の中の解釈だと、

・「三輪車を漕ぐ我那覇くんGB」動画で「我那覇くん」という呼称、およびGB・BB素材の響を使ったネタ動画を作る流れが、
  BB素材でネタ動画を作って遊ぶ「BBクラスタ」を中心に流行り始める。
(「我那覇くん」に関しては別の説もあるみたいですが、最近の流れの火付け役としてはこの動画ではないかなーと)
・元々その気があった響の弄られキャラポジションがアニマスによって加速。
 アニマス中心で語られることの多い「なんでも実況J」のアイマススレで響を「我那覇くん」と呼んでいろいろと弄る流れが定着。
・BBクラスタ・なんJ民共に「淫夢*1」を兼ねてる人が多いため、
 淫夢の「くさそう」というネタがいつの間にか響と結び付けられ定着し、現在に至る。
って感じですかね。いろいろ調べてみると諸説あるようなので、あくまで複数ある論のうちの一つ、として見ておいてくれたら幸いです。

「くさそう」は誰がどう見てもネガティブな方向性のネタだと一目でわかるんですが、
「我那覇くん」については難しいところなんですよねえ。
一見ただの呼称であるように見えるし、でもここ最近の扱いであきらかにネガティブなイメージを引きずっている。
こないだ公式ブログが使ったときにも、前者と後者の解釈をする人で分かれていたような気がします。
個人的には後者の意を含めて使っているようにしか見えなかったので、公式に対して文句を言わずにはいられなかったんですが。

このネタの難しいところは、アイマスコミュニティから離れたところで流行り始めたというところにあると思うんですよね。
千早の貧乳だの、真の男だの、あずさのBBAだの、これまでのキャラ弄りネタというのは基本アイマスファンの中心に近い場所で生まれ広まっていったんですが、
那覇くん系統はそこから少し離れた特殊な場所で流行り始め、
なんJの規模の大きさなんかの関係でいつの間にかめっちゃ広まっていったという感じの印象でして。
昔のネタはなんだかんだでアイマスファンという「内側」の人が使っているように見えたんだけど、
那覇くんは「外側」の人が使っているように見えて、それ故に今までのネタよりもずっと意見が割れたり反発したりが大きくなってるんじゃないかなーと。
「わけのわからん連中がいきなり響を酷い扱いし始めた……」みたいな感じで。*2
その辺も含めて「我那覇くん」をめぐる問題は、
今までわりと閉じたコミュだったアイマスが、アニメ化で急速に広がっていった故に生じた問題かもしれないなー、なんて。

僕個人の意見としては、ただ一言「くさそう」って言うだけの流れは何が面白いんだかわからないんだけど、
「我那覇くん」関連の文化については、内容次第では面白いと思うことも正直ありますね。

最近だと、これとかかなりお気に入り。
こういう明らかに我那覇くんネタだと主張しているところで遊ぶのは個人的に全然構わないと思うのですが、
問題はやっぱり、この手のネタを全然関係場所でも持ち出してくる人の存在じゃないかなあと。
最近とある響誕生祭向けのPV動画で、開幕早々「くさそう」コメントされてるのを見たときなんかはかなり不快でしたね。
今ニコニコでアニマスを再配信したら、響が出るたびにくさそうくさそうとコメントがつくんじゃないかなあ……。

響いじめに限らず、この手の弄りネタに関する議論を見ていて一つ思うのが、
ネタに関する許容のラインって、人によって・対象キャラによって全然違うよなーということ。
TLなどで、「(私のお気に入りの)○○をこういう風に扱うのは許せない!」みたいなこと言ってる人が、
その一方では僕が苦手としている他のアイドルの弄りネタを平然と使っている……みたいな光景を見ることもありますし。
ネタの内容への考え方にしても、人によって全然違う印象。
例えば、かつてニコマスで真の男ネタが議論を呼んだとき、
「千早の貧乳ネタと真の男ネタを一緒くたにするのはおかしい。
前者は本人が気にしていないけど、後者は本人にとってコンプレックスだから」
みたいな意見を見た記憶があるのですが、
そういう考えがあるなら、当たり前のように使われてるやよいの貧乏弄りなんて何より酷いネタになるよなぁ、なんて。
ちなみに、僕が今まで見てきた中で一番酷いと感じたのは、
オールスター系動画で律子の登場シーンに「トイレタイム」的なコメントをするやつですね。
存在そのものを否定しているようなもんだし、何かもう悪意しか感じなかった。
律子が嫌いな人が使っているのならまだ分かるんですが、
別に嫌いじゃないけど使ってた、みたいな人の心情はさっぱり分かりませんわ。

あと、今何より危惧しているのが、
今の響弄りネタ、例えば「くさそう」とかがどんどん一般化して当然のもののようになっていくことかなー。
「くさそう」は貧乳だの男だの貧乏だのと違って、良くも悪くも事実無根のネタだというように今は理解されていると思うんですが、
この先どんどん定番化して当たり前のように使われるようになって、終いには公式化……なんてことになり兼ねないから怖いんですよね。
例えばさっき「貧乳ネタは千早自身が気にしていることではない」という話がありましたが、
アニマスでは千早があずさや貴音の胸を見て「くっ」と言うようになってしまったんですよね。
新作のシャイニーフェスタのアニメでもたった20分程の中で2回くらいそういうシーンがあり、
さらにはゲーム中の小会話でゲームスタッフまでもがそれをやってるのを見て、何かもう手遅れ感みたいなものを覚えちゃって。
外から弄る分にはまあ構わなかったんですが、千早自身の内側をそういう風に持っていっちゃうのは僕としてはNGだったのです。
だから、最近我那覇くんやなんJネタなんかと関係のない動画やSSでも平然とそういうネタが盛り込まれているを見たり、
アニマス辺りから二次創作ネタの取り入れにより積極的になっていそうな公式の動きを眺めたりしていると、
それらの弄りネタも下手したら同じような道を辿るんじゃ……と。
そんなわけで、こないだの公式の「我那覇くん」呼びにはやや過剰気味でも反発せずにはいられなかったんです。
まあ貧乳コンプレックスと違って、臭いなんてのは一部のマニアックな人以外喜びそうにない設定だから流石にやらないと思いますが、
現在の弄られポジションが加速して、「響はある程度酷な扱いしても大丈夫、むしろおいしい」みたいな傾向に進むのは十分ありそう*3
なので、そうならないことを祈るばかりです。

何か話題が二転三転してすいませんでした。
ホントは響だけじゃなく他のキャラの弄られ方とかについてももっといろいろ書いてみたかったんですが、ひとまずこんなところで。

*1:「真夏の夜の淫夢」というゲイビデオをネタにして遊ぶ人たち。有名なので説明不要だと思うけど一応

*2:実際なんJのアイマススレとか見てるとアイマス詳しい人けっこういますし、内だの外だのはあくまで僕が勝手に感じ取っているだけの話かもしれませんが……。

*3:というかアニマス時空では既に手遅れな気もするけど……