「雪を歩く」と書いて、「雪歩」

「雪歩って名前、『雪を歩く』って、書くだろう?」
「だからさ、そんなに慌てなくていいよ。ゆっくりと雪上を歩くように、歩いていけばいいさ」

アイマス2のシナリオで、プロデューサーが雪歩にかけたこの台詞がとても印象に残っています。


雪歩が開発初期段階では「萩原恵」だったというのは有名な話ですが、
では、「雪歩」という名前はどこから降ってきたのだろうか。

そんなことを、すっきりぽんPの動画と、
「『雪歩』という名前を考えた人はすごい。
 『雪歩』より雪歩っぽい名前はないと思うのです。」
というコメントを読みながら考えさせられました。

初期765組は、みんながみんなわりと現実にいそうな、リアル感のあるネーミングだと思います。*1
そんな中、「雪を歩く」と書いて「雪歩」という名前だけは、調べてみた限りでは現実に存在しないし、他のアニメや漫画でも全く見かけない。
全人類がこの名前を見た時、アイマス萩原雪歩を想像するか、何も思い浮かばないかに2分されるかもしれない……「雪歩」とはそういう名前なのです。
僕自身も初めてアイマスにふれたとき、「この子だけ珍しい名前だなぁ」と感じた記憶があったり。

でも、すっきりぽんPのおっしゃるように、
「雪歩」というのはこれ以上ないくらいに彼女のことを表現しているフレーズなわけでして。
「恵」という無難な名前*2から、
「雪歩」という、現実にほとんど存在しないようなファンタジーな名前に変更しようと決めた人のセンスは素晴らしいなと。

別に雪歩が恵だったとしても、変わらず彼女のことを好きになっていたと思うし、
その場合は恵という名前に馴染んで、「ハァ、雪歩? そんな妙な名前より恵の方がいいに決まってんだろ」と思うようになったかもしれない。
ただ、「萩原雪歩」として彼女のことを好きになった今の僕には、
やっぱりこの「雪歩」という名前以上に、彼女にふさわしい名前なんて想像できない。
だから、こんな素敵な名前を彼女に与えてくれた開発者の方に感謝したいと強く思うのです。ありがとう。

*1:苗字の方は「如月」が激レア、「双海」が非実在のようですが

*2:全国の恵さん、気を悪くさせちゃってたらごめんなさい